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木燃人の波止場

花やお寺や観光地の写真を紹介しつつ、皆さんとの交流を計りたく思ってます、気軽に見て戴き、コメントを戴ければ嬉しいです。

1460 フォトレタッチ(6)レイヤー(1)

2016-04-01 08:00:00 | カメラ写真

 

Photoshop Elements 14という、フォトレタッチのソフトを購入して、その手法をマスターするために、その基礎部分から、主要なところを実体験しているが、結構難しく、一度やってもすぐ忘れる癖もあって、その体験の具体的手順を書き、後日の実使用に備えようと書き残すものである。

  その記録は今回で6回目になり、いよいよシリーズのクライマックスともいえ、また、「コラージュ」と称される部分に入ってきた。 ここらは結構難しい割には、どの本を見ても詳細には書かれていないところがあるので、実使用の際完璧にできるように、細かく具体的に実例を含めて書き留めておく。

  2013.03.29付け(1456 フォトレタッチ(5)加工修整(3))にて紹介したものであるが、下の写真には、電線やウッドデッキに梁などの不要な写り込みがあるので、これを除去してみたが・・・・・

  

 下の写真のごとく、梁は消すことができたが、消さない被写体に接している電線の端くれだけは消すことが出来ずに残さざるを得なかった。 口ばしの下のにじみのようなものは、無理に消そうとしたが、失敗に終わった例である。 そのため、これを別の方法で必要なものだけをきれいに取り出そうとするものである。

  

 上記の空の写真に鶴だけを嵌め込むことも可能ではあるが、どうせなら、下のようなきれいな空に泳がせたいと、鶴を写し込むサンプル背景として取り上げた。 なお、加工後の写真はどう使うかが未定のために、原版の大きいままに加工することが望ましい。何故なら、写真の縮小は可能であるが、引伸ばしは粒子が荒れて使い物にならないから。

 

1. 必要な部分を切り出す

 手順 1.1 鶴の取り出し

 上記鶴の写真をフィールドにドラッグして、「クイック選択ツール」→「新規選択」→「レイヤー」をクリックすると、画面右にサムネイルが表示される。 続いて、「クイック選択ツール」内のブラシサイズを10として改行キーを押す。細かな部分の選択(取り出し)には細いブラシがよい。

  鶴の内側をなぞるようにドラッグすると、選択された範囲が点線で示される。 余分な処を選択してもあとから修整できるが、必要な所を忘れないようにしなければならない。 (こんな事は何処にも書いてない) 間違った場合など、やり直したい場合は「取り消し」ボタンでもとに戻りやりなおすとよい。

  選択範囲(取り出したい範囲)から不要な部分を取り除くには、「ブラシのサイズ」を5など補足して、改行キー押したのち、ALTキー押しながらドラッグして追加削除をする。また必要なら、拡大をしてやりやすくすればよい。

  その後、「境界線を調整(背景境界線をぼかす)」をクリックすると、選択範囲意外が赤く表示され、ダイアログボックスが現れるので、「エッジをシフト」やその他必要に応じ“ぼかしを調整”をして「OK」をクリック。 ここで、右の背景レイヤーをダブルクリックして、レイヤー名として「鶴」と書き込み「OK」をクリック。

  右上の「レイヤーマスク」をクリックすると、鶴だけが画面に残り、サムネイルにマスク(鶴を白色、他を黒色)が表示される。 ここで、この画像を保存する。 それをJPGで開いたのが下の写真である。

 

 

 手順 1.2. 取り出した写真の貼り付け(重ねる)

  まず、前記青空の画面を読み込んで、フォトエリアにサムネイルが出るようにしておく。 そして「フォトエリア」→「鶴のみの写真(上)」→「レイヤー」→「レイヤーを複製」をクリックすると、ダイアログボックスが出るので、背景の「→」をクリックし青空の画像名をクリックして「OK」をクリックすると下の写真になる

 なお、この他にやり方としては、先に背景の青空画像を出して置き、フォトエリアから鶴の画像をドラッグしても同じことが出来る。 

 

 上の写真が出ている状態で、「イメージ」→「変形」→「自由変形」をクリックすると、鶴の周囲を囲うバウンティングボックスが表示されるので、これを使って、移動や縮小が出来る。 なお、あまり必要を感じないが、いろいろな形に変形もできる。

  これを使って空高く飛ぶ姿としたいから、鶴を上方に位置し、遠くなるのだから少し小さくし、尚且つ見通しをよくする意味で前を開けるなどとし、少しコントラストを弱めて完成としたのが、下の写真である。

 

  

サッと見た場合、簡単にみえるかもしれないが、何もわからない状態で、試行錯誤を繰り返し、一日半がかりで、やっとここまでできたので、忘れないうちに書き留め、消えては困るのでコピーまで取り、やっと一コマが終了したので、一旦ここで一休みとする。  ・・・ヤレヤレ・・・!。

 

  

{重要なメモ}  画像の保存

私は画像を使う際はそのほとんどは「JPG」を使用し、稀に「GIF」を使う程度であり、画像の保存や開く場合にその形式を意識することはなかったが、この Photoshop Elements 14をやるときはきちんと意識してやらないと、大きなロスとなることが分かった。

  ここで普通に使われる型式は「PDF」といい、ここ専用の型式であり、他では開くことが出来ない。 また、それだからと言って、「JPG」で保存すると、以前の状態には戻れなくなるなどがあり、保存する場合原則は「PDF」とし、必要に応じ「JPG」と「PDF」の両方で保存しておくことが賢明である。

 

 

 

 

 

 


1456 フォトレタッチ(5)加工修整(3)

2016-03-29 08:00:00 | カメラ写真

 

