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木燃人の波止場

花やお寺や観光地の写真を紹介しつつ、皆さんとの交流を計りたく思ってます、気軽に見て戴き、コメントを戴ければ嬉しいです。

1380 テ-ブルとイス(木工作品 2701) 

2015-07-13 08:00:00 | 木工細工

  高校時代の友達から、”畑でいっぷくのコーヒーを飲むテーブルとイス”の作成依頼があり、久々に工房に機械の雑音が響いた。 フランクで思いやりの深い友らしく、外観のデザインは極めてユニークなものであったが、残念ながら私には友の要望に応える芸術的センスも作製技術もなく、ありきたりのものになってしまった。

 ① テーブル  奥行445×幅80×高さ800

素材は2*4材(ツーバイフォー)、38×89×3600を使用。 これは北米産の所謂”ベーマツ”と言われる木であり、一応「松」ではあるが、成長が早くそれだけに、耐久性は落ちるもので一般には住宅の壁の内部に使用する材木であり、今回のように屋外で使用する素材では無いかも知れません。 

しかし、安価である上に柔らかくて、とても加工がしやすいので、私の木工作品の大部分はこの木を使っています。 その耐久性をあげるべく、塗装を塗り重ね(3回)をすると共に、出来れば年一回のペンキ塗りで、少々は長持ちさせることも出来ると依頼者に伝えたのでした。

 

 雨水が溜まりやすい穴や窪み、隙間には、木工パテを埋め込みましたが、木は痩せてくるので、その結果隙間が出来、水の侵入を許すことになるので、気休めでしか無いかも知れません。

 

② イス A  座面400×400×高さ470、全高900

背もたれの部分は、在庫の杉板 厚30×幅300×長さ1800を切って使用し、他は有り合わせの材木を使ったが、座面などは2×4材の19×89×1800を購入して製作しました。

 

③ イス B   座面400×400×高さ670、全高1100

素材は前記と同じ。 座面を一段と高くして、足乗せ台を付けるという、依頼者の要望に従った。

 

今回の作業の中でのクライマックス、最も楽しく設計をし、製作に励んだ部分は、イスの背もたれ 部分です。 実物は何度も触り見ていますが、書くのは初めての経験であり、依頼者の考案デザインではありますが、存分に楽しんだ作品となりました。

  良く見て頂ければ分かることなので、詳細は割愛しますが、細かい部分に少し工夫を加えております。 背もたれに突起があると、もたれた時に”痛い”のではないかと言いましたら、出っ張ってる方が良いと言うので、二重の出っ張りになりました。 柔らかいゴムにする手もあったが、黒はいかん、ピンクなら良いと言うが、そんなゴムは無く・・・・。

 

そして、2015.07.11(土)、私の車に乗せて、依頼者の畑に向かい、もう一人の友も呼んで、三人で写真を撮るための、仮置きをしたのでありました。

 依頼者の許可を得て、写真を掲載します。

 畑には間もなく食べられる「トウモロコシ」などが実っており、「キュウリ」と「カボチャ」をお土産に戴いたのでありました。 考えて見ると、私の「花写真鑑」に「トウモロコシ」は未登録(いわば”新種”)なので早速登録(No1161の見込み)をすることにしました。

 斑入りの「サトイモ」?。

 

更には、美味しい「トマトソースの蟹、海老入りスパゲッティー」まで御馳走になり、帰路についたのでありました。 


1228 木工細工 (26-09) 特製郵便受

2014-09-07 08:00:00 | 木工細工

高校時代からの友達から、特製の「郵便受」の作成を頼まれた。 構造・寸法など設計は友がやり、ポストを受ける台の足には”自然の木”を使いたいので、調達してくるというので、作業を分担しての製作となった。

 素材は、有り合わせの「19厚、285幅、1820mm長のベーマツ材」を使った。 なおこの板は一枚しか在庫がないので、見えない底の部分のみ「15厚、210幅、1820mm長の杉板」を使うことにした。 箱の部分が指定寸法になるように、その板を切断したのが、下の写真である。 

 

 

 箱の組み立てが完了し、準備が整った状態が下の写真である。 なお、右の二枚の板は台の上下の板であり、その間には、友が調達してくる”自然木”が入るのであり、左下の白い板状のものは、箱の下に開いた穴に張り付ける「1.0mm厚の硬質塩ビの板」(キズ保護用紙張り)である。

箱は木ねじと接着剤を併用し、ねじ穴跡には、∮8mmの”ダボ” に接着剤を付けて打ち込んである。 通常このねじ穴跡には、パテで穴埋めをしているが、少しでも長持ちするようにと、”ダボ”を使ったが、効果のほどはあまり期待できないと思う。

 

 台の部分に”自然木”の足を付けた状態。

 

 その台の上に、ポストになる箱を乗せた状態が下記である。

 

