しげファームの作業日誌

千葉市で有機農業を営む山本茂晴のブログです

春の冷たい雨

2008-03-22 21:11:04 | Weblog
'08/3/20(木)春分の日
雨 風は北より次第に強くなる 温度未計測

朝から冷たい雨が降り続く。北からの風も強さを徐々に増してゆき、気温が上がらない。ヴィーノの散歩を兼ねてハウスに出向いて、苗のトンネルの換気を行う。曇りで雨、寒いとはいえ野菜の苗は日光が必要。なるべく明るくするためポリトンネルを開けておく。保温が必要な発芽前のトレイは新聞紙を被せ保温。
 お昼まではフォトシンセシスの高橋さんが雨の中打ち合わせに来てくださる。講座内容が多いのであらかじめざっくり講座進行内容を話し合う。その間美香はズッキーニの播種。5種類250粒くらいをセルトレイで蒔く。教室で使用する培養土もふるいに掛けてもらう。
 天気予報では、明日も雨が降り続くようなことを言っているので、畑の準備が少し心配。作業直前まで雨が降ってぬかるむと播種などの作業がまことにやりずらい。なんとか雨は止んで欲しいと願う。そんな気持ちとは裏腹に北側の窓を雨交じりの風がふきつけている。

玉ねぎ一部間引き移植

2008-03-20 19:00:51 | Weblog
'08/3/19(水)
くもり 東よりの風  温度max17.4℃ min4.5℃

 雨が迫っているので、今日中に玉ねぎの畑での作業を済ませておくことにする。密に生えているところだけを間引いて、生えていないところに移植する。普通は年を越す前に移植するのだが、このあたりは冬の冷え込みが厳しく、霜で根が浮いたりすることが多いため、春先に移植する農家もある。私はどちらでもなく、初めから移植しないやり方をとっている。今、移植したものは、動かさないでそのままのものより、成長が一時止まるとためか玉の肥大が小さくなってしまう。しかし小さいものはプチオニオンとして利用できて美味しい。私が思うに給食センターでもない限り、玉ねぎは小ぶりでしまっている方が使いやすく味も濃いと思う。雨が降るとその分活着が早いと思うので、急いで夕方までに終らせる。
 終ってから近くの種苗店に50マスのセルトレイがあるか見に行く。他のマス数のセルトレイは全く無く、なぜか50マスのものだけはあった。10枚ほど購入して帰る。ほどなく雨が土ぼこりで汚れたフロントガラスに、水滴が付き始める。菜の花と椎茸をとり、寒くなりそうなので薪割りをし、家に運ぶ。明日は少し荒れた天気になるらしい。

葉もの発芽し始める

2008-03-19 13:40:31 | Weblog
'08/3/18(火)
晴れ 風弱い  温度未計測

 天気は良いのだが、午前中は二人で農業教室のテキストを校正する。
 午後はトマト予定のほ場に広がる籾殻を一箇所にまとめる。強い北風でかなり広がっている。このまま大量に生で土に鋤きこむのは好ましくない。施肥をしたいところだが、更科の離れた牛蒡予定のほ場に準備に行く。ネギの後を片付けて、太陽雑草処理してから播種したい。そう思って畑の前に立って、急にとなりの葉もの予定地に牛蒡をまくことに変更。生えているはこべなどの鋤きこみに意外と時間がかかりそうだったためだ。整地したところだけでは狭いので、ネギの2畝を片付けて、そこまでを牛蒡用とする。春作ではこういう変更が頻繁。隣の葉ものは発芽し始めた。トンネルがけは70%くらい中止と考える。
 少しだけ早めに切り上げ、いつもより遠いホームセンターへ出かける。途中、千葉のスポーツセンターの敷地の脇を通るのだが、もう桜が咲いていた。あれは桜だったのだろうかと思うくらい、早い開花。ホームセンターでは竹の支柱を注文する。在庫が無いが2~3日中に入荷するそうだ。600本ほどお願いする。また桜の横を通り、夜桜をちらりと見ながら帰路に着く。

資材費

2008-03-19 13:26:12 | Weblog
'07/3/17(月)
晴れ ときどき曇り 東の風  温度未計測

 先のばしにしていたキウィフルーツの剪定をする。高い所のぐるぐるからまったつる先は、脚立を使いパチパチと切る。半分以上済んだ頃に、だんだん集中力が途切れる。つまり飽きてくる。他にやりたいことがあると、余計気が散る。気分を変えて、キャベツ、ブロッコリー定植予定のほ場に肥料を入れる。平和幼稚園の農作業を遠目に見ながらトラクターでうなう。
 午後はきゅうりの1回目の播種。自然農法種を200粒と、ヨーロッパのピクルス用を100粒くらい。乾かないよう新聞を載せて温床に入れる。そのあと玉ねぎ、にんにくの追肥を軽くする。
 夕方まで少し中途半端になったので、資材店に出向いてポリフィルム0.05の210cmと240cm。180cmのベタ掛け。1mm目虫カットストロングを購入する。セルトレイが売り切れで、50穴のものを買うことができなかった。4月からは資材の値段も上がることになる。電話注文できる店には支柱など多めに注文しておいた。この頃はじょじょに資材の価格が上がってきている。資材代が経費に重くのしかかる。生産性ばかり追求するつもりは全くないが、少ない人数である程度の面積を作るのに、資材を使わないと限界がある。