フォトレタッチのソフトを購入して、写真の加工修整を始めたが、その本番ともいえる「レイヤー」に入ったところ、大変に難しく思うように進まないので、更に本屋を漁ったが、今私に必要なある部分が詳細に記されたものが見つからなかったし、 このシステムの基礎を十分理解せずに進めてきた事に原因もあり、ここに改めて根本からやり直そうと考えた。

 すでに本は初歩的なのを2冊購入しているが、 所々飛んでいたり、乱暴に書いてあり、私には理解できない面がある。 それであとは時間をかけて、色々やってみる、試行錯誤をするしかないと考えた。 過去には試行錯誤で何とかできた事もあるが、備忘録として書いたブログが消滅したのでスタート時点に戻ってしまったのである。 

 

 3.1 不要な部分を削除する

 下の写真は、鶴が空高くを気持ちよく飛べる場所を探したが、 建込んだ、狭い団地であるので、我が家では駐車場の2Fに作った木工工房のベランダの一部分しかなく、それでも、写真のごとく邪魔者が写り込むのである。 それで、試行錯誤のサンプルとしてこの写真を選び、邪魔者を抹殺しようと試みたのである。

 不要な部分を削除するには、「スポット修復ブラシツール」というのを使い、不要な部分を消すような積りでドラッグして、手を放すと自動的に周辺のある部分をコピーして置き換えてゆくので、消えたように見える。 小さなものであれば、一筆で完了するが、下の写真のように大きなものは簡単には行かない。(こんなことは本には書いてない)

 ポイントは消したい部分の端から少しずつ削り取るようにしていき、それを何度も繰り返す。 焦って早く一度に消そうとすると失敗する。 肝心なのは、埋め戻すために、どこをコピーして埋めるかであるが、それは我々にはわからないから、広い範囲を消そうとすると失敗するようだ。こんなことは、やってみないとわからない。

 

 結構時間をかけてやったのが下記である。 上にあったウッドデッキの桁等はほとんど除去できたと思う。 また、右下部のカスミのようなものは、時間をかければ除去することはできるが、鶴の口ばしの下はその際まで消そうとして、近づきすぎたがために、にじみの様なものができてしまった。 

 依って、消したくないものと、消したいものが接している部分は、どこをコピーして埋めようとするか分からないので、完全に消すことは今の段階では困難である。 そのために、頭の周辺に電線の端くれを残さざるを得なかった。 逆に言えば、消さないものと消すものが接しているところは、消さないでほかの手段がないかを考えた方がよさそうである。

  

 3.2 画像の移動 

 下の写真で左手前の鴨を左奥の空いているところに移動させようとしたのである。 このためには「コンテンツに応じた移動ツール」というのをクリックし、マウスポインターを移動したい画像の外側周辺をぐるりとドラッグを一周させる。 そして、移動したい画像の中央付近にポインターを置き、そこから移動させたい場所までドラッグして手を離せば自動的に移動する。

 このとき大切なことは、水面にできた波紋や写っている陰などの外側ごと移動させると、不自然さが起こらない。 また、移動先の水面状況が単純平凡であると、移動によって変化しないので、そんな場所を選ぶことが大事と考える。 

  下は移動結果であるが、全体としては略うまく出来たと思うが、よく見ると左の鴨の口ばし下の辺りの水面が少し不自然になっているので、 これを直したければ、「取り消し」ツールで作業を取り消して元の状態にしたあと、改めて鴨の周りにポインターを置き、口ばしの辺りは水面を含まないように、つまり移動したい画像のぎりぎりをドラッグすればよい。 

 ・・・と書けば簡単なように見えるが、画像ぎりぎりを正確にドラッグするのは極めて難しく、簡単ではないことはやって見ないとわからない。 むしろ不可能に近いので、文字通り“波風の立たない部分”を切り取り、移動させるようにするのが無難ではあるが・・・・・。

 

  

  3.3 特定の画像を増やす(コピーして増やす)

 下の写真は、草津の水の森公園の「スイレン」であるが、花が二つしかなく少し離れているので、散漫な写真になっているので、花を増やしたいと考えた。 「スイレン」の花だけを切り取ってコピーするのであるが、 この場合は「コピースタンプツール」というのをクリックすることから始まる。

 このあと適当なブラシサイズを選び、移したい花の中央でクリックし、コピーを作りたい場所にポインターを合わせ花の形になるようにドラッグすれば完成。 ・・・と簡単にできそうであるが、どっこいそうは行かない。 まだ不明な点が多々あり、マスターしたとはとても言えない状態ながらもできたのがその次の写真である。

 コピーする花の周りとコピーを置くところの周辺が単純な例えば水面や芝生の上などであればうまくゆくが、今回の場合のように葉や茎が周りにあるとそれまでをコピーして持って行くことになるから、両者の周りが同じでないと不自然になる。 例えば右の最手前の花の先にある葉がおかしくなっている。

 結果的にはこの花がもう少し上に置いたらよかったが、ここが、この場合の失敗点であろう。 この写真をサンプルに選んだ理由の一つは左中央付近に写っている名札のようなものを消したかったからであるが、同じ理由でこの写真の中でコピ-して持ってくることは出来ないと分かった。  

  また、上記で素通りしたが、“ブラシサイズの決め方や、花をドラッグする場合の具体的やりかたなどが、今回は偶然(?)に出来てしまった面があるので、別のサンプルでやり直しを考えている。

 

  3.4 特定の色を別の色に変える

 下の写真は、四日市祭りにおける“ダシ”の一部を撮ったものであるが、撮影意図が全く不明などうしようもない写真でありサンプルに用いることも恥ずかしい下手な写真であるが、不要な写り込みの軽減の試行用サンプルとして使うもの。 この写真の「はん」の看板をできるだけ目立たないようにしたいと考えた。

  この場合は「画質調整」→「カラー」→「色の置き換え」をクリックすると、別の画面が出てサムネイル版が現れる。 そのあと、写真の「はん」の文字をクリックすると、その色が別の画面に出て、同時にサムネイル版にその色の範囲が白く表されるので、その範囲を調整できる。

