野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

品薄のデマ

2020-03-02 06:30:49 | その他
「西日本新聞:熊本市のドラッグストアによると、「中国でトイレットペーパーの工場が閉鎖され、入ってこなくなる」と話す客もいたという」
先週末、九州の人吉から、熊本の地元ではトイレットペーパーが店頭にないので神戸で買えるかと電話があった。
それまで、SNSにも度々トイレットペーパーが品薄との情報が書き込まれていたので、まさかと思ったが、丁度、家の在庫も無くなりつつあったこともあり、翌日の朝、24時間営業の近くの薬局に行くと、丁度昨日の夜に売り切れたと言う。注文しているが、入手日は不明とのこと。さては、昨日のNHK夜の9時のニュースでトイレットペーパー不足の話をしていたのが、それが原因の一つかと邪推しながら、帰宅して朝の新聞広告をみると、いつも利用しているスーパーのチラシにトイレットペーパー入庫ありとあった。ではと、念のため直ぐに行ってみた。車を止め二階の入り口に行くと、開店9時になっていないのに、すでに十数人の客が入口に並んでいる。しかたなく後列に並んだ。入口が開くと当時に10人近くが一斉に走りだし一階に降りていく。まさかと思うがと、歩いていくと、殆どの人が山高く積まれたトイレットペーパー棚に順番待ち。一人2個づつとあったので、順番がきたので2個を取って歩きながら、ふと、何時も紙物を並べている陳列棚を見ると、別のトイレットペーパーの在庫がある。これも一人2個づつと張り紙有り。都合4個、頼まれた分もふくめ何とか買えた。その後、近くの薬局やホームセンター数店を回ってみるも在庫なし。開店から1時間弱経っていたので、なくなったのだろう。でも、結果的に買えてほっとした。

コロナウイルスとトイレットペーパー品不足と関連があるのか分からないので、不思議に思って調べていると、「マスク生産に紙が回されて不足する」とか「中国から原材料が輸入できなくなる」と言うデマまがいの情報が発信されているのを見つけた。そんなことはないだろうと、業界団体の日本家庭紙工業会を読むと、「製紙会社や卸などの流通段階では足元では在庫は増えていた。消費増税直前の駆け込み需要の反動で消費者が買い控えていたため」とあった。つまり、消費者が買い控えていた時期に陳列棚の在庫数が少なかったに加え、中国生産のトイレットペーパー材料が入ってこないというデマが流れたため、急激にトイレットペーパーの店頭在庫が不足したようだ。紙工業会の資料には、トイレットペーパーの殆どは日本生産しているので、直ぐに入手可能とかいてあるので、直ぐに店頭に並ぶはずと思うが、それにしても、直ぐに店頭に入庫するはずと頭では理解できるも、皆がトイレットペーパーが無くなると走りだせば、一緒に走りだす、そんな気になってしまった。

トイレットペーパー騒動は、コロナの拡散の、それを上回る勢いで、結果的に日本中を一瞬にして飛び回った。こう言うデマまがいの情報は、それは嘘だと冷静に考えればそうだが、それが嘘だという確証もないので、どんどん感染し、社会を無駄に混乱させる。自分もそのデマに疑問符をつけながらも、家のストックが無くなっている切羽詰まった状況に置かれた先週、近くのスーパーや薬局を数ヵ所回ることになった。それにしても、オイルショックの際もそうだったが、なぜ日本では、トイレットペーパーに直結するんだろう。今回のトイレットペーパー騒動も、結果的に、自分もデマ騒動に乗って、その情報をブログに書き込むことでまき散らしたことになってしまうが、全く悪意はなく、事実を残しておこうと思うだけのことだが。
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