みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<守って子どもの命 遺族たちの願い>(上)幼稚園のプール/(中)保育園でのうつぶせ寝/無農薬野菜の自家製野菜カレー

2018-06-22 20:29:10 | ほん/新聞/ニュース
寺町畑の配送日は週二回、火曜日と金曜日。
ということで、
きょうも玄関に旬の野菜たちが届きました。

ジャガイモは初物。
ほくほくでおいしいレッド系が二種類。

玉ねぎも人参もあるので野菜カレーを作りましょう。

ズッキーニとちびニンニクも入れて炒めにしてから、
カップ一杯の水を入れて30分ほど煮込みます。

市販のルーを3種類、カレー粉とガラムマサラをいれて出来上がり。

ふかしジャガイモも作りました。

半年ぶりのじゃがいもです。

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後半は、中日新聞生活面の
<守って子どもの命 遺族たちの願い>、
(上)幼稚園のプールと(中)保育園でのうつぶせ寝を紹介します。

  <守って子どもの命 遺族たちの願い> (上)幼稚園のプール
2018年6月20日 中日新聞
 
 神奈川県大和市の伊礼利奈さん(43)の携帯電話がなったのは、正午前だった。二〇一一年七月十一日。「たかちゃんが、意識不明です」。長男の貴弘ちゃん=当時(3つ)=が通う幼稚園からの電話だった。
 貴弘ちゃんはプールの授業中、うつぶせで浮いているのが見つかった。外出先から救急病院に駆けつけると、医師四人が交代で貴弘ちゃんに心臓マッサージをしていた。「たっくん、起きて」。呼び掛けても返事はない。約一時間半後、貴弘ちゃんは亡くなった。
 翌日、貴弘ちゃんは司法解剖され、解剖医が肺に多量の水がたまっていたことを教えてくれた。「溺れたことに気付かれるのも遅かったし、気付いてからも遅かった」。園の不注意で貴弘ちゃんが溺れ、発見や救命が遅れたことを示唆する内容だった。
 伊礼さん夫婦は園に何が起きたのか説明を求めた。だが事故当時の状況は教えてもらえず、不信感が募った。事実が少しずつ明らかになったのは、業務上過失致死罪で起訴された元担任と元園長の裁判が始まってから。貴弘ちゃんの死から二年以上が過ぎていた。
 プールは直径約四メートル、水深約二〇センチ。当日、二クラスの園児二十九人が遊ぶのを教諭二人が見守っていた。貴弘ちゃんの担任は四月に教諭になったばかりの新人だった。
 事故が起きたのは、別のクラスと教諭がプールから引き揚げた後、担任がプールの端で園児らに背を向けて浮輪などを片付けていた時。先に上がった教諭が、うつぶせで浮いている貴弘ちゃんを見つけた。
 担任は貴弘ちゃんを引き上げたが、呼び掛けに反応はなかった。園は救急車を呼ばず、職員が近くの病院に貴弘ちゃんを抱きかかえて走った。既に心肺停止状態。病院が救急車を呼び、貴弘ちゃんはようやく救急病院に搬送された。
 裁判では、園の管理責任も問われたが元園長は無罪に。新人教諭に授業を任せ、監視者を置かなかったことは「当時の状況として合理性を欠くものではない」との判断だった。
 しかし、事故が実際に起きたという事実は重い。
 伊礼さんの求めで調査を始めた国の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は、一四年にまとめた検証結果で、指導を新任教諭一人に任せたのは配慮が不十分で、園が救急車を呼ばず、胸骨圧迫などの救命措置を行わなかったことが貴弘ちゃんの死亡につながったと指摘。内閣府などは一六年、指導者とは別にプールの監視者を置くよう促す安全対策のガイドラインを通知した。
 しかし、事故の教訓が生かされたとは言いがたい。監視者の設置は義務ではなく、事故調が昨年全国五千の幼稚園や保育園などを対象にした調査では、回答した約二千七百園のうち百七十九園が「監視に専念する職員がいない」と回答。13%はガイドラインさえ知らなかった。
 対策が進まない中、悲劇は繰り返される。
 昨年八月にはさいたま市の保育園で、四歳の女児がプールで溺れて死亡した。園児計二十人を二人の保育士が見ていたが、一人がプールから離れ、もう一人が遊具の滑り台を片付けるために数分、目を離した隙に起きた事故だった。
 伊礼さんは訴える。「事故を防ぐ方法は分かっている。なのに、去年もまた子どもが亡くなってしまった。プールには必ず監視者を置いてください」
               ◇      
 同じような状況で子どもが亡くなる事故が繰り返されている。縦割りの行政組織で、情報共有や原因分析が進まないことも一因だ。「わが子の死を教訓にして子どもを守ってほしい」-。再発防止を訴える遺族たちの思いを追う。
 (細川暁子)