 その色であれば写真中のすべての部分に適用するから、この色の場合は、人の顔までが変えられるので、適切なレベルにしなければならない。 また、色は「色相」、「彩度」、「明度」を変えることで、いろいろと変わるので、もっとも望む色に変えることが望ましいと思う。

 

 その結果(過程かも?)、は下記であるが、今回はサンプルなので、「はん」のみの色を変えるにとどめたが、その上でボカシを入れることも可能であるが、それも“よし悪し”であり、やりすぎるとかえっておかしくなるので、このようなものが写り込まないアングルで撮ることが最良と思う。、 

 

  

  3.5 色合いを変える

  この辺りになると、かなり難しくなってくるが、避けて通ることはできないので、一通りやって見る。 ここでいう「色合い」とは、「色温度」を変えるということで、色温度が低い場合は赤色系になり、高いは青色系になることである。 全く理解困難な部分もあるが、 とにかく下の純白の「スイレン」の色を変えてみる。

 この項では、単に色合いを変える手法を学ぶだけではなく、そこに至るいくつかの基本手順を習得しなければならないのであり、私の試行目的はそちらの方にあるといえる。 それは例えば、「ズームツール」、「手のひらツール」などがあるが、これは、習得済なので省略したいと思う。

 そして次が「クイック選択ツール」であるが、画面左にあるそのマークをクリックし、「選択範囲に追加」をクリックしたうえで、下の写真の花びらの中央辺りにポインターを置き、花びらの内側をぐるりとドラッグし円を完成させる。 部分的に外側に出た場合は修整することができる。 また、場合によっては、その境界線を少しボケさせた方がよい場合がある。

 このやり方は、さほど多くの色に変えることは出来ず、選択範囲は広くないが、今回は青色系にしてみたのが下である。 もっと青くしたかったが、それはここでは色合い=色のバランスを変えるという目的であるから、真っ青なスイセンは別のやり方がよさそうだが、こんな花が出来たら売れるだろうなあと・・・。 

 

 

  

 このあと、もう少しやってみたいと思うが、ひとまずここで一服としたい。

 

 


1450 フォトレタッチ(4)仕切り直し

2016-03-16 08:00:00 | カメラ写真

 ”写真の加工”としていたが、少しハイカラに”フォトレタッチ”と名を改めて ・・・・・ 

 

 ”写真の加工修正”と題して、 Photoshop Elements 14 (以後”PE-14”と略す) を導入した経緯や考え方から、簡単な加工修正について8例を取り上げて、実際に試行した経過とその結果を書いてきたが、いよいよその本番と考える”本格的な加工”に入ったが、やってみると、ここは一筋縄どころか、二筋縄でも手に負えないことが判明し頓挫してしまった。

 

 しかし、今ここで終わっては、投資(大した額ではないが)した意味がないので、 ここで仕切り直しをしようと考えた。 まず、そのタイトル文中の文字につき、本ブログ読者たる国語の先生からそれとなく指摘があり、”修正”は間違いで、写真であるから”修整”が正しいように思えたので、この際タイトル全体を見直して、表記のように改めた次第である。

 今頓挫した自分自身を振り返ってみると、 その多くが”やれば何とかなる”方式のために、 基礎からきっちりやるのではなく、必要な部分のみの知識と手法を得て、”とにかくやってみる”試行錯誤の結果、どうやったら出来たかさえ不明のままにでっち上げたことがしばしばある。 これは手っ取り早いが、応用が利かない欠点がある。

 この”PE-14”をやるにも、同じ状況であり、かなり複雑な「レイヤー」の手法になると、このやり方では、立ち行かないことが分かった。 結論を急ぐ余り、用語から手法までほとんど基礎の部分を飛ばしたことが大きな原因で、前に進めないのである。 また、なぜかこの難しい場面になって、”取説”の書き方が、乱暴になってるようで、余計に進まないのである。

 また、前回書いたことではあるが、実際にやった手法と結果を詳しく書いて当ブログに書き込んだが、一度登録をすませたあとで、一部加筆した後の再登録時に原稿のすべてが消失してしまい、折角やった経過が見られなくなってしまったのである。 一度登録したものが、タイトルなどを残して、本文すべてが消えたのであった。

 このために、「本格加工」に入ることを急がず、また、具体的手順の記録をのこして、あとからみられるようにすべく、場合によっては、前に書いたことのくりかえしになるが、改めて試行錯誤をやりたいと思っている。 本来ならこの後に続けて本文を書くところであるが、前置きが随分長くなったので、稿を改めたいと思う。

                                                                << 続く >>  

 


1449 フォトレタッチ(3)加工修整(2)

2016-03-14 08:00:00 | カメラ写真

 ホームページ上で多くの写真を使うために、写真の加工は必須科目であるから、今回新たに有料のソフトを導入したので、これをやりながら、取説的書籍に書いてないことをも書いて行き、備忘録としたいと思い書き始めたのである。

 1. はじめに・・・・これを始めた経緯などをまとめた。
 2. 簡単な加工、修正・・・2.1:不要な部分を削除、 2.2:雨の日の写真を、晴れに、 2.3:部分的に明るく、 2.4:傾きの高度な修正・・・・・などを前回までに投稿したので、その続きを下記する。

 2.5 特定の部分を除き、横幅を縮める

 全体の幅を縮めるのは、従来のソフトでも十分にできたが、特定の部分(縮めたくない部分)はそのままにして、その他の部分だけを縮めようとするのである。 下の写真を見ると、花が小さく数が少ない上に、花と花の間が空いているために、 上部に不要な映り込みがあり、全体として閑散とした写真になっている。 