 屋外仕様であるために、当初は防腐剤の入った塗料を塗る予定であったが、”自然木”にペンキはしっくりしないと考え、表面をガスバナーで焼くことを提案し、テストなど行った結果、自然木にはより適合と両者の意見が合致し、焼くことにした。

板材の在庫期間が長く、乾燥しきっているために、高圧バーナーを充てると短時間で焼けて炭になるが、水分を含ませ、友の微妙な手の動きでこれを避け、仕上がったのが下記である。 少々焼きムラもあるが、木の文様が見事に浮き上がり、とても良い仕上がりと、自画自賛しきり!。

 友はこの上に、クリアー塗装をして、きれいな文様を長期間保たせるつもりらしいが、我が家には屋外用の「クリアー塗料」の手持ちがないので、この状態でお持ち帰りをいただいたのであった。

 

 

 


1126 木工細工 (26-08)三輪車型飾台 2種5点

2014-08-16 08:00:00 | 木工細工

端材を中心とした、持てる材木の消費に取り組んでいるが、作るものが小さなものばかりで、なかなか減ってはゆかない。 そのためにと、何度も作ったが、再度三輪車の形をした、花などの「飾台」を作ることを考えた。

先の当ブログで書いたが、その内の先行分4台をまず作った所、素材に何かの油分、または、接着剤のようなものが付着したまま作ったので、極めてその出来が悪く、”燃えるゴミ”にすると宣言した直後に、それならばと、一気に売れてしまったのだ。

捨てる積りのものを、持って行かれて、少々後ろめたささを感じながらも、折角作ったものを、壊さずに済んだことに安堵したのであった。 また、この品を欲しいとの豊田市の先輩から要請もあったが、如何にもお粗末なので、次ロットを充てることにした。

しかし、同じ方法では同じ結果であるし、材料はすでに切断済である。 思案するも解決法が見当たらず、しばし、やる気も途絶えていたものであるが、せめて豊田市の先輩の分だけでも作らねばと、次ロット5台を作り始めたのであった。

 

このロットは、5台中3台の部品は下記であり、前回と同じ素材を使っているので、塗装が問題となる。  作品 No 26-06d

 

5台中2台は箱の部分4枚の板が上記と異なる事が解ると思う。この箱の部分、上記が9mm厚のMDF材(木質繊維を原料とする成型板)を使ったのに対し、下は6mm厚の檜の板であることと、デザインが少し異なるが、基本は同じである。  作品 No 26-06e

 

塗装前組み立て状況

作品 No 26-06d ×3

 

作品 No 26-06e ×2

 

 

 塗装仕上り状態

塗料は油性ウレタンのクリヤー(透明)を3回塗布した。

前回の作は、別に手を抜いたわけでもないので、対策はなく、より慎重に作業するほかはなく、随分と日数がかかってしまったが、結果はすべて受け取る人が評価してくれるものであり、ただ待つのみである。

作品 No 26-06d ×3

 

 

塗料は水性浸透型塗料(木目を生かす)を3回塗布。 色はチーク。

 作品 No 26-06e ×2

上の2台の箱部分の側板には、薄いが檜の板を使っているが、この板は10年くらい前に、豊田市の「ひらさだ」というホームセンタ-で大量(?)に買い入れた最後の残りである。

木工作業に没頭している時期に、オーストラリア製の丸のこ盤が、値上げのために在庫調整をしているとの情報があった。当時四日市でも桑名市でもホームセンターには在庫が無いというが、ここ「ひらさだ」には1台のみあるというので、はるばると買いに行ったのである。

その「のこ盤」は、少々精度は低いが、合理的にできており、国産の高精度のものはプロ向きであり、趣味に使うには高くて手が出ないのであった。価格 は11万円とそれでも安くはないが、大幅値上げするのならと、思い切ってネットで予約して、買いに走ったのであった。

行ってみると、この店には、欲しかった平たい特殊な水盤型の水性植物を植えるのに好適な”鉢”など、欲しい物が多々あり、使う当ても無いのに次々と買ってしまったものの中に、この板も含まれていたのであった。

その後の販売価格は構造など殆ど変わらずに2万円以上の値上げがあったが、それ以上に、不良在庫となるほどの材料を買い込んでしまい、徳をしたのか、損をしたのか分からないという、ほろ苦い思い出のある板なのである。

こんなことで、この板を使ったものは、豊田市に縁があり、お気に召すか否かは不明なれど、送りたいと思っています。もしこの記述をご覧になり、白い方がよいとのお考えならば早目にコメントで書いて頂ければと思っています。

 

 写真ではよく見えるように撮るが、現物を手にすると、「なんだこんなもんか!」の声がきこえそうですが、これが私の実力だから、どうにもなりません。

 はてさて、今度はどんな厳しい批判がくるのやら・・・・!。

 


