しげファームの作業日誌

千葉市で有機農業を営む山本茂晴のブログです

ニンニク種準備

2007-09-29 19:42:10 | Weblog
'07/9/29(土)
曇り時々霧雨 北東風弱い 温度max26.7℃ min16.0℃ 湿度max99% min54%

寒冷前線が通過して秋の空気がぐっと気温を下げる。半袖では少し肌寒く上着をはおり畑を見に行く。ヴィーノを連れながら葉物の発芽状態を確認する。なかなか良く芽が出ているので安心する。しかし、白菜や早めに定植したチリメンキャベツなどは無残な姿。片付かない畑とぼろぼろの野菜を見て落ち込まない人はいない。当然私もがっくりする。そんなの関係ないとヴィーノに引きずられて離れた畑の様子を見に行く。普段は軽トラックか自転車で通り過ぎる道も歩いてみるとゴミがたくさん落ちている。ゴミの見本市のようだ。冷蔵庫、洗濯機、ベットマット、割れた蛍光灯、、、。忘れてはいけないのが自分たちもこの種のゴミは排出していてそれらの多くはどこかに集められ何らかの形で地球上に存在しているということ。目の前から業者が運んでいった段階でゴミは消えていると思ってはいけないということを。えらそうなことをいっても自分自身はゴミゼロの有機農業とはいえない。生産性をもとめるとゴミがどうしても出る。どうしたら環境に配慮して生産性をあげることができるのかが大いなる課題。
 細かい雨が終日降ったり止んだりしたため土もしっとりと湿り、ネギ類の発芽が促されるのでよい雨。作業はお休みしてニンニクの種をとりあえず15キロりんペンに分ける。去年より少し遅めの準備。今年は場所と時期を二回に分けて植え付けすることにする。

ご苦労様でした

2007-09-29 09:56:13 | Weblog
'07/9/28(金)
晴れ 南風 温度max32.1℃ min20.0℃ 湿度max99% min54%

ニンニクのほ場を耕運しようとトラクターにまたがりキーを回す。以前から調子の悪いマイコンが今朝は暴走する。ロータリーは深さや水平を自由に設定できて、センサーでそれを保ちながら耕運できるようになっている。自動設定を切ってロータリーを上げようとするとガタガタと狂ったように傾き上下する。ようするにスイッチを全く無視して勝手に動き続ける状態。一度エンジンを切って再度試してみるも状況は変わらない。農機具屋はマイコンの修理などをしてくれるとは思えないので、直すとなればマイコンとセンサーの総取替えとなる。かなりの費用がかかりそうだ。仕事のペースが乱れやる気がうせる。もう10月だというのに日差しが暑く、南風がわた飴(雲)を次々浮かべて運び蒸し暑さを運んでくる。とりあえずどうするか考えながら郵便局などの用事をすませることにする。着替えて自転車を取りに畑に戻ったときもう一度トラクターを動かしてみる。あっけなく普通に動く。なぜたまに暴走し、しばらくするともとにもどるのかわからないが農機具屋に電話しなくてよかった。そのままエンジンは切らず、機械の機嫌の良い状態の内に畑の耕運を済ませてしまう。終えてから用事を足しに出かけるがその途中にまさに電話しようとしていた農機具屋のトラックに遭遇する。マイコンはもう少し様子をみることにする。
 午後は50メートルの葉物ベットに防虫ネットをかける。徐々に発芽してきているようだ。そのあとヴィーノを連れて薪を切りにでかける。伐採した枝などが乱雑に積み重なっていて整理しながら切りだす。ちょうど良い太さのものは枝の下になっているようだ。一抱えもあるようなケヤキや楢などは何本か手前にあるが
かなり薄く玉切りしないと運べそうに無い。しかし太い木をブロック状に割ったものは火持ちが良いので徐々に運ぶことにする。
 自宅に花が届く。今日は美香が勤めの最後の日。まだ何回か行くようだが一応昨日で退職ということになる。ご苦労様でしたとささやかながらロールケーキを買っておく。これで私の単身赴任的農業も終わる。これからは二人でしげファームとしてあるべく姿にもっと近づくことができると思う。
 