 こんな場合、右の一個の花を写さないで、左の二個の花に被写体を絞り、ぐんと接近して、花を大きく撮る方法もあるが、周りの状況も被写界にいれたい(近付くと蕾や葉のボケが大きくなる)がために、こんな構図になっているのである。 そのために、花の大きさ(幅)を変えずに、それ以外の背景の幅だけを圧縮しようとするものである。

 

 普通こんな場合は、横幅だけでなく、縦方向も圧縮するが、この写真の場合は、横方向のみを縮めた。 この結果、横長の写真が正方形に近い形になったので、原画の縦横比を変えないようにするために、上下をカット(トリミング)したので、より安定した構図になったのではなかろうか。

 

 なお、花の外形寸法を変えずに、葉や蕾など横幅のみを圧縮したが、この程度の圧縮では、見た目の不自然さは感じられないが、 例えば「花図鑑」などの学術的用途には、花とそれ以外の横方向の寸法比が自然の状態とは異なるので、この取り扱いには注意が必要と考える。


 2.6 一部を強調する(他の部分をぼかす)

 全体にピントが合ってる写真において、 その中の一部分、下の写真では手前と奥にある灯篭だけのピントの具合はそのままにして、他の部分を少しぼかすことにって、 灯篭を浮き上がらせようとするものである。 あまりぼかすと不自然さが大きくなるかと思い遠慮がちにやってみた。

 

 結果、手前の灯篭が強調されたが、奥の小灯篭は浮き上がりすぎて、かなり不自然になったように感じる。 

 

 一般的に、主題にピントを合わせ、その他(背景)はできるだけ目立たないように、ぼかすようにしているが、主題と背景の距離、主題とカメラの距離、主題と背景との明暗差などにより、背景が目立ちすぎる場面がしばしばあるので、そんな時にもこの方法は使えるのではないかと思っている。


2.7 昼間の写真を夕焼け空にする

 私としては、使い道は余り考えられないが、 物は試しとやって見た。 白昼に妻籠で撮った写真であるが・・・。 

 色調は多少変えられるが、こんな色にしてみた。 今回は空のみいじったが、その他の部分を少し暗くした方がよかったかもしれない

 

 この応用としては、例えば逆光で撮った写真の背景は普通明るすぎるので、暗くしたいときに使えるかもしれない。 但し、このソフトは、昼間の空を夕焼けに変えるためのものなので、色々な色があるわけではないので、用途は限られるかも知れない。 夕闇迫るころに日傘をさす人はいないであろうから、サンプルとしての選び方を間違えたようだ。


2.8 手前に池を作って景色を反射させる

 これもほとんど用の無いことかもしれない。 下の写真は、かの名だたる「臥龍桜」であるが、 最近の世の中には”あり得ないこと”が、頻繁に”在り得る時代”の一面もあるので、この桜の前に池を作り、美しく反射させてみるということなのだ。

 

 少しでも不自然さをなくそうとするために、水面の画像をさざ波の如く揺らすこともできるが、少し足りなかったかも知れない。 また、写真はほぼ倍の長さになるので、上下をトリミングした。

 

 2.9 その他の簡単な加工修正

  上記の他に多数の加工修正ができるが、目新しいものだけを紹介すると、 ①一部の色だけを残し、他をモノクロにする、 ②写真の枠から飛び出したような写真にする(ボールを蹴った足を枠からはみ出させる)、 ③種々の形で切り抜く・・・・などなどがあるが、 ここまでは取説的本を読めば作業は大した苦労もなくできるので省略する。



 そしてこの後が、いわば本番、複数の写真を組み合わせる「レイヤー」という手法に入るが、それは次回に公開したいと思っている。  ここからは、かなり難しくなり、一筋縄ではいかないので、挫折も在り得るとの思いもあるので、もし続編が公開されなければ、ついに”頓挫”したかと、思われても甘んじて受け入れます。

                      << 続く >>

                                                                    


[編集後記]
 このページは、当ブログにおいて、長時間かけて丁寧に最後まで書き終えたが、二度目の見直しを終えて登録した後に、全文が消滅したものであった。 修正したものは兎も角、元の原稿までもが消えるのは納得できないが、クレームつけても、無駄と承知してるから、あきらめてここに書き直したもの。

 前の原稿は写真の加工や修正をやりながら、ひとつずつ書いたので、やり方を残そうと、手順を具体的に書いたが、いまとなっては、頭に残っておらず、今回のこの文章には、そのような、具体的手順が全く書いてないのはそのためである。

 

 また、このブログ原稿の消失で同様トラブルはひと月ほど前から始まり、これで合計5回目となり、書き直すのは、極めて抵抗感が強いし、ここに限ったことなので、いよいよ引っ越しをせざるを得ないという思いが一層強くなった。

 「この現象はたまにあるので、どこかに書いてコ”ピペ”せよ」というが、私のブログは写真が多く”コピペ”は楽ではない。 しかも、上に書いたように、書き込みを終えて、登録を確認したものまでが、消える事態が発生してはかなわない。

 私は2008年からブログをやってるが、先月中旬に初めて発生し、以後立て続けに起きているので、 最近になって何かが変わったと考えるのが普通ではなかろうか?。 このようなことから残念ながら変わらざるを得ない状態となった。

 

 万一、変えることになりましても、 お尋ね戴く場合は、「ホームページ表紙」をお気に入り入れて頂き、そこからアクセス頂ければ、アドレス(URL)の変更があってもそれが反映されますので、よろしくお願いいたしたします。

                             以上

 

 

 


1448 フォトレタッチ(2)加工修整(1)

2016-03-09 08:00:00 | カメラ写真

  ホームページ上で多くの写真を使うために、写真の加工は必須科目であるから、今回新たに有料のソフトを導入したので、これをやりながら、取説的書籍に書いてないことをも書いて行き、備忘録としたいと思い書き始めたのである。

