人間関係

今日は、Ｔ君がキレた。
教室の後ろのロッカーの上にある理科の実験用ビーカーをＭ君が落としたらしい。
Ｍ君が言うには、Ｔ君のせいだと。Ｍ君はＴ君の机に水をかけたらしい。
しかし、Ｔ君は身に覚えがない。
濡れ衣だと、怒ってＭ君の筆箱をテレビの画面に向かって投げつけたのだ。


興奮しているＴ君を隣の資料室に呼び、話を聞く。
「何で、筆箱を投げたの？」
「うざいから。」
「だからって、人の物を投げていい？」
「よくない。」と。
これから、怒れたら、先生を呼んでと伝えた。

Ｔ君はひとりっこで、ひとなつっこい反面、人の気持ちを想像できない面がある。
こうしたら人がいやがるということが分からない。
Ｍ君も傲慢な面がある自信家だ。人のミスをつっこむ嫌な性格だ。

こうした癖のある子供同士が衝突しては、人間関係のとりかたを学んでいるのだろう。

子供のけんかに親が出る

今日は、Ｓ君のお母さんから水色の便せんに整った字で書かれたお手紙をいただいた。
とてもショックが大きかったようで、落ち込んでいる様子だった。
Ｓ君のお母さんとしては、Ｋ君のお母さんの「自分の息子が他の子をしきってＫ君をいじめる。」「調べはついてる。」等の言葉にひどく落胆しているようだ。
担任から見ると、Ｓ君は、発言力があり、他の子をひっぱていく面は確かにある。
ただ、必ずしも他の子がみんなＳ君に逆らえないから、従っているとばかりは思えない。中には、「僕は、中立だから。」という子もいる。
Ｋ君のお母さんが、Ｓ君を敵対視しているってことは、Ｋ君がお母さんにそう言っているのだろうか。
Ｓ君に言わせれば、Ｋ君も言葉で反撃してくるという。
Ｓ君には、いじめという感覚はないようだ。

くすぶる

昨日の子供のいじめで訴えられた側のお母さんから、
夜電話があった。
思い悩んでいるようで、カウンセリングの先生に相談したら、「他の保護者にも聞いてみたらどうか。」と、言われたそうだ。
なので、「他の関わった子の保護者から何か連絡はないか。」と
問い合わせがあった。
一人しっかりした子が「お母さんが知っていた。」と言うので、
そのことを話した。
Ｓ君のお母さんは、「何で家だけ？」って言う思いが強いのでしょう。
これ以上、険悪にならなければいいのだけど。

親同士の確執

昨日のＳ君のＫ君へのいじめ。

今日、Ｓ君のお母さんが、学校にみえた。
部活のどんな状況だったのか話を聞きたいと。

私は、音楽部の指導をしていたので、会えなかった。

学年主任の合意の元、関わった子たちを呼んで、金曜日の件について話を聞く。
部活開始の前に、クラスの男子でグラウンドを１０周していたそうだ。Ｋ君が、教室で他の子と喋っていて、遅れてきた。そこで、走ろうとしないＫ君に、無理矢理走るよう強要した。しかし、Ｋ君は、部活の開始時刻には遅れていないし、先生が走るように言ったわけではないから走らないと、つっぱねた。そこで、自主的に走った６人が、蹴ったらしい。誰が蹴ろうと言ったか聞いたが、答えなかった。

Ｋ君は、Ｓ君がリーダーシップをとってみんなに従わせていると考えているようだ。Ｋ君のお母さんもそのような語り口調だった。

Ｓ君のお母さんに電話をしたら、「いいです。家が悪者になればいいんですから。」と。
Ｋ君のお母さんは、Ｋ君には学校に連絡したことを秘密にしてあるらしかった。月曜日の朝、「いじめをしないように。」という話をしたら、お母さん曰く、「子供も馬鹿じゃないから、家に帰って、ママ、学校に言ってない？」と聞いたそうだ。
突然何の例も出さずにそんな話をすれば、子供は気付きますよみたいなことを言った。結局、学校に言ったことが分かると、さらにいじめられると思ったのだろうか？
このように、こちらの指導の在り方について文句を言われてしまった。親が子供を守るから先生は口出ししないでということだろう。

両者の親御さんを比較して、最終的にどちらも我が子かわいいに尽きる。
よその子が悪いって論理だ。
Ｓ君もＫ君も一緒にどこかに遊びに行ったり食事をしたりする仲良しだと思っていたのに。分からないものだ。

夜９時過ぎの電話

夕べ夜の９時過ぎ、クラスの子Ｓ君の保護者から電話があった。

クラスのＫ君のお母さんが、さっきみえて、「お宅の子に、家の子がいじめられてるから、今後、そういうことをしないでほしい。」と、話があったそうだ。
その訴えられた側のお母さんは、「学校でどうですか。」と聞かれた。
クラスの中では、Ｓ君がＫ君をいじめているのを目撃したことはないので、
その旨を話した。
何でも放課後の部活動のときに、Ｓ君が「５周走る。」と勝手に決めたそうだ。
それに従わなかったＫ君に、他の子と一緒にけってきたそうだ。

また、教室でぽっちゃり系のＫ君に「肉肉」とか、最近「ウィー」を買ったＫ君に「自慢してる。」とか言ってきたそうだ。


Ｋ君は、口数も少なく怒りをためこんでいたようだ。
まるで我が家の次男のようだ。
甘えているところ、太っているところが。

今日は、Ｋ君も学校へ来た。

家の次男も早く学校に行って欲しい。