1121 木工細工 (26-07) 色紙掛け2点

2014-07-16 08:00:00 | 木工細工

 ”カミサン”がご近所で色紙を掛ける掛け軸状のものに写真を掲げているのを見てきて、「他所の花は美しい」とばかりに、製作を命じられたのでありました。

従来は額縁を多く作ってきましたが、額縁よりも作るのも簡易であり、また掲げるのも例えばトイレの中など、場所を選ばないものを作るという目的で作ってみました。

 

作品番号 26-07a  A4サイズ1枚貼り(縦横可)

造作を終えた各パーツです。 板はMDF材の4mm厚を、上下には∮20の丸棒を、左右は∮12の丸棒を使い、トリマにて溝入れをしました。

 

上記パーツを接着剤を塗って組み立てた上に、四隅は木ねじで固定させました。

色紙や写真の色調に合わせられ安くするために、表面、裏麺とも使えるようにした上で、塗装色を変えています。下の写真は濃い色を(チーク)、裏面(その次の写真)はクリアー塗装としました。

 

A4サイズの写真を貼り付けてみました。 なお、この場合は「はがせる両面テープ」を使って貼り付けました。

 

作品番号 26-07b   A4サイズ二枚貼り用(横専用)

下は造作完了後のパーツです。 使用素材は上と異なるのは、縦は15mm角の檜材を使い、上と同様に4mmの溝入れをしました。

 

下は組み立て、塗装完了後を示します。上と同様に両面色調を変え掲示物の色合いにより、変えて使えるようにしました。下の写真はクリアー塗装をした面を示しています。

 

A4サイズにプリントした写真を這ってみました。 なお、この面は三隅に木の枠を貼り付けて、その溝に写真を挿入するようにして見ました。写真の入れ替えは簡単になりました。厚さがある色紙などは、この溝幅は1.5mmなのでは入りません。

 

以上2点試作品の積りで、初めて作ったものですが、評価は高くありませんが、何とか当面の”ご要望”には応えました。

 

 


1119 木工細工(26-06)三輪車型飾台4点

2014-07-12 08:00:00 | 木工細工

庭の花の写真を撮ることと、それをブログに載せた後は、ベッドに転がり込む状態が続いているが、少しでも早く立ち直るために、リハビリの一環として、木工を再開しました。

以前から、貯め込んだ材木もまだまだ多くあるので、この消化もと考え、もらってもらえそうなものを大量に作ろうと、しかし、素材は一切買わないで、あるものを工夫して、作ろうと計画しました。

多量に使っても、もらってもらえる確率が高そうな、「三輪車型飾台」に決め、最初は4台を作るように、スタートしたものでした。

 下は一台分のパーツです。

 箱になる部分の板はMDF材(ファイバーボードの一種=中密度繊維板)を使い、他は有り合わせの、しかも多くは端材を使いました。

塗装前の状態です。

 

4台作りました。構造と大きさは殆ど同じですが、箱の外回りの飾加工は少しずつ変えています。

  

 塗装、組み立て完了状態です。 右の一台はクリアー(ウレタン)塗装、他は浸透型の水性塗料で色はチークですが薄めに二回塗ってます。

車輪は回転しますが、重い物を載せることは出来ません。よって、この車に乗られると、壊れるので、小さい子供さんのおもちゃには絶対に使えません。

仕上り寸法  全長420、全幅200、全高200 

 

最初に4台作り、続いて5台分の材料を準備してますが、初回ロットが思いのほか、 評判がいまいちでやる気が落ち、がっくりしてます。 これでも、少なからず材料取りなど工夫し、手抜きした訳ではありませんが、しかし、貰い手がなければ、材料費0円のもの、破棄するまでですがね・・・・・・?。

 


1048 木工細工 26-05 三輪車型飾台2点

2014-04-02 08:00:00 | 木工細工

 相も変わらず、飾台ばかりを作っています。 なぜかといえば、端材で作れるし、簡単だからであることは言うまでもありませんが、何よりももらってくれる人が多いからなのです。

 この三輪車型はつい先日作っていますが、その改良型の積りです。 改良点は荷台を少し”上開き”としたことです。これに伴い前輪周辺の構造が少しだけ変わることになりました。

素材は荷台はMDF5.5mm厚さのものを、後ろの車輪は30mm厚さの杉板を、前輪と基盤には19mm厚さのパイン材などと寄せ集めの木を使っています。 

2606b  三輪車型飾台

写真を撮ってから作った部品があり、一部が抜けていますが、造作完了時点でのパーツです。

 

本体部分は塗装の前に組み立てます。

 上記の状態で一回目の塗装をします。 よく乾燥したら、下の写真のごとく組み立てます。 そして、二回目の塗装をしたのが下の写真です。色調は”チーク”。

塗料は「水性の浸透型」を初めて使ってみましたが、これでは使い方を誤ったと言わざるを得ません。まことにお粗末でした!!!。 特にMDF材には決定的に不向きであることが分かりました。