昼寝つい寝過ごす。

2007-09-28 08:24:08 | Weblog
'07/9/27(木)
曇り時々晴れ午後少雨 北よりの風 温度max30.0℃ min18.0℃ 湿度max91% min66%

そろそろニンニクの植え付けをしようと畑の最終準備にかかる。今年は春に病気が発生してほぼ全滅してしまった。種代は数ある作物の中で一番高価ではなかろうか。有機でニンニクを営利栽培しようとするとあまりにもリスクが大きい。菜っ葉等と違いやり直しもきかない。自家ダネを使ったこともあるがなかなか理想的に育ったことがない。肥料の入っていない部分の畑にボカシや貝化石等をいれる。そのあと地這い胡瓜と生落花生をウインズフローさんに用意する。理由はわからないが春夏の胡瓜よりはるかに味が良いように思う。
 昼ご飯を済ませた後に突然頭の芯から発生するような強烈な眠気に襲われる。満腹でなんとなく眠いのとは違い気を失いそうな感じ。横になってはっとわれに返ると時計の針はなんと4時近くをさしていた。あー寝てしまったというあの期末テストの朝のような感覚。脳が農作業ではなく睡眠をもとめていたのだろうか。ひさびさに頭は冴えていてさあ少しでも作業と思うとパラパラと雨が降る。晴れるのか雨なのかはっきりしない中途半端な空を家の窓から見つめてしばし待機。止んだあとは葉物にトンネル、防虫ネットをかける。発芽の悪そうな品目が多いベットは枠だけをさして明日までようすをみることにする。春や去年の残り種は発芽率がどうしても落ちやすいが蒔いてみないとなんともいえない。発芽試験機もあるのだがそんなことやっている余裕はない。芽が出そうになければ追い蒔きしようと思う。
 ニュース番組で気象予報士が、明日は暑くなるという内容の気象予報詩を読んでいる。残暑はもう勘弁してくれとテレビに向かい嘆く。
 

玉ねぎつくりはむずかしい

2007-09-26 23:05:58 | Weblog
'07/9/26(水)
晴れ 北から北東の風 温度max29.3℃ min14.9℃ 湿度max99% min46%

大根のある畑は玉ねぎ、来年のネギ苗、ニンニクを予定してある。玉ねぎはいろいろなやり方を毎年変えてやってきたが、今年は去年と同じで「直播移植無し」を選択する。苗を作り初冬か早春に定植する方法もやったが、これは冬霜の強烈さや移植による活着の遅れで玉が太らないことに泣く。動かさず根を張らしゆっくり育てるのが味の濃い健康な玉ねぎができるのではないだろうか、、と問いながら蒔く。赤玉ねぎ、中晩生の玉ねぎ、九条太ネギ、赤ひげネギ、下仁田ネギなど播種機を使う。落ちる種の量は発芽率や虫の食害などを考慮して少し厚めに設定。20mlあたりで7~80メートル位にする。
 小屋に戻り平和幼稚園の園芸サークルの大根、ほうれん草蒔きを手伝う。幼稚園の行事は年明けなのでそれに合わせるのはかなりむずかしい。とりあえずは2回に分けて蒔き出来るだけ収穫をあわせられるように作ることにする。
 夕方は近くの農家のOさんから籾殻をいただくことになっているのでトラックにコンパネでアオリを作り出かける。積み込むとき籾の細かいゴミが目に入り帰ってからは目ヤニがいっぱいに溜まる。籾殻仕事のときはいつも眼が充血して膿のような眼ヤニでかすんでしまい不快。眼の洗浄器で洗い流すと少しすっきりする。
 ヴィーノはやはりお気に入りの近所の庭にいた。私に見つかり恐怖で固まってしまったところを好物の豚の耳で釣り上げ強制連行させる。いつまでたっても落ち着かないわんこだ。

