前回に続き、轆轤の回転速度について、お話します。
2) 回転速度が、遅過ぎる。
電動轆轤が、中々上達しない原因の一つに、轆轤の回転速度が、遅過ぎる事が、上げられます。
前回も述べました様に、遅過ぎる回転は、遠心力が弱くなり、遠心力を利用して、作品を作る
目的に、相反する行為とも、言えます。
① 回転が遅い理由
初心者は、どうしても、回転が、遅く成り勝ちです。それは、速度に対する、恐怖心に由来
していると、思われます。
早く回ると、土の肉厚に差が出易く(轆轤目など)、その結果、作品が振れるのでないかと、
又、一寸したミス(変化)で、それが、大きく増幅されるのでないか、更には、慎重に轆轤作業を
すれば、振れも起こらないと、勘違いしている様です。
② 回転が速い方が、振れは少ない。
独楽(こま)の原理と、同様に、ある程度の速さで、回転している物は、振れは起こり難いです。
独楽も、止まりそうな、ゆっくりと、回転するに従い、自然と振ら付きが、発生します。
(余談ですが、昔ベーゴマで、遊んでいた時には、この振ら付いた状態を、「笑う」と言った
ものです。笑って来ると、独楽の勢いがなくなる事で、止まるのも間近になります。)
③ 回転が速い事は、手の動きが、その回転の狂いに、追従できなく成る事です。
(追従している限り、狂いは直せません。追従できない事こそ、狂いを直す事が、可能になります。)
手の位置を、「しっかり」固定する事は、轆轤上達の、もう一つの重要な要素です。
轆轤が上達しない人は、手の位置を、固定できない方も、多いです。
(この件に付いては、後日お話します。)
・ 手の位置が「しっかり」固定できなくても、回転が速いと、轆轤上の土の、小さな振れに、
手の動きが、追従できず、結果的に、その小さな振れを、止める事が出来ます。
・ 但し、大きく振れている土は、回転を早くすると、一部に遠心力が強く働き、余計に振れが大きく、
成ります。その為、最初は回転を押さえ、ある程度振れが、収まったら、回転を上げる事です。
④ 回転を早くすると、土を薄く伸ばし易い。
) 何度も述べる様に、遠心力は、土の外側の手(時計回転方向では、左手)によって、土を上に
伸ばす方向に、変換されます。
) この力を利用すれば、強い力でなくても、土を上に伸ばす事が、出来ます。
即ち、回転が速ければ、速い程、上への力が出てきます。
但し、遠心力に負けない様に、「しっかり」外側の手を、固定する必要があります。
・ 外側の手が、「しっかり」固定されていると、土の外径は、細くなります。
径が大きくなるのは、遠心力に負けている為です。
以下次回に続きます。
回転速度
2) 回転速度が、遅過ぎる。
電動轆轤が、中々上達しない原因の一つに、轆轤の回転速度が、遅過ぎる事が、上げられます。
前回も述べました様に、遅過ぎる回転は、遠心力が弱くなり、遠心力を利用して、作品を作る
目的に、相反する行為とも、言えます。
① 回転が遅い理由
初心者は、どうしても、回転が、遅く成り勝ちです。それは、速度に対する、恐怖心に由来
していると、思われます。
早く回ると、土の肉厚に差が出易く(轆轤目など)、その結果、作品が振れるのでないかと、
又、一寸したミス(変化)で、それが、大きく増幅されるのでないか、更には、慎重に轆轤作業を
すれば、振れも起こらないと、勘違いしている様です。
② 回転が速い方が、振れは少ない。
独楽(こま)の原理と、同様に、ある程度の速さで、回転している物は、振れは起こり難いです。
独楽も、止まりそうな、ゆっくりと、回転するに従い、自然と振ら付きが、発生します。
(余談ですが、昔ベーゴマで、遊んでいた時には、この振ら付いた状態を、「笑う」と言った
ものです。笑って来ると、独楽の勢いがなくなる事で、止まるのも間近になります。)
③ 回転が速い事は、手の動きが、その回転の狂いに、追従できなく成る事です。
(追従している限り、狂いは直せません。追従できない事こそ、狂いを直す事が、可能になります。)
手の位置を、「しっかり」固定する事は、轆轤上達の、もう一つの重要な要素です。
轆轤が上達しない人は、手の位置を、固定できない方も、多いです。
(この件に付いては、後日お話します。)
・ 手の位置が「しっかり」固定できなくても、回転が速いと、轆轤上の土の、小さな振れに、
手の動きが、追従できず、結果的に、その小さな振れを、止める事が出来ます。
・ 但し、大きく振れている土は、回転を早くすると、一部に遠心力が強く働き、余計に振れが大きく、
成ります。その為、最初は回転を押さえ、ある程度振れが、収まったら、回転を上げる事です。
④ 回転を早くすると、土を薄く伸ばし易い。
) 何度も述べる様に、遠心力は、土の外側の手(時計回転方向では、左手)によって、土を上に
伸ばす方向に、変換されます。
) この力を利用すれば、強い力でなくても、土を上に伸ばす事が、出来ます。
即ち、回転が速ければ、速い程、上への力が出てきます。
但し、遠心力に負けない様に、「しっかり」外側の手を、固定する必要があります。
・ 外側の手が、「しっかり」固定されていると、土の外径は、細くなります。
径が大きくなるのは、遠心力に負けている為です。
以下次回に続きます。
回転速度