しげファームの作業日誌

千葉市で有機農業を営む山本茂晴のブログです

種まきする

2008-03-11 21:09:25 | Weblog
'08/3/10(月)
雨のち夕方晴れ 風弱い  温度max12.5℃ min5.6℃

 明るくなった頃、畑に出てぼかしを切返す。量が少ないので楽勝。前作はこれの6~7倍あった。水分が少ないので、くさやのような匂いは少ない。発酵がどれだけ持続するかは様子を見てみないとわからないが、今後作る際は、水分を少なめにしたほうが良いかもしれない。仕上がり状態を参考にしようと思う。
 作業小屋に戻ってふと去年のじゃが芋に仕掛けたネズミ捕りが気になった。シートやじゃが芋をボロボロにして散らかし、箱の中にフンをため込み、やりたい放題のネズミがつかまっていた。尻尾が粘着シートにくっついて、バタバタしている。Vinoにも見せていると、尻尾がはずれそうになったので、畑の下のほうに持って行って解放す。元気なく隣の家のほうに歩いていく。
 曇った空が我慢しきれないといった感じで、雨がパラパラと降り出す。帰って朝ご飯をとった後、健康診断の結果を聞きに行く。検査した範囲ではまったく異常無し。一つも異常な箇所が無い人は、10人に1人いるかどうからしい。日頃の食べものに感謝したい。
 午前中美香は種まき。午後は私が引き継ぐ。アロイトマト、サンマルツァーノ、メニーナ、サンティオ、ハートハート、チャコ、サンチェリーゴールド、自家採種と自然農法種を取り混ぜ、育苗箱に筋蒔き。トマトは2回に分けるので、今日が第1回目。全部で800粒弱。スイカ(黒小玉、うりこ姫)、メロン(アリス)はそれぞれ50粒。これも1回目。今回は50ますのセルトレイにまいてみる。種をまいたら、それを植えるほ場の準備を始める。雨も降ったし、ここ1週間位から肥料を畑に入れ始めようと思う。 

自然農法種子の講習会

2008-03-10 13:48:55 | Weblog
'08/3/9(日)
晴れ 南よりの風  温度max16.9℃ min-2.6℃

 昨日今日と暖かな日が続く。少量の人参の出荷準備をする。近くのOさんから、ストーブの焚き付けに使える木材をいただく。また、空いて使っていない畑の一部を使わせていただけることになった。他の農家さんに隣接していないので、私の農法には地形的にぴったり。
 早めの昼を済ませて、我孫子で開かれる自然農法種子と自家採取の講習会に出かける。以前、長野にある採種場を訪れたことがあり、不耕起の畑とは思えぬ整然として美しい畑に感動した。それ以来この研究センターの種を何品目か使わせていただいている。会場の近くで迷ってしまい、到着した時にはすでに始まっていた。
 品種や採種の方法などをパワーポイントで映しながら、説明がある。もう少し採種に重点を置いた内容が聞きたかった。質問では私もきゅうりの整枝についてうかがう。会場の周りは農業公園になっていて、家族連れで賑わっていたが、帰る頃は閉館時間で、静かになっていた。
 温床のハウスを空けてきているので、急いで帰り、ハウスを閉める。幸い気温がそれほど下がっていなかったので、よかった。昨日の農業教室で積んだぼかしはすでに発酵が始まり、甘酸っぱい匂いが漂う。教室で丁寧に水分を含ませたためか、今のところ良い発酵状態。その前に作ってあったぼかしとは、含ませた水分が微妙に異なり、対比できるのがありがたい。

農業実践教室初日

2008-03-10 09:26:59 | Weblog
'08/3/8(土)
晴れ 風弱い  温度max17.6℃ min-3.5℃

 今日はフォトシンセシス主催の農業実践教室の初回。前夜、雨はほとんど降らなかった。意外と冷え込みハウスのポリも真っ白に霜が付いて、巨大なフリーザーのようになっている。日が昇ると畑の温度もぐんぐん上がる。
 開始は10:30過ぎ。自己紹介や注意事項などの説明の後、しげファームで作る肥料とぼかしの説明。少量のぼかし積み込みを体験してもらう。その後じゃが芋の種芋カットの実践。
 昼食をはさんで、少し離れた畑へ移動してじゃが芋の植え付けを行う。品種は男爵、キタアカリ、シンシア、レッドムーン、インカの目覚め。鍬の使い方をざっと説明して、畝を立ててもらう。溝をさくってから、みんなで芋の植え付けと、株間にぼかしを少々置き、覆土、と作業は進む。種芋は今日切ったものを含めて余ったため、後日ほ場を増すことにする。休憩を少しはさんで、レタスをセルトレイに播種する。初回でかなりのボリュームだったと思う。
 人前で的確に説明することの難しさを痛感する一日だったが、無事終了してまずは一安心。