油性は火災の危険減少にと使わなくなってきましたが、やはり用途によっては油性も使わねばならないと改めて知りました。

 有り合わせの鉢植えを”モデル”に置いてみました。

 

 今回、同じ構造のものを2台つくりましたが、もう一方は荷台を”ハート型”にしてみました。 

2606c  三輪車型飾台

 下の状態で一回目の塗装をします。

 組み立て完了後再塗装したのが下の写真です。

塗料は油性のクリアーにしてみました。素材の違いが明瞭に出るために、寄せ集めの素材であることが、明々白々となりました。

 

   仕上り寸法:幅230、長さ350、高さ220mm  (a、b共同寸)

 

 やはり、素材の異なる場合は、使い方にもっと工夫をしなければならないと、本作品は悪い見本となり、貰い手もなく早晩”燃えるゴミ”になりそうな雰囲気です。

 

 


1043 木工細工 26-04 飾台(2種)

2014-03-19 08:00:00 | 木工細工

木工品の製作を頼まれた時は、失敗や思わぬアクシデントに対応するために、必ず素材は多目に購入しています。それを長い間やってると、結構余った材料が貯まることになります。また、まだ使えそうな切れっ端も捨てるのは勿体ないと思い捨てずにいました。 おかげで、わが工房にはこの残り材木、つまり”端材”が山をなしているのです。

最近は大きな家具などは作らないので、端材が増えることはありませんが、”大工”の生命が残り少なくなってきたので、生きてる内に消費しておく必要に迫られ、注文はないが、何かを作り続けております。相変わらずの”焚き物”にもならないような雑家具ですが、誰かに押し付けるつもりで、作りました。

 

 26-06  三輪車型飾台

 造作を終えた段階です。ホイールは30mm厚の床用杉板の端材を、本体はポプラの集成材を、ベース板はパイン材を使うなど、有り合わせの木切ればかりで作っています。

 

塗装前の組み立て状態です。この状態でオイルステインのウオールナットをやや薄めにして一回塗りとしました。よく乾燥後クリアー塗料を上塗りします。

 

総組み立てを行い、さらにもう一回クリアー塗装をして、完成です。

 

 

三つとも車輪もハンドルも一応回りますが、重量物は乗せられません。小さい子供のおもちゃには使えません。

 大きさは、幅230、長さ330、高さ200mmとなりました。

 

26-04b  ダンプ型飾台

前回の当ブログで紹介したものとほぼ同じ構造、寸法で作りました。例により素材は寄せ集めですが、ボデーや荷台は、9mm厚のMDF材を使いました。

 

下は塗装前の組み立て状態です。上の三輪車と同じ塗装仕様にしました。

 

前回同様、荷台は上げられますが、その状態でも飾ることができるようにするため、荷台には底がありません。

 

 

 

 このダンプカーは、前回製作直後に見たひとから、ほしいと頼まれたので、同じものを作ったものです。こんなものでも、もらってくる人がいると嬉しいものです。

 

 


1038 木工細工 26-03 飾台2種

2014-03-03 08:00:00 | 木工細工

 単なる暇つぶしでしかありませんが、捨てるのは勿体ないと保管してきた材木の端くれを眺めては、何を作ろうかと考えるのですが、ボケが相当進んだ頭に浮かぶものは、相も変らぬガラクタばかりですが、記録に残したく書いて置く事にしました。

 

 作品番号 2605 「異形コーナー用小棚」

材料は厚さ13、幅165、長さ1820mmの杉板1枚を端材が出ないように長さを調整して作りました。

 

 仕上がり寸法は、幅、奥行きが165×165で高さが約650となりました。 木目を生かしたいので塗料はウレタンのクリヤーを二回塗りました。

 

 

作品番号 2604 「ダンプ型飾台」

素材は、手持ちの”端材”を使いましたので、ベーマツ、桐、ラワン材他を混用しています。 この素材の違いによる”まだら”を隠すために、塗料は濃い目の”チーク”としました。 塗料はオイルステインの上にクリアーをかけています。

 

 

荷台は一応二段階の高さまで上がるようになってますが、「飾台」のために底が無く、荷台を上げても、飾り物が水平を保つよう4にしました。 従って、子供のおもちゃとしては、喜ばれないかも知れません。車輪は回転しますが、大きな荷重には耐えられません。

 

 

 有り合わせの木を使ったので、図面を書かないで、手持ちの材料寸法に”現物合わせ”的に作り始めたので、最初イメージしたものとは、小型となり、おもちゃになってしまいました。お蔭で、車輪付の飾台はこの後、さらに作ることになりました。

