しげファームの作業日誌

千葉市で有機農業を営む山本茂晴のブログです

タアツァイ植え付け、最初の葉物トンネルにダイコンサルハムシ侵入

2019-09-30 07:05:08 | Weblog

'19/9/29(日) 
曇り一時小雨 西よりの風弱い

天気の降水予報が前の日になると降らないに変わる。
ずっとこれが続いている。
ハウスの屋根を外しているので
何回か雨をハウスの土に降らせたいのだが、、、。
しかたないので、井戸水で灌水する。

先日はニンニクを植え付けた。



Nさんとタアツァイを定植。
育苗ハウスが台風で破壊されたので
トンネルで育苗しているが、
被害後に蒔いた葉物やレタスの生育がいまいち。
窒素不足のような感じで大きくならず、
子葉が黄色くなる。
しばらくして蒔いた千筋京水菜などは良い出来。
同じ培土なので
気候や降雨で変わってくるのかもしれない。

小さい苗だがセルトレイからは抜けるだけ根があるので定植はなんとかすませる。
今後の生育がちょっと心配。
ディルも定植。
こちらは通常の苗になっている。

午前中は壊れたハウスの褄面を補修。
ドアや梁の金具が曲がっている。

台風後に蒔いた葉物は
ネットが新しいこともあって虫害は防げて
おおむね良い生育。



台風の時防虫ネットが剥がれて
一昼夜以上そのままだった最初の葉物のトンネル。
今年は防虫ネットの穴や隙間に注意して
虫の進入に気をつけていただけに、台風被害に落胆した。

目下一番脅威の害虫はダイコンサルハムシ。
何度トンネルの葉物を全滅させられたことか、、、。

案の定剥がれていた間にサルハムシが侵入してしまい、幼虫が増えているようだ。

この作は台風の風でちぎれて数が少なくなっている上に
虫害だと配達再開に影響するので
手で捕ることにした。
長さは30メートル。

小松菜、青梗菜、水菜をくまなく見て捕殺。
成虫は40匹。
風で剥がれていた間にこれだけ侵入していたことになる。
幼虫は約600匹。
成虫の半分がメスだとしたら
1匹で最低30個産卵している計算。
じっさいはこれ以上になると思う。
水菜などには産卵跡があったので、これも取る。
雨が少なく気温も高いせいかアブラムシも発生しているので
この作は最初の配達に役立つか微妙だ。

夕方予約しておいた、農電電子マットを受け取りに行く。




黒ニンニク停電したが出来た、玉ねぎ培土変える

2019-09-24 20:12:06 | Weblog

'19/9/24(火) 
晴れ 南よりの風弱い

昨日は日本海の台風に向かって
かなり強い南風が吹いた。
防風ネットを一時的に撤去したので
被覆が残っているハウスの褄面が風に揺れる。
壊れてぶらさがったドアやレールを外したり
ロープで動かないようにした。

今日は風は穏やかになって秋の高い雲が広がっているが
軒下33度を越えてかなり暑い、、、。

ニンニク予定地にマルチ張り。

美香はサルハムシ捕り。
しつこく次々と大根に群がってくる。
いったいどのくらい遠くから歩いてくるのか、、、。
まだ数が減って安心するほどにはならない。
特に赤大根系の畝の被害が大きい。
1品種はネットのある畝に蒔き直すかもしれない。

胡瓜1作目のパイプ片付け。
台風の風でかなりひしゃげているが
まったく使えないほどにはなっていない。
2作目の方がぐにゃっと曲がったパイプが多い。
防草シートを回収してモアで草を粉砕する。

昨日に続き玉ねぎ播種。
今回から培土を変える。



鹿沼土とゼオライト主体で肥効が長いというので試してみる。
乾燥しているので開封してから水分を足して調整する必要がある。
より肥効の長い葱専用の製品もあるが、値段の安い野菜用でも2ヶ月くらいなら十分らしい。



明日からは赤玉ねぎ播種予定。

黒ニンニクは台風時2日間の停電があって
機械が止まった影響があるかと思ったが
意外と良く出来ていた。
出来上がってからしばらく時間たったほうが
美味しくなるようだ。



今は2回目仕込み中。










ハウス周りの片付け、壊れた防風ネット撤去、人参中耕、サルハムシ捕り続く

2019-09-23 07:16:27 | Weblog

'19/9/22(日) 
曇り時々晴れ 風弱い

昨日今日とカラスが異様な数で飛び回る。
これだけ多いと不気味、、、。



サルハムシ捕殺が続く。
大根は一部だけ畔波板で囲っているが、
やはり空いているところから大量侵入。
毎日300~500匹捕る。
凄まじかった去年よりはかなり少ない。

歯の裏に隠れているので、
鏡を使って見ながら捕る。
その後風対策として三角ホーで土寄せ。





葉物や白菜などの防虫ネットは
新しい物や穴が無い物を使用しているので
今の所侵入して食害は無いようだ。
台風のとき剥がれて、畝が一昼夜野ざらしだったので
少しはいるかもしれない。
去年一昨年のようにトンネルごと葉物が完食され全滅ということは
まぬがれたようだ。

葱は土寄せしたあと葉が伸びてきた。



人参は除草が終わりやっと中耕する。葉が千切れていたが復活中。



ハウスの被覆ポリをはがす。
周囲を片付けモアで除草して作業しやすくする。



Nさんにてつだってもらい倒れ破れた防風ネットと支柱を撤去して
更地にする。

ゆがんだハウスのパイプをトラクターで引っ張ってみるが
うまくいかないのでやめる。
ゆがんだまま使うしかない。

台風が日本海を抜けて北海道へ。
兄や姉の住む地域も直撃しそうな感じ。
今北海道は、果てしない広さの畑の作付け作物の収穫で
激しく忙しい。
作業への影響が心配だ、、、。