 1. はじめに・・・・・前回投稿済。

 2. 簡単な加工、修正

 2.1 不要な部分を削除する

 撮った写真の橋の方にある不要な(邪魔な)映り込みは、多くの場合不要な部分を切り捨てる(トリミング)で対処できるが、下の写真のように、中央部分にある場合などは、必要な部分まで切り取ることになりできないことがある。

 下の写真は昨年の春、姫路城がリニューアルオープンの初日の朝一番に入り、桜を見に行ったときの写真であるが、この後長蛇の列ができるために置かれた赤い印が写真としては結構邪魔な存在である。

 やり方  スポット修復ブラシ・・・を使用

 ブラシというツールを適当な太さにして、写真の赤いマークの上をなぞる(塗りつぶすように)だけで、自動的に周囲の画像(下の場合は道路の色)が映り込み、赤いマークが消えて塘路と同じになる。 ついでに中央の人物も消したのがその下の写真。

 下の写真を見ると、目のよくない私には、修正したとは思えないようになった。写真奥の細かい目立つものも、消したがおわかりであろうか?。

 ただこの場合、周辺がそのまま映り込むので、周辺が全く異なる場合などは、不自然にならないとも限らないし、大きく印刷する場合などは、特に注意が必要と感じた。

 

2.2 雨の日の写真を晴れの日にする (霞を取り、空を青くする)

 桜とお化粧直しの姫路城を訪れた日は生憎の雨天で、折角の写真も空は暗くぼやけたものであった。 

 この処理は、①霞の除去、②明暗差(コントラスト)を強く、③全体を明るくする、④空を青くする・・・などと四回の処理をした結果が下の写真である。 空が少し青すぎたかもしれないが、見違えるようなメリハリのある写真になった。

 

 2.3 部分的に明るくする

 逆光で撮ると、カメラはその面積の多い方の明るさによって、露出を決めるので、下の写真の場合は明るいと判断したので、外の景色が露出過度になりながらも、暗い部分は暗すぎた写真になっている。

 左の障子の白い部分を少なくする手もあったが、障子を映したかったから、こうなったが、せめて暗すぎる所だけでもと補正を試みた。 

 この場合は、覆い焼きツールを使い、明るくしたい部分(下の写真の右側)をドラッグするだけで、自動的に明るくなる。

 その結果が下の写真だ。 当然のことながら、もっと明るくもできるが外の景色がハレーション気味であるが故に、不自然に明るくなるので、このくらいが限度かも?。

 

2.4 傾きの修正

 下の写真は、①左が傾いて撮った写真(原画)、②中央が通常の修正を行った場合、③Photosyopで修正した場合である。 よほど心が何かに心が傾いていたようで、”下手くそ”な写真①を撮ってしまったが、当ブログには修正して②の写真を掲載した。

 しかし、この写真を左右に並べてみると、①に対し②は、その視野が大きく削られている。これは傾きを修正するために画面をやや下にある黄色い柵の頭部の並びをを水平にしたために、傾けた分だけ上下左右が切り取られてしまったのである。 副産物ではあるが、おかげで右下の人物の背中は消えた。

 今度は、③と①を比較してみると、視野角度はむしろ広まった感があるほどに、原画と変わらないのである。やり方は、基準にしたい位置(黄色柵の頭部)の左端にポインターを置き、そこから基準線の左端までドラックして、離せば自動的に補正される。

 右下の人物は上記2.1の方法で消さねばならないが、流石は”すぐれもの、”大枚を叩いたが無駄ではなかったと、未だ試用し始めたばかりなのに、すでにそう思い始めたのであった。

 

 ここら辺りまでは、順調にできたが、これから先はだんだんと険しい道になりそうな気がするが、できるところまでやりたいと思っている。

                            << 続く >> 


1447 フォトレタッチ(1)はじめに 

2016-03-07 08:00:00 | カメラ写真

 暇を持て余した訳ではないが、ボケ防止のための頭の体操にもなると思い、写真の加工からコラージュまでの道のりを書いてみたいと始めたのである。 出来れば高度な加工までたどり着きたいと考えているので、途中の挫折も覚悟している。

1. はじめに

 私は年間2~3万枚の写真を撮り、その中の選りすぐりをネット上で公開しているのが、そこで扱う写真の数も半端ではない。 中には被写体に魅せられたのか、いつものボケが出たのかわからないが、ピンボケや傾いた写真を撮ってしまう。

 それが、二度と撮ることが無い写真であると、止むを得ず修正して使うことになる。 多いのは、傾いて撮ってしまったもの、きっとその時は何かに心が傾いていたのかもしれないが、よくあるフリーソフトを使って修正しているが満足してる訳ではない。

 その他には、背景の極端な明暗があるのに、露出補正しないで撮ったものを明暗の補正をしたり、余分なものが映り込んだ場合などので、一部を切り取る(トリミング)などの修正をフリーソフトを使って行っている。

 しかし、ホームページ上などでは、特に表紙などはその中身全体を表現するのが建前であるから、そのように写真を加工したいと思うようになる。 例えば、私のホームページ現在の表紙は、「花写真館」を全面に出すために、下記を提示している。

 上記はあるフリーソフトの”おためし期間中”を活用して作ったものであるが、 その期間が過ぎれば使えなくなる。 また、色々やってる内に、もっと高度な加工、例えば上記写真をランダムに並べたい(下の写真)などの欲求が出てくる。

 

 しかし、フリーソフトではそれを望むのは、今の時点では無理のようなので、有料のソフトを導入せざるを得ないと思うようになった。 色々と当たり試用も含めてやってきたが、今の私の”脳みそ”の能力からして、取説の充実しているソフトを選んだ。

 昨年「Photoshop Elements 14」 が出たことは承知していたが、10年以上前に買って使った経験あるが、難しくて殆ど使わないうちに、どこかに消えてしまっていたが、今のは本屋には”取説的”なのが数冊あるので、内容の分かる本を買ってみた。