 

 

 

 


1031 木工細工 26-02 小物入れ

2014-02-03 08:00:00 | 木工細工

 娘から化粧品を入れるからと、箱の作成をたのまれた。 どこかに嵌め込むらしく、寸法が指定してあった。

手持ちの材木を調べてみると、13mm厚さの”桐”の集成材があり、幅が200と90で長さが1800のものが、都合よく各一本あるではないか!。 もしも、この木が無くて、購入する場合でも、幅200と90の物になるから、材料に合わせて注文してきたようにぴったりだった。

但し、計算した結果、長さは丁度半分で良いことがわかり、ならばついでとばかりに、少し構造を変えて、もうひとつ作ることにした。 

 No 26-02a

娘の指定寸法のもの。 まず、造作終わった状態が下記だ。下の白っぽい3枚は底板であり、厚さ3mm、MDFのカラープリントの板を使った。

 

塗装前の状態。

 

塗装し、金具を付けて完成した状態。

寸法は指定通り幅250、奥行150、高さ180(外寸)になっている。 塗装は油性クリヤーを二回塗りとした。

引き出しなどの”取手”も風合いを合わせるために、手造りとしたが、いまいちだったかも?。

 

 

26-02b

上記aは200幅の板を指定寸法にするために、20mmほど切り落としているが、”もうひとつ”には、寸法の制約がないので、200幅をそのまま使った。この結果高さが20mmほど高くなり、正面の板が足りなくなるので、引き出しを二段にして、板の幅を縮めることで対処した。

 深さの浅い引き出しを設けることで、より小さいもの、例えばアクセサリーなどが入れられると考えたのである。

 

出来上がり寸法は幅、奥行が200、全高さ213mmとなった。

金具としては、小型の蝶番が4個と、ふたの止め金具が2個必要であったが、これも実に見事に在庫品で間に合い、小型は在庫を使い切ることが出来たのでであった。

 

 

ここに使った素材は”桐”のため、非常に軽いうえに極めて柔らかく、加工は大変に楽で精度よく加工できるし、仕上げも力が要らないが、傷がつきやすいので、塗装は濃い目とし、塗り重ねておいた。

今回も持てる材木を”使い切る”を目的に作ったが、小さなものであったから、100%在庫品で作る事ができた。しかし、小さな作品だけに効果は限定的であった。 端材ばかりで、ろくな木はないが、まだまだ手持ちはたっぷりある。 さて、次は何をつくろうか・・・・・?。

 


1029 木工細工 26-01 ミニワゴン

2014-01-23 08:00:00 | 木工細工

 先のブログで、消費したい材木の手持ちがあり、早く消化したいと書いたが、これを読んだ娘から、”特注ミニワゴン”の製作を頼まれた。 

昨年末に散歩中、裏の川の水が少なくなったので、飛び石つたいに川を渡ろうとして、目測を誤り石を踏み外し、水に足を漬けると同時に左足の肉離れ(?)を起こしてしまった。 この結果、正月過ぎまで歩くもままならなかったが、それもようやく癒えて、娘の注文に対応することにした。

 原則として、”現在手持ちの素材で作る”として、まず、板を探した。 手頃な寸法の板は結構あるが、この場合分厚い板は不向き、薄くて軽いものを使い、少々貧弱にしても、手軽さを出したいと考えて、 「桐」をサンドイッチにした、13mm厚さの合板(シナ合板の一種)を使うことにした。

また、柱は普通なら例えば30×30の角材を使うところであるが、 ”手軽さ”を出すために、丁度手持ちがあった、φ24の丸材を使うことにした。 構造は簡単なものではあるが、記録を残すためとして、 セクションノートのフリーハンドながら、設計図を書き始めたが、ふとφ24の丸棒を使うが、その穴あけをする工具、例えばホールソー(丸い穴加工をする工具)がないことに気づいた。

手持ちのホールソーは、φ22からφ37の間は過去に加工実績がないのか、持ち合わせていないのだ。 木に穴を開けるには、普通木工”キリ”を使うが、これも最大がφ22までしか持っていないので、角材に変えるなど、設計を変更することも考えたが、大きなイメージダウンとなりそうなので、 工具を購入する方を選んだ。

町内のホームセンターに行ったがφ24のホールソーは置いていない。それならと何でも揃う桑名市の店、さらには四日市のホームセンターまで行くも、φ25はあっても、φ24はないのだ。 それで、仕方なくφ24の木工錐を購入した。 合板にこれを使うと仕上がりがきれいでなく、また、過去には、使い方を誤って怪我をした事があり、そのマイナスイメージで使用を避けていたが、 止むなく工夫して使うことにした。

造作パーツ

プラスチックのキャスターは、以前不要になったTV台から取り外して保管していたものを使った。

 

 

 部分組立状態

 

