引き続き、作品の振れに付いて、お話しします。
⑤ 土殺しが不十分
土を中心に移動する行為を、土殺しと言っています。轆轤作業では、どうしても、行う必要がある
大切な、基本的作業です。
) 土の量
土が多過ぎても、少な過ぎても、土殺しは、やり難いです。
0.5~1Kg程度の土の量が、やり易いです。
・ 1.5Kgを超えると、この土全体を、殺す事は、かなりの力が、必要になります。
女性の力では、土が言う事を、聞いてくれません。その為、水を多量に使い、土を軟らかくして
仕舞勝ちです。又、最初から、軟らかくした、土を使いたくなります。
・ 0.5Kg以下の土では、少な過ぎて、掌で全体を、上手に囲い込む事が、難しくなります。
それ故、土の外形が、綺麗な円になり難いです。
(少ない土の場合、通常の土殺しではなく、布などを使って、別の方法で、行います。)
・ 2~3Kgの土を、轆轤上に据えても、上部の1Kg程度しか、土殺しができません。
それ故、大きな作品を作る為には、2~3Kgの土を、殺す必要がありますが、熟練者でも、
体力勝負となります。
) 土殺しが、終わらない内に、作品を作る事は、出来ません。土が轆轤の中心に載っていないと、
土は、不安定な動きをして、まともな作業が、出来ません。
) 土殺しは、延べ上げと、延べ下げが、1セットとなり、数度行います。
延べ上げよりも、延べ下げの方が、難しく、上手に行かない人が、目立ちます。
・ 即ち、延べ上げは、両腕の肘(ひじ)を、太ももに固定して、両方向から、締め上げる様に
して、土を上に延ばします。当然、手に水を付け、手が滑る状態にします。
・ 延べ上げで注意する事は、スムーズに上方に、手を移動させる事です。
一箇所で手が、止まってしまうと、その位置から、土が「ねじ切れ」る、恐れがあります。
下部では、径が大きいですから、強い力が必要で、上部に行くに従い、力を除々に、抜いて
生きます。手は、途中で離さず、最上部まで、移動します。
(途中で手を離すと、必ず狂ってきますから、注意が必要です。)
・ 延べ下げが、難しいのは、上から潰す事に、気を取られ、土の外形を「しっかり」押さえ込ま
ない事で、綺麗な円に成ってなく、外形がいびつに、成り易いです。
土の裾野まで、両手で「しっかり」押さえ込みむには、「コツ」と「力」が必要です。
(土を押さえ込む際には、両手の肘は太ももに、固定しておきます。)
) スピードも大切です。
土殺しに時間を取られると、土が水を吸い込み、腰が弱くなります。
それ故、手早く終わらせたいものです。
) 土殺しの終了の確認
轆轤上の土を、左手(時計回転の場合)で抱え、その手が動かずに、固定されていれば、完了
です。手が振動していれば、土殺しが不十分と、言う事になります。
この場合には、振れが止まるまで、数度土を殺して下さい。
⑥ センターに穴を掘り込む際の問題
以下次回に続きます。
⑤ 土殺しが不十分
土を中心に移動する行為を、土殺しと言っています。轆轤作業では、どうしても、行う必要がある
大切な、基本的作業です。
) 土の量
土が多過ぎても、少な過ぎても、土殺しは、やり難いです。
0.5~1Kg程度の土の量が、やり易いです。
・ 1.5Kgを超えると、この土全体を、殺す事は、かなりの力が、必要になります。
女性の力では、土が言う事を、聞いてくれません。その為、水を多量に使い、土を軟らかくして
仕舞勝ちです。又、最初から、軟らかくした、土を使いたくなります。
・ 0.5Kg以下の土では、少な過ぎて、掌で全体を、上手に囲い込む事が、難しくなります。
それ故、土の外形が、綺麗な円になり難いです。
(少ない土の場合、通常の土殺しではなく、布などを使って、別の方法で、行います。)
・ 2~3Kgの土を、轆轤上に据えても、上部の1Kg程度しか、土殺しができません。
それ故、大きな作品を作る為には、2~3Kgの土を、殺す必要がありますが、熟練者でも、
体力勝負となります。
) 土殺しが、終わらない内に、作品を作る事は、出来ません。土が轆轤の中心に載っていないと、
土は、不安定な動きをして、まともな作業が、出来ません。
) 土殺しは、延べ上げと、延べ下げが、1セットとなり、数度行います。
延べ上げよりも、延べ下げの方が、難しく、上手に行かない人が、目立ちます。
・ 即ち、延べ上げは、両腕の肘(ひじ)を、太ももに固定して、両方向から、締め上げる様に
して、土を上に延ばします。当然、手に水を付け、手が滑る状態にします。
・ 延べ上げで注意する事は、スムーズに上方に、手を移動させる事です。
一箇所で手が、止まってしまうと、その位置から、土が「ねじ切れ」る、恐れがあります。
下部では、径が大きいですから、強い力が必要で、上部に行くに従い、力を除々に、抜いて
生きます。手は、途中で離さず、最上部まで、移動します。
(途中で手を離すと、必ず狂ってきますから、注意が必要です。)
・ 延べ下げが、難しいのは、上から潰す事に、気を取られ、土の外形を「しっかり」押さえ込ま
ない事で、綺麗な円に成ってなく、外形がいびつに、成り易いです。
土の裾野まで、両手で「しっかり」押さえ込みむには、「コツ」と「力」が必要です。
(土を押さえ込む際には、両手の肘は太ももに、固定しておきます。)
) スピードも大切です。
土殺しに時間を取られると、土が水を吸い込み、腰が弱くなります。
それ故、手早く終わらせたいものです。
) 土殺しの終了の確認
轆轤上の土を、左手(時計回転の場合)で抱え、その手が動かずに、固定されていれば、完了
です。手が振動していれば、土殺しが不十分と、言う事になります。
この場合には、振れが止まるまで、数度土を殺して下さい。
⑥ センターに穴を掘り込む際の問題
以下次回に続きます。