 この本(¥1680)は名前の通り”簡単”に理解できたので、先ずは”無料一か月お試し版”をダウンロードして、使ってみたところ、かなり難儀な部分もあるが、何とかなりそうとの感触を得たので、ソフトを購入すると決めた。

 よく使う通販を調べたら前にカメラを買って付いたポイントが残っていることが判明。ソフトの価格は¥12.900もするが、ポイント全部使用で¥5000を切るので、即購入した。 それが先日着いたので早速インストールした。

 更に、取説的書籍”できる(¥1680)”を買い込み読み始めたところである。

                            << 続く >>

   


1404 カメラの更新

2015-11-03 08:00:00 | カメラ写真

  私は主な場面で使うカメラとして、ニコンのD90一眼デジタルカメラを使っていますが、 最近になり故障が発生しはじめたので、買い替えを検討していましたが、ようやく切り替えを実施したので、その顛末を記録しておきたいと思います。

  2008年3月にブログをはじめたのですが、文章には全く自信がないので、写真で何とか形をつくろうとしたところ、やってみると、当時使用していたバカチョン(コンパクトデジタルカメラ)では思うようにブログが作れない、それをカバーする文才も無いことから、 せめてカメラのレベルを上げてブログの質の向上を図ろうとしました。 

  一眼デジタルなんて触ったことがなかったので、 その導入期ということで最も簡易なマシンとして、 最適と感じたのが、ニコンD40Xであり、 カメラのキタムラで、ほとんど衝動買い同様で買ったのですが、それが大失敗、Xが付いてるのは、簡易であるが故に、交換レンズに制約があり、その先への大きな進展が望めない機種でありました。

  よく調べもせず、店頭で見て、店員の売るがための説明だけを聞いて、即日買ったのが間違いでした。 当時のニコンが出す一眼デジの最低の機種D40を更に簡易にしたものですから、今思えば馬鹿馬鹿しい買い物をしたものですが、当時は初めて一眼デジを持つうれしさに、浮かれて見誤ったのでした。

  悩んだ挙句に結局、5ヶ月使用しただけで、半値八掛けで売却したのでした。そして、2008年9月19日新発売(予定)のニコンD90を注文したのでした。 当時ビッグカメラやキタムラでは13万円台でしたが、大枚をはたく以上、少しでも安くしようと、2万円安の富士カメラと言うネット販売専門の店に、少々の危険覚悟で発注し、発売日の翌日から使い始めたのでありました。

 その勇姿は下の写真です。

  今の電子機器はなんでもそうですが、持てる機能の一部しか使い切れていませんが、 それでもこのカメラは私にはぴったり肌になじみ、私と常に行動し、海外にも同行し、幾多のブログに写真を提供してくれました。 道に落下させたり、雨に濡れたり、除湿箱に入れることもなく、乱暴な使用や下手な撮影に耐えてくれました。

 このマシン発売当時には、シャッターの寿命試験を15万回やったとありました。 私は現役時代品質保証部にいて、寿命試験をやってた経験から、それが嘘でなければ結構持つ、そこまでは使わないであろうと思ったものでした。 このカメラはシャッターを押す毎に4桁の数字でカウンとしファイル名(写真の名前)を付けてくれます。

  しかし、実際に撮りはじめると、4桁では直に0001に戻るために、パソコンに取り込む際に5桁に変換するように変えましたが、それでも、10万枚撮ると1に戻ってしまうので、撮った写真のカメラの記号として付けていたファイル名の先頭文字”D"を”E"に変えて使ってきました。 

  そして今は”E35000”を越えており、このD90では実に135、000枚を超えて撮影してきたことになります。 この間7年余りですから、単純平均では月1600枚余り、毎日50枚以上撮ってきたことになります。 そのためか、一月ほど前から、アクセスランプの常時点滅など、故障らしき現象が見られるようになってきました。

  寿命試験の15万回までにはまだ少し間がありますが、ぼつぼつ終末期と考えて、 代替え機を探し初めました。 プロ用など上にはいくつもの機種がならんでいますが、前回D80(下位の最上位機種)の上で憧れのD300(フルサイズ機=上位機)に近い機種としてD90が作られたので飛びついたのでしたが、現時点ではD90に勝る機種は見当たらない(現在の下位グループ内の最上位機種)のです。

  勿論、他のメーカーにすれば、あるやも知れないが、大量に購入済のレンズが全て使えず、新たに買わねばならないから、そんなことは出来ない相談です。 また、現用機で不満は殆ど無く、 出来ることなら、本体を軽くしたい、それに欲を言えばバリアブルモニターであること位しか望みがないのです。

 ニコンの上位機と下位機ではセンサーサイズが異なることから、レンズのマウント寸法も異なり、D90はAPS-Cサイズであり、私が持つレンズは全てこの規格ですから、上位機(フルサイズ)にはセット出来ないので、手持ちの全レンズを買い替えない限り、上位に進むことは困難なのです。(この状態を”帯に短し、襷に短し”と称していました)

 

 現用機に対しグレードアップにならないが、使い勝手がよくなり価格が適切などを前提として機種をあたれば、只今売り出し中のD5300かD5500しか見当たらない。 現用のD90がカメラ本体のみで850gr、これに対しD5300が530gr、D5500が470grとなっており、持ってみるとかなり軽い。 両者ともにバリアングルモニターです。

 この二機種の価格差は3万円、単純な比較では重量差は60grにしかならないから悩むところです。 他の仕様を細かく見ると、5500はタッチパネル方式であり、外形寸法も1mmほど小さい等、ほんのちょっぴりよくなっているのみ。  最後の決め手は、重いものが持てなくなった体でも、 長時間首にぶら下げられる「重量差」でありました。