 

 組立、塗装

組立は、中段をまず所定の位置に仮付けをし、次に下段を組み付け、裏側からネジ止めをし、次に上段を組み付け、最後に中段を本締めをして完成です。

塗装は希望の通り、無色(クリヤー)の塗料を二回塗って完成です。

 

 上の写真は、補助板を広げた状態ですが、これを折り畳むと下のようになります。 

 

これにて特注ミニワゴンの完成です。

 

 


1017 木工細工 25-13 自立棚

2013-12-20 08:00:00 | 木工細工

 友から頼まれて、久々に工房に入り、寸法指定の自立棚を作った。

CD、DVDを収納する自立棚を作るつもりで、数年前に板材を買ったがが、調べて見るとCDもDVDも不要なものが多く、それらを整理したら、棚を作るまでもなく、他のパソコン用品収納棚を作ってそこに入れればよいということになり、製作をやめたままになっていた。

その板は安物家具によく使われる、中身は合板で、6面の外周に厚さ1.5~2mmにプリント板を張り付けたものですから、強度には制限がありますが、用途はA4のファイル収納用と聞いて、使えると判断しました。 また、購入後数年経過しているので、色落ちがないとは言えないが、発注者の了解を得て使わせてもらいました。

以前にもこのブログに書いたが、貧乏人のケチな根性から、今まで勿体ないとして、各種の端材を捨てずに保管しており、かなり思い切って捨てたがまだ軽トラ一台分位はもっています。 この端材の山を崩すことに邁進(?)していることを知る友の発言を信じ、端材消化の一助ともさせて戴く事としました。 その代りに一切の費用は戴かない積りです。 

 下はその素材です。 寸法は厚さ15、幅300、長さ1800mmのもの2枚あり。

 

 下の写真左は、上の板を所定の寸法に切断し、嵌め込み用の溝入れなどをしたものです。 この板は切断した面はプリント生地がなく合板が露出します。 普通ここに張る同じ柄の粘着テープがあるのですが、購入先を訪ねたが、今は同じ柄のものは売られてなかったので、 切断面は裏と底面など見えない所に集中させ、塗装することで了解してもらいました。

板を切ってみると、中は合板ではなく、ラワン材の集成材にプリント板を張り付けたものでありました。 合板であると釘はほとんど効果なく、また木ねじでも効きが弱いので、 釘、木ねじを一本も使わない、全嵌め込みの上接着剤で持たせる構造にしました。

下の写真右の裏板は、厚さ3mmで一般に「MDF」と称されるもので、ウイキペディアによれば、「中密度繊維板は木質繊維を原料とする成型板(ファイバーボード)の一種。 MDF(medium density fiberboard)と略称され、JIS A 5905が定める規格では、木材などの植物繊維を原料としドライプロセスによって製造される繊維板(ファイバーボード)のうち、密度が0.35–0.80g/cm3のものをいう。」とある。

このように”木質繊維板”とあるが、 紙のようであり耐久性は似たようなものと推測し、使わせてもらった。

 

 完成したのが下の写真であります。 幅300、奥行き250、高さ736mmの指定寸法に遠くない仕上がり状態でした。 板の切断面、MDFの全面には、ウレタンのクリヤー塗装二回塗りとしました。

 

 色の好みなど聞かず、すべての素材を在庫品で間に合わせ、”死ぬまでに木材消化”に協力させてしまい、イメージに合わないなどと、気に入ってもらえないかも知れないとは思っています。

 

 

 

 


1016 木工細工 25-12 植木鉢カバー(4点)

2013-12-12 08:00:00 | 木工細工

 過去にはいろいろな物を作ってきましたが、 その都度発生した端材を中心に、かなりの木材を、捨てるのは勿体ないと保管してきたものが結構あります。 小さい端材や形が不揃いのものなど、相当量を捨てましたが、まだまだ軽トラ一台に載らないほどを持っています。

老い先長くない私のこと、死ぬまでには工房も含めて処分したいと思っているので、せめて木材だけでも無くすために、作ることを考えました。 しかし、かなりの量はあっても、 厚さも幅もそれぞれですから、大きなものは作れません。 切り揃えて小さなものを作る事になります。

 今回は、15mm厚さ×幅250mm長さ約1mの集成材の板が一枚あり、これを15mm角に切り刻み、作ったのが下記です。 これは花瓶や植木鉢を飾るものですが、4個分の材料になりました。下の写真は骨組みであり、これに飾り板を張り付けてゆきます。

 

 この鉢カバーは過去に何個も作っていますが、今回は材料の都合もあり、過去に作っていない、小型の植木鉢ようにしました。 外側の飾り板は、これも在庫の関係で、4個ともにデザインを変えることにしました。 下の写真、右上を除き、塗装前の状態です。

 