田舎くらしの本取材

2008-03-18 16:42:00 | Weblog
'08/3/16(日)
晴れ 南よりの風  温度max21.4℃ min2.7℃

 明るくなってハウスに行き苗を見てみると、昨日まいてもらったハーブの一部がネズミにほじられている。香りの強いシナモンバジルが一番被害を受けていた。他はほんの少しだけ。しかけたねずみ取りには入っておらず、もうこれは温床マットをはがしてみるしかないと思った。トレーをすべて移動し、敷いてあるポリマットをはがして電熱マットをめくると、ねずみのはった溝が見えた。マットをさらにはがすと、小さな野ねずみがひそんでいた。つかまえた後温床を直す。
 今日は田舎くらしの本の取材でIさんが来ることになっているので、都賀駅まで迎えに行く。写真撮りなどをだいたい午前中で終える。昼は美香がうちの人参や大豆でかき揚げ丼を作り、みんなで食べる。
 午後は編集長のSさんもおみえになり、私たちは今日やるべき作業をしながらの撮影。レタスほ場の施肥や人参・ネギほ場の太陽熱除草のポリマルチ張りなど。途中トージバの方々が畑を訪ねてくれ、挨拶程度の短い時間だったが賑やかだった。
 その後はもう少しトラクターで畑を耕運。日暮れ前に葉ものをまいてある更科のほ場に行き、ベタ掛けの様子と発芽状態を確認しにいく。まだ発芽はしていない。大根の芽が少し動いているようだ。帰りはヴィーノを鹿島川沿いの田んぼ道を走らせる。これからは田んぼに人が多く出てくるので、そろそろ走り納めかもしれない。

ねずみに温床あらされる

2008-03-16 20:26:52 | Weblog
'08/3/15(土)
くもりのち晴れ 東よりの風  温度max21.2℃ min11.0℃

 Fさん夫妻と畑で待ち合わせをして鶏ふんをとりに旭愛農へ出かける。トラックにシートなど積みながら、ハウスの温床をチェック。ポリや不織布をあけてみてショック。大き目のセルトレイにまいたスイカがそろそろ発芽と思いきや、ますの中央があり地獄のようにきれいにくぼんでいる。見た瞬間あーやられたとすぐにわかる。野ねずみが掘って夕げを楽しんだ後だ。2,3年前も入り込まれ、随分被害を受けた。去年はまったくなかったので、安心していた。温床枠の隙間から、籾殻に入り込んでいるのかもしれない。なんせ暖かいので、彼らには絶好の住処。出かけるので対策はやむなく夕方に後回し。
 Fさんが到着して出発する。車の中は上着を脱いで窓を少し開けるほど暖かな陽気。新緑はまだ遠い。くすんだ色合いの山間の山や民家に、そこだけスポットが当たったように梅の花が白く点在する。帰ると昼を過ぎていた。急いで昼食を済ませ畑に戻ると、貸し農園の人たちと高橋さんがすでにいらしていた。皆さんでハーブまきとジューンベリーなどの苗を植えることになっている。ハーブは貸し農園の方に任せて、私たちは高橋さんと農業教室の打ち合わせ。作業が押しているため美香は途中で仕事に戻る。ハーブを一通りまいてもらい、助かる。
 みなさんが帰られたあと、ホームセンターに向い、ネズミ捕りを買う。かご型のものもあったが、いまいち使い方がわからず、粘着板のものにする。帰って月明かりと小屋の明かりでネズミ捕りをしかける。ついでに小屋の中にも置いてみる。これからきゅうりやズッキーニなどもまくので、ネズミは見逃すわけにはいかない。

