股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

股関節の動きを知ってるかい?⑤

2006-04-14 00:08:20 | Weblog


股関節の動きと正常関節可動

①股関節 屈曲(くっきょく:前に曲げること):ももの骨が胸に近づく運動      正常可動域 125度
②股関節 伸展(しんてん:後ろに伸ばすこと):ももの骨が胸から遠のく運動     正常可動域 15度  
③股関節 外転(がいてん:外側へ開くこと):ももの骨を外側に開く運動       正常可動域 45度
④股関節 内転(ないてん:内側に閉じること):ももの骨を内側に閉じる運動     正常可動域 20度
⑤股関節 外旋(がいせん:脚を外側に回旋すること):ももの骨を外側へまわす運動  正常可動域 45度
⑥股関節 内旋(ないせん:脚を内側に回旋すること):ももの骨を内側へまわす運動  正常可動域 45度



今回は内旋と外旋です。


④内旋と外旋について

一般的に内旋は“うちまた”、外旋は“そとまた”と言ったほうがイメージがわくかもしれませんね。
変形性股関節症患者さんでは最も硬くなりやすい運動方向かもしれません。

皆さん脚を伸ばして仰向けに寝てみてください。
その状態で、膝を曲げないで踵は床に付けたままで動かさないように、足部を外側と内側に倒してみてください。
足を外側の倒した時、股関節は外旋します。
また、足を内側に倒した時、股関節は内旋します。

どちらかにまったく倒れない方もいるのではないでしょうか?
この運動は、股関節でもかなり深い部分の筋肉と靭帯の柔軟性を必要とします。
逆に考えると、股関節の動きを柔軟に保つには非常に重要な運動です。

皆さん、風呂上りにでも脚を伸ばして、足部を外側と内側にブランブラン動かすといいですよ。
筋肉のリラクゼーションが目的ですのでそれ程力を入れる必要はありません。
できる限り大きく内側と外側に倒してください。
脚を内側と外側に開くのではありませんよ、また、膝を曲げた状態で膝を倒すのでもありませんよ・・・・・わかりますか?踵を軸にして足部を外側とと内側に倒すのです。

私の場合、外側にはかなり倒れて、足部の外側が床に着きます。しかし、内側にはあまり倒れません・・・いつも内股で歩いているのに・・・うっそ~。

股関節の外旋を邪魔する筋肉は、股関節の内旋筋です。具体的には小殿筋です。
また、股関節の内旋を邪魔する筋肉は、股関節の外旋筋群、具体的には内外閉鎖筋、上下双子筋、大腿方形筋、梨状筋。
あまり聞いたことの無い筋肉かもしれません。
皆さんのお尻の奥深く(と言うことは股関節の近く)で、皆さんの股関節を守ってくれている筋肉群です。
お尻の大変奥深くにありますので、なかなかほぐせる人がいません。

皆さんは、先ほどのブラブラ体操をすると良いですよ。

ブラブラ体操をする時は、「ブラブラ、ブラブラ・・・」と言いながら体操すると効果的ですよ・・・うっそ~。



変形性股関節症を怖がらないでね