ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第45号 ハリストス正教会

2006年10月21日 | 教会、寺院、神社、墓地、碑、像

所在地=函館市元町3番13号

「ハリストス」とは、ロシア語でキリストを意味する。
(足場の悪い場所からパチリしました)

ロシア正教ともギリシャ正教とも呼ばれているキリスト教系の教会。
函館の顔と言っても、恐らく反論する市民はいないと思う。それだけ多くのパンフや
ロケで馴染みが深い。

開港に伴い、ロシア初代領事が箱館にやって来たのは安政5(1858)年。
司祭、医師、館員、家族らを連れていた。箱館奉行は、一時寺院に迎え入れたが
翌年現在地を指定し、ロシアはここに領事館、付属聖堂などを建設した。
1861年、本国からニコライ(明治5年東京へ転任、ニコライ堂を建設)司教が来箱し、切支丹解禁を待って日本で最初にギリシャ正教を布教した。

現在の建物は、明治40年の大火被災後の大正5年、ネギ坊主屋根が特徴のロシア風ビザンチン様式で再建されたレンガ造である。
再建当時の大鐘(重さ約2トン)は、大正12年の関東大震災で被害に遭った東京神田ニコライ堂の鐘楼に移され、現在の鐘は昭和58年6月に献納されたもので、この時期に国重要文化財に指定された。

現在、鐘を鳴らす(演奏かな?)人は、中居さん。数個の鐘を両手両足を実に巧みに使うさまは神業に見える。
歌謡曲に「ニコライの鐘」があった。
昭和30年のNHK紅白歌合戦で、藤山一郎さんが歌ったが、この歌詞、旋律は今でも覚えている。

また、ニコライ司教は、末広町の老舗レストラン・五島軒の店名になった人物、五島英吉氏とつながりもあって話題は豊富だ。このことは、「五島軒」をお伝えするときに触れてみたい。

テレビでモスクワのクレムリン宮殿を見るとき、この教会がロシア風ビザンチン
様式であることがよく分かる。
クリスマスの夜、この界隈を歩いていたら賛美歌が聞こえてきた。この街並み、そして生まれる雰囲気を大事にし、後世に伝えたいものである。
三回に分けてお伝えした元町教会群は、書き足りないまま結びとしたい。

今日の午前、紅葉前線を確認するためデジカメ持って香雪園、市民の森へ出かけた。香雪園には早くも観光バスが数台来ていたが一週間ほど早い感じ。
女子修道院に隣接する市民の森は、ナナカマドが見頃であったがカエデはまだまだだ。夕方から急激に冷え込んできたから、案外 速度が速まるかも知れないな~。

      ミカエル
 


 

 

 



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