 塗装後ですが、左の二個は要望の多い、ウレタンのクリア(無色)塗装であり、右上はオイルステインで色は「ウオールナット」、右下は同じくオイルステインの「チーク」を塗り、さらにクリア塗装を施しています。

 

 早速花を買ってきて飾ってみました。

左は「ガーベラ」、右は「ユーフォルピア」です。

 

下の写真のものは、30㎜幅の板が足りなくなったので、間を開けてそこに細い端材を嵌め込んだものです。 初めてのデザインですが、こんな細く短い木は他の人なら、確実に捨てるであろう端材も 、残しておけば、デザインのバリエーションになるという好例ではなかろうか?。

左は「シクラメン」の小型種、右は「センブリ」です。

  

 

 保有材木の消化には程遠い結果となりましたが、 小さな板切れも工夫すれば、役に立つことが証明され、保管木材がますます捨て難くなりました。

次に何を作るか、早速考えねば・・・・・・・・・

 

 


969 木工細工 H25-11 自転車用カメラ機材箱

2013-07-24 08:00:00 | 木工細工

ご近所まわりなど、自転車で写真を撮りに出掛ける事が多くなって来た。撮影対象が花の場合、その時持参する機材は風景のみの場合よりも少なくても3Kgは増加する。

これを従来はカバンに入れて、肩に掛けていたが、肩への負担を減らしたいと思って、歩きの場合は車輪が付き引きまわす「カメラキャリヤー」なる物を以前造った。(その記録は下記ブログに掲載)

     http://blog.livedoor.jp/mokunen33/archives/2012-04.html?p=2#20120401

(注 livedoorのブログの場合は、正確に表示出来ない場合があります。 もしも、今回がそうでしたら、申し訳ないですが、4月1日のブログが出るまでスクロールしてください)

しかし、これは車か電車バスでのお出掛け用であって、自転車には使えない。止むなく肩に掛けたり、疲れた時は自転車のハンドルに付けた網カゴに入れていたが、ここに重量物を載せると、ハンドル操作が不安定となり、片足スタンドでは、立たせることが出来ない(自転車が倒れてしまう)。

そこで荷物は後の荷台に載せるための箱を木で作ったのである。 もともとこの自転車には荷台は付いてなかったので、新たに購入して取り付けた。 

 

木工作品 No13-16 

言ってみれば、単なる箱でそれに仕切りとクッション材を張り付けただけの極めて簡単な構造である。 用材は12厚×150幅の板で箱を、蓋は9厚×120幅の檜板など全て在り合わせの材料部品で作った。

搭載する機材としては、風景、スナップ、それに花などの近接撮影に限定した物として、①カメラ本体、②18~270mmレンズ、③60または90mmマクロレンズ、④マクロ撮影用リングフラッシュ、⑤予備の電池2種とメモリ-、偏光フイルター2種が入る設計とした。

 

カメラ及び予定の機材を入れるとこうなる。  

 

これを自転車の荷台に載せ、太めのカギ付きゴム紐一本で、四辺に付けた出っ張りと荷台にゴム紐を引っ張り加減に巻きつける。 また、三脚持参の場合は、座席と荷台の間に挟み込むことで簡単に固定できた。

使ってみると、肩への負担は当然ないし、自転車の安定度も上り、カメラ機材の出し入れも簡単になるなど、予想通りの結果が得られた。

これにて一件落着と相成った次第。

 


964 木工細工 H25-10 自転車運搬具

2013-07-18 08:00:00 | 木工細工

 先日来、「東海道・旧跡めぐり」と称して、旧東海道の沿線に今も残る、旧跡を訪ねあるいている。 桑名宿は3.8KM程であったから、徒歩であったがその歩数は一日の合計ではあるが、14450歩であった。 後期野次喜多にとっては、これが歩きの限界でありました。

桑名宿の次は四日市宿となりますが、旧跡のある場所が桑名よりはまばらであるために、歩く距離が長くなるし、また、効率を上げるためにと自転車の活用を思い立った。 幸にして、私の自転車は折り畳み式、しかも車はライトバンなので、近くまで車で行き、そこからサイクリングとしたのです。

私の自転車は十数年前のもの、しかも安物であるために、かなり重い。三つに折り畳んで車に載せるのは、重い物を持てない私にはかなり厳しい。そのために、力を少なくして車に載せる事と、この載せ、降ろしをすばやくやるために、自転車の折り曲げを少なくしたいと考えたのです。

車の内部高さが950mm故に、ハンドルのみ折り畳み、台に載せて、自転車を立てたまま台に載せて、台ごと滑らせて車に載せる事で、大きな力が不要となり、折り畳み回数が減ることになった。 そういう目的で作ったのが下に示す台枠なのです。

