わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

骨董入門 23 (骨董市3)

2011-02-08 22:11:36 | 縄文土器の話、骨董の話
骨董市に出掛ける際に、気を付ける事。

1) 初めて出かける骨董市では、当然ながら、その骨董市に、出店されている、全ての店を一通り見て

   回ります。 その数は10~200店と、ばらつきが有りますが、かなりの店数があります。

   その中で、自分に合った(自分が求める物を、取り扱う)店を、探します。

2) 店の特徴を掴む。

   店によって、取り扱う骨董品の種類も、若干違いが有ります。

  ① 作品の並べ方にも、店により違いがあり、その店の得意とする分野の、作品は特別良い場所に、

    展示してある場合が、多いです。

  ② ごちゃごちゃと、色々取り扱っている店は、結構、人だかりがしていますが、良い品物は、少ない

    傾向の様です。

  ③ テーマを絞った店では、安定した商品が多いです。

    但し、掘り出し物の様な物は、見出せないでしょう。  

  ④ 焼き物の骨董品の中には、「新物(あらもの)」と言い、現代作の物が、一緒に売られている店も、

    有りますので、なるべく、敬遠した方が良いでしょう。

3) 骨董の値段

   骨董品では数百円~数十万円の、焼き物が、並んでいます。

   値段の高い物=本物とは、限りません。初心者は、値段よりも、その物が「好き」と言う事に、

   重点を置いた方が、良いでしょう。

 ① 値段は、需要と供給の関係が、一番影響しますが、それ以外に、「図柄が珍しい」「時代が古い」

   「人気の有る物」によって、値段が設定される様です。

3) 偽者と本物を、見分ける事は、初心者に無理ですので、偽者が多く出回っていない、作品を選ぶのが、

   安心です。

 ① 瀬戸焼や伊万里焼の様な、生活雑貨(雑器)を選ぶ事です。

   これら染付けの器は、大量に出回り、偽者を作っても、旨みが無い為、贋作が少ないそうです。

   但し、色絵や金襴手などは、この限りではありません。

 ② 特に明治以降の物は、贋作の数は少ないとの事です。

 ③ 中国の古陶磁器や、ガラス製品などは、手を出さない方が、安全です。

   又、著名な陶芸家の作品が、この様な場所で、販売されている事は、有りません。有れば即贋作と

  思って下さい。

4) 一つでも、骨董品を買ってみて下さい。

 折角出掛けた、骨董市で、何も買わないのは、勿体無い話しです。安い物でも、お金を出して買う事は、

 勇気がいる事ですが、骨董品蒐集の第一歩と成ります。

 ① 身銭を切って、買い物をする事は、「目を肥やす」方法の大切なやり方だ、そうです。

 ② 限られた予算内で、いかに良い物を見つけ出す事も、大切ですが、初心者は、損得に囚われない様に

   注意した方が、良いようです。くれぐれも、儲け話には、気を付ける事です。

  ・ 少々予算をオーバーしても、欲しいと思った物は、購入した方が、良いとも言われています。

    作品の出会いは、「一期一会(いちごいちえ)」ですので、次にその物に、回り逢えるとは限ら

    ない為の 言い伝えですが、自分が納得の上で、買うならば、たとえ、それが贋作であっても、

    貴方にとって、 最初に購入した物として、記憶に残るはずです。


以下次回に続きます。   人気ブログランキングへ  
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