イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

光る、経済人・孫正義氏

2011-08-10 00:11:53 | 社会・経済

 3月11日の大震災では、千葉のわが街でも大きな揺れがあった。我が家では一輪挿しの花瓶やビンなどが食器棚から落ちて割れたりした。

直後からテレビは震災報道一色となり、東北地方の岩手・宮城・福島県では大津波被害も実況放送され、日本中が騒然となった。

イワン・アサノヴィッチの携帯電話はソフトバンク社と契約をしており、家族無料割引があるので妻と長男夫婦もソフトバンク社契約となっていた。しかし、震災当日は携帯電話がパンク状態となり、家族間の連絡も全く不能状態となってしまった。

携帯電話各社の中でも取り分けソフトバンクはひどかった。現に長女と次男は他社製の携帯電話であったが、時間は普段よりかかったものの連絡を取り合うことはできたのであるから。

大震災義援金カンパの活動が始まるやいなや、ソフトバンク社長の孫正義 氏が100億円という巨額の義援金寄付を発表した。肝心の震災当日に大規模な通信不能状態の醜態を見せたのだから、「贖罪」としてカンパをしたので あろうと思っていた。

品位のない経済人の一部には孫正義は震災直後に建設 関連株を売却して100億円の利益を手にしたと言うデマを流したそうだ。しかし、孫正義氏はソフトバンク株以外は基本的に持っていないと否定している。

そんな孫正義氏が去る7月30日に朝日新聞紙上(H23年7月30日付け、朝刊13面)で大いに語った。すなわち脱原発を表明し、太陽光発電など自然エネルギー推進活動についての抱負などを語った。

全国の耕作放棄地40万haは原発60基分に相当し、代替エネルギーとしての可能性を持っているとし、おそらく10年後には発電コストも原子力と逆転するだろうと語る。

その時は太陽光発電の先駆者として世界への輸出国になるかも知れないと力強い見通しを述べている。

しかし、孫正義氏の特筆すべき発言は『原発擁護の人たちの声って結局、お金の話しです経済論、それだけでしょう。』と厳しい指摘にある。

加えて『経団連は、原発を輸出しないと国の経済が成り立たないみたいな話しをするけれど、もっと大きなソロバンをはじいて欲しい。』とはまことに名言である。

「親方日の丸」と言って、さんざん公務員攻撃をしていた張本人の経団連が”原発=国策会社”を良いことに「親方日の丸」経営システムを今後も続けたいと言っているに過ぎないのであるから。

経済同友会の長谷川代表も『安価で安定した原子力電力がなくなれば、企業は海外に逃れざるを得ない。』と述べているが、決して”安価で安定した電力を供給”出来る国などアジア近隣諸国にはあり得ないという事実を長谷川氏は承知している筈である。

これを”恫喝”と言わずしてなんと言うのであろうか。翻って孫正義氏の発言は光る。