ぼかし袋詰め

2008-03-07 22:40:11 | Weblog
'08/2/7(金)
晴れのち曇り夕方雨少し 北よりの風 温度未計測

 ぼかしの袋詰めをする。少し乾ききっていないところがあるが、場所を空けたい。やはり水分があると微妙に臭うのだが、袋詰めして再発酵することはないと思う。
 詰めているとフォトシンセシスの高橋さんが、明日の実践教室の準備にやって来る。高橋さんの、教室スタートに向けての気配りと段取りの良さには感心する。
 お昼はネギと菜の花のパスタを作って食べる。午後一通り準備を終えて、高橋さんは東京へ戻る。
 美香はネギの草取りをやり終える。私はブルーベリーの剪定。あと一列残すだけとなった。まあ半日位の作業だろうか。あと剪定ものは、キウィが残っている。ついでに棚も補強する予定。
 美香が茄子の種まきをしている間に、小屋の直売コーナーの雨といを付ける。これで小屋の前が雨のたびぐちゃぐちゃ状態になるのが緩和されそうだ。今日の播種は、千両2号と在来青茄子、米なす。暗くなってからパラパラと雨が降り出す。


じゃが芋ほ場準備

2008-03-06 22:14:07 | Weblog
'08/2/6(木)
快晴 西風から東風  温度max16.1℃ min-3.1℃

 右手は60%くらいまで回復。普通の生活には十分。ハウスの温床をチェックしてから、早めにじゃが芋を植える畑をうないにトラクターで出発。どうもミネラル不足気味のようなので、貝化石も持って行く。耕運を済ませて帰り、すぐ管理機を軽トラに積んで、植えみぞを作りに行く。当初畝幅は80cmにする予定だったが、畑のサイズの都合で70cmに決める。メジャーで測り紐を張り、みぞを棒で付ける。畝の数メートル分を管理機でさくる。後は土曜の実践教室のために線だけ残す。終ってから隣の春キャベツに追肥と中耕する。
 食後はぼかしの乾燥のための攪拌や、ブルーベリーの剪定。美香はネギ草取り。なかなか終らない草取り。芝の中に生えているネギを、芝を刈り取って残すような作業なので、いたしかたない。こうならないようなほ場作りをしなければ、労力がかさむだけ。今年の課題にしよう。

左手で剪定

2008-03-05 21:04:37 | Weblog
'08/3/5(水) 啓蟄
晴れ 北風  温度max15.0℃ min2.6℃

 二十四節季の啓蟄を迎えるが、まだ虫が活発に動く気候ではない。乾かしているボカシにはどこから来るのか、でっかい蝿がたまに止まっている。蝿は嫌気性の発酵が進んでしまうと多くたかるようだ。乾きだすとほとんど寄ってこなくなる。
 まだ右手は力強く握れないので、左手でブルーベリーの剪定を行う。品種はデキシー。苗木の時から他の品種より一番大きいものだったので、一番株立ちが大きくなっている。このくらいの大きさになってくると、剪定のし甲斐がある。美香が草取りから帰ってきた16:00頃には30本くらい終える。
 いったん家に戻って種の準備をしてから、ハウス内で播種。半結球レタスのまき直しを、新しい種でする。一年前のものをメネミルで発芽チェックしていたのだが、土の中では発芽力が弱かったらしい。ミニカリフラワー、水茄子とまいたところで、手先が見えなくなった。他に予定していたものは明日に持ち越し。
 電熱マットの温床スペースが不足気味。今年1枚追加しようと考えたが、なんとか回せると思い、購入しなかった。やはり必要なので、明日買いに行こうと話し合う。しかし天気予報がこれからだんだん暖かくなると言っているので、購入はやめることにする。発芽したものは無加温でなんとかいけそうだ。

申告書提出

2008-03-05 20:54:14 | Weblog
'08/3/4(火)
晴れ 東よりの風 温度max16.4℃ min0.9℃

 前日の大豆の脱粒で重い棒を振回したためか。右手の指を曲げると痛くなってしまった。力仕事や細かい手作業が無理なので、この機会に税金の申告書を提出しに行く。今日は軽トラックで出かけ、100円パーキングに停めて用事を済ます。申告が済んだら、パン用の「白神こだま酵母」を買うため千葉駅北口の「おおくら」という店に寄る。美香から頼まれたバニラエクストラクトも店員さんに頼んで探してもらう。その後は修理の終わったCDプレイヤーを取りに電気屋へ。慌しく受け取って、ホームセンターで雨といの取り付け部品を買い、やっと帰宅。ハウスのボカシは乾き始める。
 午後は霜で草が浮き上がってきた畑をトラクターで鋤きこむ。右手が使えないので、ほとんど左手で操作する。冬は草など残渣の分解が進まない。暖かくなると一気に微生物が動き出し土に戻ってゆく。このところ雨がほとんど降っていないので、畑はやや渇き気味。途中久々にIさんが畑にやって来て、人参を買っていただく。トラクターをかけながら、畑の周囲を見ると、周りからのゴミが北風でたまっている。見苦しいのでゴミ袋を持って回収する。人のふりみてわがふり直せというように、自分も人の迷惑にならぬようにしなければと思う。