  実際に本体のみを持って見ると、60gr差ははっきりと感じ取れるので、「60grを3万円で買う」ことに決めたのでありました。 買い替えでグレ-ドアップにならないのは、気分のよいものではないですが、 上位機種は雲の上にしかないのだから、それに、下位の最上位には違いないのだからと自身に言い聞かせたのでありました。

   ”価格.com”などで価格の動きをチェックしていた所、ある日一気に5千円下がったので、即購入を入れたのでした。 ビックカメラにて税込み84千円余り(ポイント10%)でした。 なお、この日の最安値は富士カメラ等の70千円でありましたが、ポイント活用(前後の買い物を含む)で殆ど差無く買うことが出来ました。

そして、先日到着した「D5500」機。

  下はレンズを取り外した状態です。 

    バリアングルモニターです。 なお、タッチパネル方式はスマホではほとんど有効には使っていませんが、カメラ上では結構使えそうな気がしております。

 例えば、ライブビュー状態で撮るときに、ピントを合わせたい画面上の位置に指を当てれば、その位置にピントが合い、指を離せばシャッターが切れる、失敗なら直ちに何度でもやり直せる・・・など。

  カメラ本体ケースが軽量化のためか、かなり薄くなっているので、落下は重大事故になる予感がします。 見た目の重量感が無いのは見ないようにすることで使ってゆきたい。 ファイル名(写真のナンバー)は”F00001.jpg”から開始しました。 

 カメラが軽くなったことで、重い万能標準(マクロ・望遠)レンズを外して、単焦点のレンズにすれば、非常に軽くなり首の負担はがぜん小さく、毎日の散歩にも持ち出せるほどの軽快感に惚れ込みそうです。(ファインダー付ミラーレス機との差が大きく減少)

  古女房ともいえる「D90]は、お役御免となるかと言えば、”世間はそんなに甘くない”。ばっちり修理の上、老後も二番機として働いてもらう積りです。 (ファイル名は ”E・・・・・” を継続)

                            おしまい

 


1363 バンフォーカスと”ぼけ”写真

2015-05-15 08:00:00 | カメラ写真

 何年写真をやっていても、少しも進歩がないので、諦めが半分ですが、しかし一方では、何とかならないものかと、もがいてはいますが、効果のほどは全然ありませんが、一応記録だけは残しておきたいと書きました。

 

1. ボケ写真と図鑑的写真・・・全く逆の必要性

 私は花の写真を撮ることが多いが、その時に主題となる花をクローズアップするとともに、背景を目立たなくして、”静かな脇役”となるようにする必要がある。 つまり、背景を”美しくぼかす”ことが求められる。

 また逆に、例えば植物図鑑のような場合は、花ばかりでなく、額も茎も葉もきちんと写し、場合によっては、環境や土や地面を説明したい場合がある。このように写真全体にピントを合わすことを「バンフォーカス」と言い、撮った写真を”図鑑的”と言う。  

2. 撮影テクニックの向上と撮影機材

 この相反する要求に応えるには、撮影テクニックの向上で対応することが出来るが それは簡単なことではない。  そこで考えられるのは、ピントの合う範囲が広く(焦点深度が深く)出来る上に、背景をぼかすことの出来る機材を求めることになる。

 テクニックの向上を棚の上にあげておいて、機材で補おうとする、いつもの浅はかな考えが、またしてもでてきたのであった。  それが最も簡単にできそうなのは、そのようなレンズを購入することである。 

 ぼかすには被写体に最接近の上、背景との距離を大きく取ることと、絞りをなるべく開く事である。 さらに、出来るだけ焦点距離の短いレンズにして、バンフォーカスにすることではないかと考えたのであった。(注:これはまっとうな理論ではない・・・???)  

3. 購入レンズ

 以上の目的達成のために、最近ニコンから発売の次のレンズを購入した。 (¥32,000 ビックカメラ)

 焦点距離 40mm(単焦点) 絞り:3.5~22  画角:38.5°  最短撮影:163mm  

 私の持てるレンズ中では最も被写体の近くにレンズを近づけられ(背景との相対距離が長く取れる)、かつ、焦点距離が短い(ピントの合う範囲が長い)ものなのである。 

 

 この結果、マクロレンズのラインナップ は下記となった。(写真はレンズプロテクター付き)

左より、① 180mm F3.5/32 画角:14° 最短:470mm

    ② 90mm  F2.8/32    27°    290mm

    ③ 60mm  F2       26.35°  230mm

    ④ 40mm(今回購入の上記のもの) 

  撮影に出かける場合に、従来は標準レンズ(16~300mmズーム)の他に、90mmか60mm、時にはテレコンバーター(×1.4と×2)を持って出たが、今後は90と40mmにテレコンを加える形が理想であるが、重量制限からレンズは減らさざるを得ないかも知れない。

 

4. 実験結果

 撮影結果の一例を示す。 (詳細な実験をしたが、ここではわかりやすくするために、単純比較とする) まずは、略同じ大きさに撮ろうとした場合における、レンズの比較。

① 絞り最大の場合(バンフォーカスに撮りたい場合)。

レンズ:90mm

 

レンズ:40mm

 ここでは、両者の違いは明確ではないが、40mmの方が焦点の合う範囲は広くなる。

 

② 絞り解放(最少)の場合(出来るだけぼかしたい場合)。

レンズ:90mm

 

レンズ:40mm

 

5. 結論

 この実験ではほとんど変わらなかったので再度やって見るが、 40mmでも少々我慢すれば、捨てたものでもない事が判明したので、今後の実用により、質の向上の可能性はあると感じた。

 

 

・・・とは言うものの・・・はてさて、これを使った場合、どのくらい写真の質が上がるでしょうか?。 それは期待する方が無理、何しろ撮影者が既に大ぼけ(?)になってるから所詮無理な話かも・・・?。

 

 