いろいろ蒔きました

2007-09-26 19:24:25 | Weblog
'07/9/25(火)
晴れ 北よりの風 温度--- 湿度max99% min54%

今日は種まきディ。やっと葉物が気持ち良く発芽生育してくれそうな気温になった。気温が高すぎると発芽不良、高温障害、元気な草食昆虫の毎日のダイニングと化す、などでうまくいかない。少しは無理をして早く作付けをしないと収穫時期が遅れるのだが結局やり直しの回数が増えることが多い。今年は確実に遅れてしまった。気候に合わせて自然に作るということは失敗と偶然成功の繰り返し。今年の秋は全体的に縮小作付けにしているので品種ごとの播種量は少なめにした。品目はいろいろ蒔く。山東菜、小松菜、早生水菜、壬生菜、パクチョイ、ほうれん草、赤軸ほうれん草、春菊、ラディッシュ3種、ルッコラ、マスタード、野沢菜、タアツァイ、高菜、沢庵大根、三浦系大根、青首大根、他大根いろいろ。雨が期待できないので葉物100メートル分のベットには灌水して発芽を促す。あと玉ねぎにかかろうとしたころ日没終了。
 夜、またまた我が家の番犬が業務放棄で脱走してしまった。

曜日感覚薄れる

2007-09-25 08:38:02 | Weblog
'07/9/24(月)
晴れのち曇り 北から西寄りの風 温度湿度未計測

 蕪の3回目の蒔きなおしをする。2回目は蒔いた日から夏日が続き発芽不良と虫食いが発生。ある程度残っているので全部つぶさずに株間にもう一度播種機を走らせる。ミニ大根も欠株になっているところを追い蒔きする。終えるとすぐに防虫ネットを掛ける。コオロギの小さいのがうろうろしているので追い払いながらやるので気が散る。隣の畝の水菜、小松菜など葉物類は順調に成育している。キャベツ類が不調なのでこれはものにしなければ売るものがない。午後役所や銀行で用事を済まそうと畑に軽トラックを取りに行くと、有機農業講座主催のTさん夫妻とその受講生の方がお見えになる。外で話しているとパラパラと中途半端な雨が降り出す。農業講座の畑も虫の被害が多くてお困りのようだ。毎年発生具合や時期が微妙にことなるので予想はむずかしい。バランスの取れた生態系に近づけるよう畑作りをするしかない。そういえば朝方めずらしい蛾の幼虫を発見する。井戸の流しの周りのアケビについていた変な形の芋虫。里芋に付くあの派手でサイケなカラーリングのスズメ蛾の幼虫に良く似ている。違うのは、威嚇しているのか体をくの字に曲げている。
 Tさんご一行はすぐお帰りになったので、いざ用事を済ませようと車で走りだしてから今日は休日であることに気づく。曜日感覚は殆ど薄れている。昨日は夏と秋の分かれ目の日で振り替え休日。今日はたいした作業をしなかったので明日は振り替え労働日となりそうだ。

今になってジャガイモ掘り大会

2007-09-23 21:03:03 | Weblog
'07/9/23(日)
曇り午後晴れ 北よりの風 温度max30.6℃ min20.1℃ 湿度max86% min48%

空気が入れ替わったように過ごしやすい一日。少し残っているジャガイモ掘りを美香の職場の皆さんが手伝いにきてくれる。ぎらぎら太陽でなくて良かった。全員集合する前に、先に畑に行きハンマーナイフで草を刈り込んでおく。草の根が土にはびこり掘るのは大変。しかし草に覆われていたので地下の保存条件が良いのかシンシアなどは新ジャガと変わらぬ状態。ただレッドムーンは発芽していて色が落ちている。まあ少ししか残ってはいないのでどうってことはない。いつもはさみしい作業も今日はにぎやかで少し嬉しい。
 昼は家にもどり皆でカレーと胡瓜の即席漬け、先ほど掘り取りに失敗した(スコップで切った)芋でフレンチフライ。フライは芋の甘さと旨みが口に広がり子供たちにも人気があった。午後も芋ほりの続きをしてもらう。ほぼ掘りあげることができて少し安心する。ジャガイモは氷点に近い温度の冷蔵庫がないと長期保存はむずかしい。そんな冷蔵庫は持ち合わせが無いので今の時期にそんなにたくさんあってもしょうがない。程よい量がストックできたと思う。
 こうやって人が集まってくれるとあまり余計なことは考えずにすむのでリフレッシュできるのでありがたい。
  

