福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

嫌音権2018(6) ヘッドフォン遍歴(2) ヘッドフォンの優劣

2018年03月17日 03時19分01秒 | コラム、エッセイ
 超貧乏学生であった新潟での6年に耐え、1971年医師として三陸の病院に勤務、給料を得て以降オーディオの道に走った。やや高級(?)なオーディオ機器を買いそろえ、レコードを買いまくった時期である。

 1971年秋田に転居、某オーディオ店に入りびたり、オーディオ機器をグレードアップした。
 暫くはスピーカーを鳴らしていたが、遍歴の中で逆にヘッドフォンオーディオに対する興味が強まった。

 ヘッドフォンで聴くオーディオは問題点もあるが、スピーカーで聴くよりも優れている、と思っている。

ヘッドフォンの利点
 ■周囲の環境に惑わされない。何処でも一定の音場が得られる。
 ■周囲に迷惑を掛けない。
 ■機種毎の音質は個性があるが一般に良い。だから、費用もそれほどかからない。
 ■装着だけでも若干の遮音効果がある。
 ■軽く、持運びに便利。
 ■頭に乗せているだけで話しかけられなくなる。孤立出来る。

ヘッドフォンの欠点
 ■有線であること 行動制限が狭い範囲に限定される。
 ■有線が衣服に擦れ不快なノイズを発する。
 ■頭に固定出来ない。運動、種々の作業でズリ落ちやすい。
 ■装着は大なり小なり圧迫感不快感を伴う。
 ■家族からは嫌われる。
 ■寝るには不便、邪魔。

 ヘッドフォンの最高峰と言えば、私はStax社製の静電型(コンデンサー型)ヘッドホンを挙げたい。
 暫く友人から借用して使っていて音の良さ、特に弦楽器の美しさには驚いたのものである。しかし、私は音楽好きとは言え音楽を集中して聞く事はない。すべて何らかの作業をしながらのながら観賞である。座学の時も、作業中も、
移動中もほぼ常に頭に乗せている。無音状態でも乗せている事が多い。そんな私にはStax社製のヘッドフォンは専用のアンプが必要だから持ち運ぶことも出来ないし、自分向きに改造することもできない。ほぼ決まった場所でしか用いることができない。
 更に決定的なのは、当時からあまりにも高価過ぎて、高級過ぎた。因みに、現在のStax社の最高峰モデルは専用のアンプSRM-T8000が595,000円、イヤースピーカーSR-009が370,000円と、ほぼ100万円近くする。

 Stax社製のヘッドフォンに近い構造と音質の製品として私が求めたのはYAMAHA HP-1である。1976年に発売され、気に入ったので2ケ購入した。もう30年以上前の製品である。何度か故障したが自分で修理し、何度も改造したが、それ故に愛着が深まった。今でも現役で働いている。
 
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