台枠は試作の意味もあって、在り合わせの材料を使い、出来る限り軽いもの、着脱が簡単な構造をモットーに作った。 そして、自転車の前輪は90度曲げる事で、全長を短くすると共に、前後に動きにくくなるようにした。そして固定はカギの付いた3本の太めのゴム紐を使い簡単な着脱を狙った。 

木工作品  No13-14

私の車は、木工に使う全長2m以下の材木を載せられるライトバンを目指して買ったもので、車は小さいが長めになっている。乗用で使うと7人乗れるが、後ろの座席を伏せて、中間の座席を少しだけ前に移動すると、その後部には1100~1450mmのスペースが出来る。

7人乗りで走った事は殆どないので、車には荷物を載せるために、枠が常に取りつけてある。これは以前にも紹介したので、詳細は下記を参照してほしい。

    http://mokunenblog.jugem.jp/?day=20081214

この枠の目的は、車の内部の汚れや痛みを保護しているが、今回はこれを自転車の固定と、載せるための”すべり台”として使おうと言うものです。

自転車を積み込む時は、下の写真のごとく、台を車に立て懸ける。

今回使う、三つ折りの自転車(20インチ)

先ず、ハンドルを折りたたみ、前輪を90度曲げる。

自転車を持ち上げて、前輪を枠にはめ、次いで後輪を溝にはめ込む。 この状態ではやや傾くが倒れないような寸法にしてある。 そして、短いゴム紐2本で自転車を台に固定する。 スタンドが突っ張っているから少なくとも左方向への傾きは無いようになります。

次に、自転車の後部を台枠ごと持ち上げ奥まで滑らせる。自転車の後部がぎりぎり後部ドアに当たらないいで、ドアが閉まる事を確認して、もう一本のゴム紐で既設の枠に固定すれば完成である。前後に動いたり、後部ドアに当たるようであれば、真ん中の座席の位置を前方に少し動かして調整する。 こうして前後に動く寸法を最小にします。

 

「東海道・四日市宿・旧跡めぐり」はこうして自転車を運び、富田に車を置いて、自転車にて総延長23Kmのチャリンコツアーを決行したのでありました。 当初、ゴム紐では安定性を疑問視し、固定用の紐を準備したが、ゴム紐だけで自転車の運搬には何ら支障はありませんでした。

しかし、何十年振りかの自転車走行は足への負荷が大きく、帰宅後足のケイレンが起き、痛み回復に一週間要したのは意外でありました。 この事で、体力の低下が一段と進んでいる事を再認識させられ、今後のツアーの参考にしなければと感じた次第です。

                                                   以上

 


930 木工細工 H25-9 端材活用 飾台

2013-05-12 08:00:00 | 木工細工

 端材も含むが、まだまだかなりの材木を持っている。邪魔にならない程度にはなって来たが、子供達に残しても何の価値もないから、早く消化したいのであるが、なかなか減らない。

 今回は厚さ9mmの合板(ベニアの少しマシな物)の端材を使って、踏み台型の「置き台」を作ってみた。

 

 作品 No13-13

 設計もなし、端材があるがままの大きさとし、柔らかい素材であるから、すいすいと半日も掛からず、加工が完了した。

 

組立塗装後の状態

板が薄いし柔らかいので、幅で荷重を持たせる構造にした。それでも力が集中する足の部分は使えば直にへたることが考えられるので、檜の切れ橋のゲタを履かせて補強した。

これでそっと人が座ってもクシャンと行く事は無いと思うが、我が家の重量級には保証できないので、花置き台専用とした。

 

欅の寄せ植えを置いて見た。

 

先に作った「額縁が他小プランターカバー」と同色であるので、置いて見た。

合板は”水が天敵”、昔に比べれば随分耐水性はよくなったとは言え、天敵には変わりが無い。そのため水を欠かす事の出来ない植木鉢を置くのは論外ではあるが、廃材で作ったもの、例え一年で腐ったとしても、ただ捨てるだけの”運命”と心得る。

 

話は変わるが、下は6~7年前に作り、雨の当たらない玄関先で使って来た、クリスマスローズ専用(占用?)花置き台が色褪せてきたので再塗装をしたもの。他ではまず見る事の出来ない形、「オリジナル品」と自画自賛しきりの物である。(素材:ベーマツ、2*4材)

 

 

さて次は何をつくるか???・・・・・・・・・思案中。

 

 本ブログをご覧の方々において、私の作ったものを見て、使ってみたいとの希望がありましたら、。4/18までの期間限定ですが、 ご一報を戴きたいと思います但し、品質、納期その他の一切の保証は無し。使用済も含め手持ち品がある物に限定します。特別に作る場合は、材料を購入しないですむ場合に限ります、なお、費用は無料。完成品は原則手渡し。送料着払い運送も可であるが、簡単に荷造り(スーパーでもらうダンボール箱などでの)可能な場合に限る。