落花生ためし掘り

2007-09-23 20:27:10 | Weblog
'07/9/22(土)
晴れ 南風 温度max35.0℃ min20.1℃ 湿度max90% min56%

週末が残暑の峠という予想だが今日もかなりのきびしさ。午前は大根の土寄せ、中耕除草をする。管理機は使わずに小さな鍬でかりかりと寄せる。この畑は比較的虫の害の少ないと場所なのでまあ順調といえる。ところどころ発芽していないところがあるので、2回目の播種のときに追い蒔きしようと思う。周りでは落花生の掘り出しぼっち積みが始まる。大根の畑には茹で用落花生があるのでためし掘りしてみる。蒔いた時期が遅いのでまだ小さい部分が多い。圧力鍋で茹でて食べてみる。やはり炒ったものより茹でたもののほうが好みでおいしいと思う。あともう少しで本格的に掘り出すことにする。
 昼からは薪ストーブのメンテナンスが入る。施工してくれたファイヤーワールド永和さんが2名で作業。時間があれが自分でメンテナンスできないことはないようだが、プロの仕事にはかなわない。毎年新品のように安心して使うことが出来るので全面的に依頼している。
 終わった後は畑にいき白菜の補稙をする。活着が悪かったのでかなりの数を植え替える。チリメンキャベツも芯食いムシの被害が深刻でものになるのは何割あるか予想できない。トンネルにもぐり込み四つん這いになりチェックして植え替え予想をたてる。予備苗をポットで育成してだめなものと交換することにする。チリメンキャベツは今年はかなり少なくなりそう。作業中スズメバチが周りを飛び回りうるさいので棒で追い払おうとしたが、怒らすと怖いのでやめた。蜂は益虫でアシナガバチやジガバチなどは自分より大きい芋虫や、バッタを狩る。重すぎて高く飛べず、ずるずる引きずっているのをよく見かける。蜂は増えて欲しい虫の一つです。

籾殻搬入

2007-09-22 08:38:58 | Weblog
'07/9/21(金)
晴れ 南風 温度max35.3℃ min17.9℃ 湿度max99% min52%

 終日籾殻を運ぶ。いつものように以前研修させていただいたTさんに全面的に頼るかたち。籾殻は堆肥やクンタンにしたり、苗床に敷いたり、とても重宝して貴重だ。わらは無くても代わりになるものはいろいろあるが、籾殻の代用品は思いつかない。籾殻のある場所は市原市のちはら台の先。トラックにトラクターを積み、現場で下ろしそのバケットを使い直接トラックに積み込む。荷台にコンパネをたて積めるだけ積む。何回か往復し合計2台を頂く。Tさんは有機農家ではないが、堆肥による土作りにこだわり、秀品の野菜を作り出し家の前でほとんど売ってしまうスーパー農家。そのバイタリティーにはいつも敬服する。いつもお世話になりっぱなしで申し訳ない。
 もう10月の声も聞こえる頃なのに日差しは厳しく、暑さにくらくらする。籾殻の埃にまみれた体をはやく洗い流したく家路を急ぐ。

残暑で予定変更

2007-09-21 06:19:36 | Weblog
'07/9/20(木)
快晴 南風 温度max33.5℃ min19.3℃ 湿度----

明日籾殻を研修していた農家のTさんと運ぶことになったため置き場の草刈をする。その後平和幼稚園の園芸サークルの方と施肥と不要な苗をポットに移し提供する。思いのほか暑くなり予定変更で苗の補稙は延期する。種まきも止めて隣接する道路の草刈をする。道路が畑の草の延長のようになっていて気になっていた。すでに何回か除草しているのだがこの季節は伸びが速い。背丈ほどの草を倒し置いておいた所もメヒシバが伸びてきているのでハンマーナイフで刈り込む。もうそろそろ玉ねぎ、ねぎ、ニンニクの種まきや植え付けをしなくてはならないので予定のところに肥料を入れトラクターをいれる。ついでに大根を土寄せしようとしたがすぐ暗くなり本日終了。雲ひとつ無いとはこういう空をいうのだろう。東から薄赤く染まった青空が闇に落ちてゆく。やはり秋に近いのか空が広く感じる。