資材確認

2008-03-14 23:15:42 | Weblog
'08/3/14(金)
曇り夜雨 南よりの風  温度max17.4℃ min3.6℃

 朝のうちにパラっと雨。これはもう仕事にならないと思っていると、すぐやんで明るくなってくる。キウイの剪定を1日1~2本と決めて始める。つる性の植物はブルーベリーと剪定方法が違う。自分はわからないところが多く、やりながら覚えていく感じ。今年きったところを1年よく観察することが大事。
 雨の降らないうちに、あちこちに積んである支柱を集め、数を確認しておく。去年購入しなかった分、今年はだいぶ足りなくなりそう。古い竹はかなりボロボロになっている。近所の竹林から切らせてもらい使うことも、今後は考えたい。野菜を作るには随分資材代がかかる。
 午後はハウスの温床となりのスペースに、無加温の苗床を作るため、草や残っていた野菜を片付ける。鎌で刈ってならすのに、結構時間がかかる。枠を半分ほど打ち付けたところでやめる。
 壊れたデジカメを新調するために出かけることにする。車で出ると、ポツリと雨が降り出す。畑仕事で泥や水滴にまみれることが多いので、防水防塵タイプを探す。運よくカメラ専門店で残り1台だけとなったお買い得品を見つける。帰る頃には雨は本降り。久々の冷たくない雨。春はじょじょに近づいてきている。

にんにく草取り

2008-03-14 23:06:57 | Weblog
'08/3/13(木)
晴れ 南東の風  温度max17.7℃ min0.5℃

 今日はにんにくの草取りを終らせる。ねぎに比べると随分楽に進む。午前中は少し離れた畑。美香が少しずつやっていたため、昼までに終える。
 午後はスイートコーン、ねぎ、大根、人参のほ場に、堆肥と鶏ふん、ぼかし、牡蠣ガラなどを入れ、トラクターで耕運する。その後こちらの畑のにんにく草取り。少し病気っぽい株もちらほら目に付く。にんにくは本当に難しい。というより、種に病気がついているのではないだろうか?だとしたら、農薬を使わないやり方では、手のほどこしようがない。病気にならず生育した中から、強いものを育成していけばよいのだろうか・・・。

葉もの1回目播種

2008-03-14 13:50:03 | Weblog
'08/3/12(水)
晴れ 北東の風  温度max15.3℃ min3.6℃

 昨日とは風向きが北よりに変わり、晴れていても寒く感じる。早朝はハウスの苗管理。ピーマン類はほぼ発芽。パプリカは80%位の発芽率。茄子の中では一箱だけ早くまいた水茄子が、発芽開始する。
 朝食後は少し畑をうろついて、畑の大雑把な割り振りを決める。農業教室で使うほ場も絡んでくるので、例年のようにざっくりいきなり変更、なんてことがあっては困る。しかし最優先するのは畑の状況。残渣の分解具合などで決める。
 じゃが芋の余り種を植え付ける。トラクターでの耕運は省略して、肥料をまいて直接管理機でさくるという荒っぽいやり方をとる。時間がないのだ・・・。種芋はぴったりというわけにはならず、、少々残る。普段お世話になっているOさんの自家用に、おすそわけすることにする。
 古いポリマルチを使い、夏の草を発芽させようということをしている。ポリを剥がすとプチプチとメヒシバの子葉が見える。ぴっちり生えてほしいところだが、気温も低く、ある程度表面の草を枯らす。
 午後は美香は確定申告などの用事で外出のため、1人で葉ものの播種をする。春は収穫適期が短いので、少な目の播種量。1作目はうまくいかないこともある。ルッコラ、小松菜、マスタードレッド、水菜、小かぶ、べか菜、サラダアカリ(赤ほうれん草)、ラディッシュ、ミニ青梗菜。風の中べた掛けをなんとかかけて、しの竹で止めていく。ちょっと長さが足りないベッドができた。雨を待って全体を湿らせてから、その後の天候や気温によってトンネルをかけるか決めたい。

取材の日

2008-03-11 21:22:00 | Weblog
'08/3/11(火)
晴れ 南風  温度max20.9℃ min-0.9℃

 ぼかしの発酵を徐々に止めるために、朝一で切返しながら広げてゆく。糸状菌がコロニーを作って白くなっている所がある。苗の水管理を済ませると、月刊誌「田舎暮らし」の隔月連載の取材でIさんがやって来る。
 ざっと打ち合わせていると、しげファーム当初から応援していただいているYさんが、一緒にやっているお蕎麦やさんのオーナーの方と来訪。ゆっくりお話できなくて申し訳なかった。ごぼうの細いのを少し掘って渡し、試食していただくことにした。
 昼食をIさんととった後は、写真の撮影。離れた畑に行ったが持っていくものをトラックに積み忘れて、少しだけ撮影して、また畑に戻るという、効率の悪い行動をしてしまう。日曜に残りの取材を行う予定で、Iさんは帰宅の途につく。
 取材後はブルーベリーの剪定を終らせる。新梢の処理が難しい品種。日暮れまでに無事終る。春の陽気だが、ちょっと日が陰るとぐっと寒くなる。これからハウスやトンネルの温度管理がいっそう大変になる。