<守って子どもの命 遺族たちの願い> (中)保育園でのうつぶせ寝
2018年6月21日 中日新聞

 浅野響翔(ひびと)ちゃん=当時一歳二カ月=は二〇一六年四月四日、大阪市の認可外保育園でうつぶせ寝で、ぐったりしているところを発見され亡くなった。母親の美奈さん(34)が園から連絡を受け職場から病院に駆けつけた時、響翔ちゃんの意識は既になかった。「戻っといで、戻っといで」。呼び掛ける美奈さんの願いは届かなかった。その日は、初めて響翔ちゃんを保育園に預けた日だった。
 同年六月に市が立ち上げた検証部会の報告書によると、当日は一~三歳児の十一人を保育士と無資格の職員計二人で見ていた。保育士が寝かしつけて午後二時四十分ごろからあおむけで寝始めた。だが、午後三時二十五分ごろ、保育士がうつぶせで寝ている響翔ちゃんに気付き抱き上げたところ、顔は真っ白で唇も紫色で反応がなかった。保育士は人工呼吸などをしてから、約二十分後に一一九番通報。午後四時前に救急車が到着した時には心肺停止状態だった。
 司法解剖の結果、死因は窒息死。解剖した大阪大法医学教室の中間健太郎医師によると、響翔ちゃんの胃には昼に食べたコーンやチンゲンサイなどの食材がほとんど消化されずに残っていた。気管には大量の嘔吐(おうと)物が詰まり、肺の表面にも急性の呼吸器障害を疑う赤色の小さな斑点があった。
 響翔ちゃんは、泣きながら眠ったと保育士らは証言している。中間医師は「緊張やストレスで心拍数を上げる交感神経が優位になり、逆に消化に影響する副交感神経がにぶって腸管の働きが悪くなっていたのだろう。大泣きやうつぶせ寝など何らかの原因で腹圧がかかった可能性がある」とうつぶせ寝が事故につながった可能性を指摘した。
 うつぶせ寝をしていた子どもが保育園で亡くなる事故はこれまでにも多発。内閣府によると、一五~一七年に保育施設で乳児二十五人が睡眠中に死亡し、うち十一人はうつぶせ寝だった。消費者庁の調査でも一〇~一四年に、家庭などでゼロ歳児が就寝時に窒息で死亡した事故は百六十件あり、顔がマットレスなど寝具に埋まった状況が三十三件で最多だった。窒息のリスクを取り除く方法として、内閣府の保育事故防止ガイドラインは「乳児の顔が見えるあおむけに寝かせることが重要」としている。
 美奈さん夫婦もうつぶせ寝の危険性を認識し、家では必ずあおむけに寝かせていた。「保育士らがもっと早くうつぶせ寝に気付いて、あおむけに戻してくれていたら。保育園に預けなければ良かったと、ずっと自分を責めてきた」
 なぜ、うつぶせ寝をしていた子が亡くなる事故はなくならないのか。うつぶせ寝の危険性が周知徹底されていないことに加え、人手不足などの影響で、保育士の目が子どもたちに十分行き届きにくい職場環境が背景にある。
 名古屋市の保育士(52)は「うつぶせ寝でしか寝付けない子もいて、泣かせておくよりいいからと、うつぶせで寝かせることがある」と話す。寝入ったらすぐあおむけに戻すことにしているが、「その子が起きて泣くと他の子も起きてしまうので、そのまま寝かせたいと思う時も正直ある。他の子が吐くなど突発的なことが起きれば、そちらに気を取られてあおむけにするのを忘れることもあり得る」と明かした。
 待機児童解消のため、国は保育資格のない職員を増やすことで受け皿を増やそうとしているが、「赤ちゃんの急死を考える会」会長で、一九九八年に保育園でうつぶせ寝をしていた当時四カ月の長女を亡くした小山義夫さん(56)=埼玉県川越市=は「保育の質が落ちることが心配。子どもの命を守ることを最優先にした保育をしてほしい」と訴える。
 (細川暁子)  


  


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6月21日(木)のつぶやき

2018-06-22 02:01:39 | 花/美しいもの
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