福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

嫌音権2018(8) ヘッドフォン遍歴(4) ワイヤレス化の試み(1)

2018年03月25日 04時40分34秒 | コラム、エッセイ
 私にとってヘッドフォンオーディオは利点が多かったが、主に以下の3点で欠点があった。
 ■コードがあることから行動範囲が限定される。
 ■コードが衣服等に擦れ不快なノイズを発する。
 ■頭に固定出来ない。運動、種々の作業でズリ落ちやすい。
 延長コードを用いるのも一方法であるが効果は大同小異、コード延長で音質が劣化した。

 結局はワイヤレス化しかない。YAMAHA HP-1を購入して間も無くワイヤレス化の試みを開始した。

 (1)FM波を用いたワイヤレス化
 最初はトランスミッターで音声をFM電波に乗せ、ヘッドフォンに小型のFMチューナーを組み込んでみた。YAMAHA HP-1は内部構造に余裕が無く組みこめずFMチューナーはヘッドバンドに固定した。トランスミッターは市販品の他、キットを組み立てて作成した。いろいろ試してみたが、トランスミッター機能が不十分で自動周波数コントロール回路を組み込めなかったために周波数が安定せず、音も途切れ、ステレオ分離も安定しなかった。混線なども頻繁、音質も満足出来なかった。
 コードを通じての音声の伝達は単純でかつロスが殆どない。FMを用いたワイヤレス化は音声をFM電波に変換してとばし、更にFMチューナーでもとに戻す行程が加わる。音質劣化は当然である。それをわかった上で実用性を拡げる工夫であったが、結局はFM波を用いたワイヤレス化は実用にはならず諦めた。

 近年とみに聴力が落ちてきた家内の為に我が家ではTVの音声をトランスミッターで飛ばして耳元のラジオで聴けるようにしている。最近のFMトランスミッターは電波も安定、音質も良いことがわかった。
 一つのアイデアであるが、TVにFMトランスミッターを、リモコンにFM受信機能を付ければ聴力低下の高齢者が増えるなか重宝と思うが、そのような製品は無いようである。どこかで出さないかな、と思っている。
 
 (2)赤外線を用いたワイヤレス化
 20年ほど前の製品で型番とか全く記憶に無いが、ソニーから赤外線を採用した1.5万円ほどのワイヤレスヘッドフォンが発売された。FMよりも安定しているとの事なので私の好みに合うなら赤外線受信部分をYAMAHA HP-1に移植する事を想定して知人からセットで譲り受けた。
 結論として、送信部との間に遮蔽物がなければ受信は安定していた。しかし、シャーと言うノイズが常にあってSN比が悪く、かつ音質にも難があった。例えていえば、砂利道を車で走行する時のようなイメージで、音の一つひとつが粗い感じであった。回路を工夫してYAMAHA HP-1でならしてみてもほぼ同様で、私はこの時点赤外線利用を諦めた。

 一種類の検討だけで結論を出すのは安易であったが次々と入手する訳にいかず、次のアイデアもあったのでやむをえなかった。現状では赤外線を用いたワイヤレスヘッドフォンはパイオニアから4万円ほどの値段ででている。視聴してみたいが秋田ではその機会は無い。
 
コメント
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