大豆脱粒

2008-03-05 20:44:37 | Weblog
'08/3/3(月)ひな祭り
晴れ時々曇り 風弱い  温度max18.3℃ min-1.8℃

 温床のピーマンの地温が20℃を超えていて、一安心。レタス類は発芽し始める。
 今日は大豆の脱粒作業をする。美香は草取りを続けたいようだったが、温床のあるハウスの真ん中に脱粒を待っている大豆が横たわっていて、気になっていた。苗に最深の注意を払わなければならないのに、毎日の灌水作業も大豆を気にしながらだったので、やりづらかった。
 からからに乾いた大豆のサヤを棒で叩いてからふるい、唐箕で風選するという手作業。ワイン箱2つの量をやるのに夕方までかかった。小糸はきれいなうぐいす色。タマホマレは収量が少なかったが今年まく種は確保できた。自家用の味噌と種の分をとるとほとんど残らず、販売はできそうにない。去年は機械を借りてやったので楽だった。でも仕上がりは手作業のほうがきれい。
 1日で終らそうとかなりハイペースでやっていたので、体にこたえた。マスクはしていたがそれでも埃を吸い込み、喉と鼻と目が風邪をひいたようになった。こんな日は早く寝るに限る。

たね芋カット

2008-03-04 21:44:48 | Weblog
'08/3/2(日)
晴れ 北風弱い  温度 max16.7℃

 日が上がって明るくなり始めた頃、ハウスの様子を見に行く。ハウスのポリは全体が霜で真っ白になっている。前日遅くまで出入りをしていたので、中もかなり冷え込んでしまった。案の定、温床のトレーの地温も上がっていなかった。まあレタスなどは高すぎるより低い方がよいが、ピーマン類は発芽が遅れる。明日はもう少し保温を強化しなくてはならない。
 ぼかしは切り返しが不十分な所以外は発酵は止まっている。しぶとく発酵を続けているところはアンモニア臭が強く発生して目を刺激する。嫌気性発酵している状態なので、すぐに移動する。
 今日も高橋さん夫妻が貸し農園のNさんと一緒に畑にやって来て、たね芋を日だまりの中カットする。教室用に1箱10kgをとっておき、特に大きいもの以外は半分にする。トロ舟に木灰を入れて、じゃが芋の切り口に灰をまぶし、シートの上に広げて乾かす。一人でやるといい加減うんざりする数量だが、4人でやると会話もあるし、効率も良い。「インカの目覚め」のたね芋があまりにひどい状態なので、高橋さんに売っている店を探してもらい、買ってきていただくことになった。
 食事後はにんにくの草取りを少し手伝っていただく。インカの目覚めも到着。小売のものはかなり割高。まあ仕方無い。かなり色の濃い芋。味は期待できそうだ。
 高橋さんが帰られたあとは、美香はタネまき。みさき、スティックブロッコリー。私はブルーベリーの剪定を行う。あと残りは2品種100本位だが、大きな株が多いので、さらに時間がかかりそう。育苗の保温をしっかりしてから帰宅する。

いちご苗掘り出す

2008-03-01 22:03:25 | Weblog
'08/3/1(土)
晴れ 南風から北風へ  

 朝まだ日の昇りきらない6時半頃に畑に出る。夏だと6時でも特に早い気はしないが、今頃はまだ早朝といった感じ。ポカシを積んだハウスがもうもうと湯気を立てて温泉のようだ。発酵温度を下げて乾燥させるために切返して、面積を2倍に広げる。立ち上ってき始めたアンモニア臭が鼻をスースー刺激する。
 家に戻りシャワーを浴びて朝食をとる。少し動くと食欲が出て美味しい。
 くん炭を作りながらレストランに出す人参を掘っていると、貸し農園のMさんが到着。鶏ふんの袋詰めを手伝っていただいているうちに、フォトシンセシスの高橋さんとNさんも到着。貸し農園予定地に植えてあったネギとにらを掘り出して移植する。そのあとは堆肥とカキガラを入れてうなっておく。高橋さん達はハーブガーデンをきれいにして、いちごの苗も掘り出して鉢上げしてくれた。いちごは半分貸し農園に差し上げることにする。水をかけてベタ掛けで養生する。
 日暮れまでボカシをさらに広げる。ほぼハウス一面になる。美香はみさき(キャベツ)とスティックブロッコリーを播種。ハウスの育苗も本格的に始まってきた。次は茄子、トマト、すいか等が待っている。