千葉は低気圧が日本海で発達すると
暴風となる。
全部のトンネルのネットにパッカーを増やして
マイカー線をかけておく。










ダイコンサルハムシの季節、台風被害野菜の蒔き直しなど終える

2019-09-19 09:49:28 | Weblog

'19/9/17(火) 
晴 東よりの風

台風でだめになった育苗中や定植後の苗の植え替えや蒔き直しはほぼ終わる。
先日葉種した葉物、大根は発芽そろってきた。
葉物は天気と土の水分状態を見て次々播種していく。

ネギは倒れていたがようやく立ち上がってきた。
追肥と土寄せは済ませた。

人参は中耕したいが、また少し草が出てきたので、
美香が除草中。
除草後に管理機を入れる予定。

倒れたゴーヤやささげなどのパイプ片付けはもう少し後回し。

ハウス張替えのポリは、ハウス倒壊被害があまりに多いので
加工が業者に殺到して、時間がかかるかと思っていたが、それほど待たずに届きそうだ。

今日は暑いが、だいぶ秋の涼しさも感じられるようになってきた。
ということで、
ダイコンサルハムシが徘徊し始めた。

去年個体数が猛烈に増えてしまったので、
今年もかなりいるだろう。

毎朝防虫ネットの上を歩いているのを100匹くらい潰す。
防虫ネットは去年から買い替え更新している。
ちょっとの穴や埋めた裾の隙間から侵入するので注意が必要。

露地にまいた大根が発芽直後に、もう何匹が食らい付いていた。

どうやらサルハムシは夏の間、畑の通路脇などの草の茂みにいて
秋になると歩いて野菜やメスを探して移動するようだ。

畔並板があったので、大根圃場の通路や防風ネットの草地帯に
接するところを畔波板で囲って、小さな塀を作ってみた。





やはり草の多いところから大根に歩いて向かってくる。
やつらは仲間同士なにかのフェロモンのような物をだしあっているのだろうか。
何かの意思をもって、大根や仲間の多いところに向かって歩いているようにも感じる。
隣の人参に接するところからはこないようだ。

板に上ってきたり落ちたりと、板の手前でうろうろしている。
中には超えるものもあるが、多くは長く停留している。
そこで捕らえると効果的。
来年は全体を囲うようにしてみたい。








台風後は停電と猛暑に

2019-09-12 06:54:39 | Weblog

'19/9/11(水) 
晴れ夜雷雨 南よりの風

台風が直撃してから3日経った。
あれほど台風が勢力と形を保ったまま
千葉市に上陸したことは経験がない。

再接近の時窓から見た景色は
テレビで見た沖縄方面に台風が上陸したと同じような様子であった。

激しい波飛沫の様な雨の中に木々が真横になびいていた。
家も風で揺れた。
飛んできた物が(後からコンパネと分かる)激しい音で家の何かにぶつかった。
夜は一睡もできなかった。
5時半ごろ停電する。
停電は2日間続いた。

朝まだ吹き返しの風が激しい中畑に行く。
夏の育苗ハウスは全壊。
苗もレタスを中心に半分以上廃棄となる。

隣の道路にぐちゃぐちゃになって広がっていた。
大きなハウスは褄面と巻き取り部分が外れて、
1棟は屋根の被覆が剥がれてしまった。
パイプは一部ゆがんだが、ひっくり返らなくてよかった。
被覆ポリの注文を済ませる。



防風ネットもボロボロだ。
これも後日作り直し。



小屋は入り口軒下のパイプが浮き上がってずれたのと
保管コンテナの上の雨避けトタンがはずれてちらかったくらいで済んだ。
中は雨が半分くらいまで吹き込んで避難していた物が濡れた程度。
作業小屋は丈夫だ。



定植後のトンネルは防虫ネットがはがれた。
しかし飛散することはなくトンネル枠もそのまま残る。
苗は風で千切れたものが多く、しばらくすると枯れる。
昨日今日とで猛暑の中トンネル修復と無事だった苗を捕植する。
一部のキャベツは千切れた植え穴に直播する。



ブルーベリーネットは一部しか見ていないが
大きく破損しているところがある。

里芋、ネギは惨めな感じで、ささげのパイプは横倒し。。





ナス類は落ち着いたら片付けということになる。
端境期で出荷休み中なのが不幸中の幸い。



トンネルの修復後はだめになった苗の蒔き直し。
レタス、ミニ白菜、チコリなど。



苗の置き場は仮設のトンネルに入れる。
小育苗ハウスの再建は来年の冬端境期になるだろう。

キウイフルーツは葉がかなりなくなってしまい
今年の通常な収穫は厳しいかも。
木も北側に傾いていて、冬に引っ張らなくては、、、。



初めて黒ニンニクを作っていたが、、
停電で長く機能停止していたので
出来上がりがどうなるか。
冷凍ブルーベリーは溶けている袋もあり、
廃棄も多いかもしれない。



台風前に蒔いた葉物は冠水したが
発芽もしているの、つぶさずいかすことにした。
追い蒔きして防虫ネットをほどこす。

次の葉物予定地に遅れていた施肥をする。

まだ停電中の地域もある。
千葉の被害の状況はこれからあきらかになってくるだろうが、、、。
猛暑と熱帯夜が続いたのが堪えた。
しかし水が出ていたのでほんとうに良かった。
断水していたらと思うとぞっとする。
これからもこんな災害が増えてくることは確実。
今後は井戸の水を確保するための発電機を導入使用と思う。