イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

「フランスで思ったこと」その2

2007-03-12 00:25:48 | 旅行記

 昨年、フランスのブルターニュ地方の都市レンヌを観光した時のことである。

森の中に在るような都市で、5月の陽光にそちこちの大きな木々の枝葉がサワサワと揺れている光景は見事であった。

Cimg0056  現地フランス人女性のガイド(Ms,セベリン)が付いて案内してくれたが、報酬を度外視した熱心な説明に敬服させられた。

中世のモルドレーズ城門を見学した時に、聞き間違えでなければ、徐々に拡充された城壁は古くは2000年前に遡ると言うのである。

その頃はローマ帝国のシーザーがガリア戦記に遺した時代である。

2000年前の城門は、いまは市街地化されアーチ部のみが遺されているのである。

 当時、フランス北東部のアレッシア(古代地名)ではガリア人と ローマ帝国は最後の決戦をしていた。

 シーザーに対抗するガリア軍の総大将はウエルキンゲトリクスCimg0058であった。ウエルキンゲトリクスはガリア人の”自由”のために戦った。2000年前のことである。

 日本で”自由”という概念が歴史に登場するのは明治以降であり200年にもみたない。

フランス人(ガリア人というべきかも知れない)の個人主義の奥の深さを思い知らされる。

ひょっとしたら…、城門のさきにはシーザーがいるのではないかと思い、アーチをくぐってみた。


越冬したブロッコリー

2007-03-07 23:02:06 | 農業

 15年、家庭菜園をやっていますが、ひと冬中ブロッコリーを食べ続けられた経験は初めてです。

理由の第1は、やはり暖冬であったこと、第2は定期的な強い降雨でした。

関東の冬場としては通常はあり得ない天候であったと言うことです。

このブロッコリー、本当は正月前に収穫して、お仕舞いという運命でした。ところが10月の豪雨、11月にも豪雨があり幼苗は2度も窒息しかけたのです。

少し畑が乾いた頃にすかさずマンノウで耕起して畝土の通風・酸素補給を図りました。

しかし成長はグンと遅れ、やがて厳冬期になり霜枯れ死を覚悟したのですが、ネバーサレンダーでした。

厳冬の1月に、無事に収穫ができました。もう、お仕舞いだろうと思って翌週、畑に行ってみると、脇芽から赤ちゃんの拳ぐらいのブロッコリーが成っていたのです。

3月に入った今でも、まだ食べています。ごちそうさま。                      

Cimg0944

                    


冬山登山、あわや遭難?

2007-03-04 19:11:06 | 旅行記

 妻と久しぶりに登山旅行をした。それも冬山である。目指すは穂高連峰だ。

新穂高温泉から登り始め、標高差1000mにおよぶ西穂高口(2156m)を何なく制覇。

地元のひとから聴いていたとおり、雪はやや少なめであったが、連峰や槍・笠の頂上の、ガスの合間からの眺望はやはり格別だ。

シンとした冷気に触れながら、聳える孤高の峰々を見ていると、下界を離れた天空人へと変化していく自分に気が付く。

雪の深い尾根道を歩き始めると、疲れからだろうか妻が足を滑らし滑落しそうになった。私は咄嗟に手を差し伸べ、妻の右手首を捕まえ足を踏ん張った。遭難回避。

この時…、夫婦というよりも登山家同士の連帯感を、改めて深めあったことは言うまでもない。
 

温泉駅からロープウエイで一気に西穂高口に上り、頂上駅の回りに造られていた、観光客用の周遊の雪道を歩いていたところ、カミサンが途中の坂道で、『キャ!』とか言って滑ってしまった。

『あっ!』とか言って、傍らにいた私は為す術もなく傍観せざるを得なかった。起きあがった後には、カミサンの大きなお尻の型どりが出来ていた。

この辺が私たち夫婦の冬山登山の、ことの真相であるらしい…。

Cimg0976    

      Cimg1026_1


「我が輩は只猫である」その1

2007-03-03 19:36:16 | ペット

 我が輩の名はハナである。御主人様は我が輩のことをタダネコと呼ぶ時がある。

近頃、世の中ペットブーム、我が輩より少しばかり毛並みが良いと言うだけで、高値で売り買いされているそうだ。我が輩は俗にいうノラである。

値のついていない、即ち無料の猫だからタダ猫と、ご主人様は言う訳なのである。失敬な話しである。

先日、猫好きの親戚の家にご主人様が行った時のことである。その家にはベンガルという血統証付きの猫がいたそうだ。

『黒トラでさ、一見するとうちの猫と似ていたけれど、よく見ると目が丸くて可愛いし、模様もちょっと変わっていて実に綺麗だったよ。やはり血統証付きの猫は違うなあ。』と、我が輩の顔を見ながら家人に話している。嫌みな話題である。

ご主人様と目が合ったが気分が良くないのでソッポを向いた。するとご主人様がやって来て、我が輩を抱き上げ、顔をマジマジと眺めながら…

『オイ…どう見ても、やっぱりおまえは只猫だなあ』と感じ入ったように言うのである。加えて失敬な話しである。
     Cimg1043