昔は、轆轤作業は、男の仕事でした。電気のない時代では、自分の手足で轆轤を、回転する必要があり
ますし、轆轤自体も、直ぐに回転が止まらない様に、又なるべく、スピード変化が、少なくなる様に、
あえて重く出来ていました。その為、持続して強い力が必要でした。
・ 現在では、電動轆轤が一般的になり、轆轤を回転させる力は、皆無になりました。
その為、現在では、女性でも容易に、轆轤作業が出来ます。
但し、土を操作(意のままに)する力は、電動轆轤だからと言って、軽減された訳では、ありません。
・ 湯呑みや茶碗、中皿程度の作品では、さほど力は必要としませんが、高さが30cm以上となったり、
40~50cmの大皿になると、体力勝負になりますので、女性では、力不足となる、恐れもあります。
・ 当然、なるべく無駄な力は、使いたくありません。その為にも、轆轤作業時の姿勢が、大事になります。
前置きが長くなりましたが、本日のテーマについて、お話します。
5) 轆轤作業では、手の位置の固定化が、重要の要素です。
① 轆轤作業とは、土の塊を、力(又は技)で変形させ、自分の思っている形に、仕上げる作業です。
その為には、力を入れる所には、力を入れ、力を抜く所には、力を抜くなど、臨機応変に、力加減を
コントロール(制御)する必要があります。
② 力を制御するには、手の位置を、必要に応じて、固定化出来るかどうかが、重要になります。
回転力に負けて、手が「ぶれ」てしまっては、思う形には出来ません。
少ない土の量ならば、この「ぶれ」は、比較的解消する事も出来ますが、量が多くなるに従い、
土は扱い難くなります。
③ 今までも何回も、お話していますが、両手が繋がる場合には、必ず両手を繋げる様にします。
出来れば、親指だけでなく、人差し指同士も、がっちり組み合わせてください。
両肘は必ずしも、太ももに固定する必要はありませんが、外側の手(右回転では、左手)の肘は、
体の一部に付けて、固定する様にします。
片手で出来る作業であっても、必ず別の手を添える、習慣が必要です。
一番安定し、強固な形は、三角形です。それ故、両手と体で、三角形になる様にすると、手の位置が
安定し、固定化できます。
④ 全ての指を総動員して、必要な指を補佐する事です。
主に中指や人差し指が、主役になる場合が多いですが、他の指も一体と成って、主役を支えます。
即ち、親指以外の4本の指は、しっかり連結します。その事により、主役にも、力が入る様に、
なります。
⑤ 力を有効に使うには、面より線状に、更には、点に力を入れると、より強い力を出す事が出来ます。
怖いからと言って、広い範囲を、面で押さえてしまい勝ちですが、これでは力が分散され、必要な
場所に、十分力が、伝わりません。(特に、初心者に多く見られる現象です。)
又、面で押さえる事は、土との抵抗も、増える事になりますので、拠れや「振れ」など、不測の
事態を、引き起こす事さえあります。
以下次回に続きます。
ますし、轆轤自体も、直ぐに回転が止まらない様に、又なるべく、スピード変化が、少なくなる様に、
あえて重く出来ていました。その為、持続して強い力が必要でした。
・ 現在では、電動轆轤が一般的になり、轆轤を回転させる力は、皆無になりました。
その為、現在では、女性でも容易に、轆轤作業が出来ます。
但し、土を操作(意のままに)する力は、電動轆轤だからと言って、軽減された訳では、ありません。
・ 湯呑みや茶碗、中皿程度の作品では、さほど力は必要としませんが、高さが30cm以上となったり、
40~50cmの大皿になると、体力勝負になりますので、女性では、力不足となる、恐れもあります。
・ 当然、なるべく無駄な力は、使いたくありません。その為にも、轆轤作業時の姿勢が、大事になります。
前置きが長くなりましたが、本日のテーマについて、お話します。
5) 轆轤作業では、手の位置の固定化が、重要の要素です。
① 轆轤作業とは、土の塊を、力(又は技)で変形させ、自分の思っている形に、仕上げる作業です。
その為には、力を入れる所には、力を入れ、力を抜く所には、力を抜くなど、臨機応変に、力加減を
コントロール(制御)する必要があります。
② 力を制御するには、手の位置を、必要に応じて、固定化出来るかどうかが、重要になります。
回転力に負けて、手が「ぶれ」てしまっては、思う形には出来ません。
少ない土の量ならば、この「ぶれ」は、比較的解消する事も出来ますが、量が多くなるに従い、
土は扱い難くなります。
③ 今までも何回も、お話していますが、両手が繋がる場合には、必ず両手を繋げる様にします。
出来れば、親指だけでなく、人差し指同士も、がっちり組み合わせてください。
両肘は必ずしも、太ももに固定する必要はありませんが、外側の手(右回転では、左手)の肘は、
体の一部に付けて、固定する様にします。
片手で出来る作業であっても、必ず別の手を添える、習慣が必要です。
一番安定し、強固な形は、三角形です。それ故、両手と体で、三角形になる様にすると、手の位置が
安定し、固定化できます。
④ 全ての指を総動員して、必要な指を補佐する事です。
主に中指や人差し指が、主役になる場合が多いですが、他の指も一体と成って、主役を支えます。
即ち、親指以外の4本の指は、しっかり連結します。その事により、主役にも、力が入る様に、
なります。
⑤ 力を有効に使うには、面より線状に、更には、点に力を入れると、より強い力を出す事が出来ます。
怖いからと言って、広い範囲を、面で押さえてしまい勝ちですが、これでは力が分散され、必要な
場所に、十分力が、伝わりません。(特に、初心者に多く見られる現象です。)
又、面で押さえる事は、土との抵抗も、増える事になりますので、拠れや「振れ」など、不測の
事態を、引き起こす事さえあります。
以下次回に続きます。