813 まっ黒な背景の写真を撮る

2012-09-07 08:00:00 | カメラ写真

始めて一眼デジカメを手にして既に3年余り、未だに満足な写真を撮る事が出来ないでいる。そんなある日、病院行きボランティア運転手の客待ち時間つぶしにと買った雑誌「日本カメラ(H24-9月号)」に「黒バックで花を撮る」と言う記事に出会い、ブログのネタも切れてるし、少しでも写真の質が上がればと思い実験してみる事にした。

雑誌の記事

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写真を撮る時に、最も重要なのはその主役たる「被写体」であり、私の場合それは花である事が多い。しかし、花ばかりに目を奪われているばかりでは写真の価値は上がらない。脇役として極めて重要なのは、背景なのである。この脇役を務める背景が主役の花をうまく盛り立てることにより、一枚の写真が成り立つのである。

背景が比較的うまくボケた一例(後方の草むらがボケた)  (花:ネジバナ)

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こんな事は子供でも判る事ながら、実際にやって見るとなかなかうまく行かない。背景がうるさくて主役が霞んでしまったり、邪魔になる事もあるし、色の組み合わせが良く無く主役が何なのか判らなくなる。そこで、背景をぼかしてうるさく無くするのは常套手段であるが、これが難しかったり、色合いが不味い場合もしばしばある。

そんな時、偶然背景がまっ黒な写真が撮れることがあり、まっ黒な中に花が浮かび上がるのも、時と場合によるが、驚くほど見栄えの良い写真になることがある。それを計画的にやろう、意図的に黒い背景を作りだそうとするのである。今、考えて見ると、その偶然とは、花に明るい光線が当たり、背景が相当に離れた場所、そして日陰であったから生まれたものであった。

偶然撮れた”背景真っ黒”の例  (シーラカンパニュラ)

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言ってみれば簡単な事、花と背景の明暗差を大きくすればよいのであるが、例えば野原の小さな花を撮る時に、周囲の草などを傷つけずに整理して、バックに日陰を作るのはかなり難しい。カメラの絞りを開けば、背景はボケて邪魔にならなくなるが、絞りを開けると、ピントの合う範囲が狭くなり、花のシベにはピントが合うか、花弁はボケてしまうのである。

花をクローズアップで撮る事が多いから、当然望遠のマクロレンズになるから、焦点距離が長くなり、焦点の合う範囲「被写界深度」は浅くなるのである。これをカバーするためには、絞りは極限まで絞らねばならず、そうすると背景まで明瞭に写り込んでしまう(ボケない)。だから、その背景を隠すために背景をまっ黒くすることにより、花を一層引き立つように写そうとするのである。

別の方法として、背景の前に色の着いた布や紙を置く事で、うるさい背景を隠す事が出来るので、カバンの中には"100均"で買った各種の風呂敷や布が入っているが、これを使える場面はそんなに多くはない。花との距離が近いと風呂敷が明確に写り、遠くても中途半端な色であったり、光の反射があったり、また、布の規則正しい模様は野原には合わない事もある。

不自然な背景色(ブルーの風呂敷による)  (レイウシア)

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背景を隠すためとは言え、最もボケの少ない「絞り最小」で撮るとなると、シャッタースピードはかなり遅くなり、当然三脚は必要である。また、更に小さい花を撮るとなると、90mmの望遠マクロレンズにテレコンを付けるから、レンズ絞りの最小はF32ながら、実効絞りは更に小さく(F値は大きく)なってくる。そこで必然的に登場するのが、フラッシュ様なのである。(絞り値とは、レンズの焦点距離をレンズの有効口径で割ったものであるから、例えば2倍のテレコンを付けることにより、焦点距離が2倍長くなるから実際の絞り値は32×2=F64相当となるのである)

ここで使うフラッシュは、近接撮影専用の特殊なフラッシュで、キャノン系では「マイクロリングライト」と読んでるようだが、ここでは「リングフラッシュ」と呼ばせてもらう。純正品であると、6万円前後もするが、シグマ製をネットで買うとして、2万円位安いのを注文し、やってみることにした。それは、何と太陽が照りつける場所でフラッシュを同時に2個焚くのである。

リングフラッシュ(今回購入したもの)

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このリングフラッシュの場合はレンズの外側全周から光が来るから、リングフラッシュ単体では像は「無影」となるので、立体感に乏しいものになる。そのためにある側面からもう一つのフラッシュ(スピ-ドライト)を光らせて薄い”影"を作るのである。ただし、これは常にやると言う物では無く、撮って見た結果により、無くしたり、位置を変えたりしなければならない。

カメラにリングフラッシュを付けた状態(右)、左は普通のフラッシュ(スピードライト)

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また、通常屋外の直射日光下で撮影すると、濃い影が出来て、コントラストのきつい写真になってしまう。だから、近接撮影では専用のナイロン製"日傘”を使って、日光を和らげて撮っているが、これは不要となり、逆に日光による影を有効に活用することも考えられるのである。なお、この日傘は日光だけでなく、風を遮りブレを無くする効果を期待する事もあるので、風のある時は使わざるを得ないのは言うまでもない。

理屈はこの位にして、早速庭で使ってみる。古臭い言葉であるが「論より証拠」とする。

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従来のフラッシュなしで撮ったもの。下の方に不要なものが写り込んでいる。=背景がうるさい。

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フラッシュを焚くと、背景が黒くなりすっきりした。

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(スイレン)

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この場合は、背景との距離が短いために写り込んでしまうが、止むを得ない状態。

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真っ黒ではなく、この位の方が自然な感じがすると思う場合もありうる。 (センニチコウ)

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 取りあえずやって見た段階ながら、結構使えることが判明した。

この先、色々な場面で使えば、多少は写真の質が改善されるかも知れない。但し、またしても荷物が増える(リングフラッシュのみで約900Gr)のは嬉しくないが、マクロ写真を撮る時には使って行こうと思う。

 

                                                                                                  完