わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

骨董入門 24 (骨董の楽しみ方)

2011-02-09 22:26:07 | 縄文土器の話、骨董の話
1) 骨董市では、そば猪口を始め、ご飯茶碗、各種の豆皿、なます皿、角皿、小鉢などの、古伊万里の

   染付け磁器等が、比較的安価に、購入出来る、候補に成ります。

   勿論、明治以降の「印判手」と呼ばれる物が、値頃感があり、購入しても、損は無いでしょう。

    注: 豆皿は、径が10cm前後の皿で、丸型以外に、菱型、丸山型、糸巻型、銀杏型、繭(まゆ)

      型、松型、三つ葉型、扇型、半開扇型など、絵柄の面白さと共に、形の面白さも有ります。

2) 骨董市では、値切る事が、頻繁に行われています。

   一般人が、値段を下げる様に、交渉する事は、ほとんど無くなりましたが、骨董市では、値引き

   交渉は、普通に行われています。

 ① 交渉したからと言って、必ずしも、値引きに応じないかも、知れませんが、一般に一割程度の

   値引きは、してもらえるそうです。

   元々値引く事を前提に、値段をつけているとも、言われています。

 ② 二割の値引きならば、得をした気持ちに成れます。

   値引きに応じて、もらえなくても、欲しいと思った作品は、出来るだけ購入した方が、後々悔いが

   残りません。

 ③ 3割4割も、値引きする場合は、用心する必要がありそうです。何らかの欠点などが、隠されて

   いる可能性が、あるからです。

 ④ 傷や、にゅう(割れ)が有る作品は、相場の1/2~1/3の値段に、成るそうです。

3) 骨董市で購入した、焼き物は、良く洗う事です。

  大体の物は、熱湯に潜(くぐ)らせれば、良いでしょう。但し、直しがされていると、思われる物は、

  避けた方が良いでしょう。磁器の場合の「シミ」を取りたい場合には、漂白剤で取る事が、出来ますが

  陶器の場合は、漂白剤は避けた方が、良いでしょう。

  尚、金彩や上絵付けされた物は、軽く洗う程度にし、強く擦らないで下さい。

4) 汁物を入れる器では、実際に液体(水)を入れて、漏らない事を、確認します。

   細かい割れでも、じわじわと、漏れ出て来ますので、ある程度そのままの、状態で観察します。

   同じ様に、小花瓶なども、注意が必要です。

   少しの水漏れならば、水漏れ防止剤(食器用、その他用)を、器の中に入れ、5分ほどしたら、

   中の液体を、こぼし、一晩放置すれば、水漏れ防止が、出来ます。その他、水漏れ防止には、

   昔からの方法(重湯を入れる)も、有りますので、何らかの処置は可能です。

5) 購入した骨董品は、実際に使用する場合と、インテリアとして、飾て見る場合が有ります。

   食器などの器は、実際に使ってみて下さい。使う事により、その物がより良く成る場合と、良く

   見えない場合が、有ります。その原因を、追究し、次回の為の勉強としたいです。

   尚、お皿など、絵柄に方向性の有る物は、意外に使い難い事が、有ります。

6) 一つの作品は、色々な事柄を、我々に語り掛けてくれます。

   生まれた年代、制作場所、絵柄、形、職人の技、古(いにしえ)の生活など、想像するだけでも、

   楽しくなるでしょう。 その語り掛けてくれる言葉も、経験を積めば、積む程、多く語ってくれる

   はずです。物言わぬ骨董と、会話が出来る事も、骨董品の魅力です。

以上にて、「骨董の話し」を、終わりにします。

又機会がありましたら、「続、骨董の話し」をしたいと、思っております。

次回からは、別のテーマで、話す予定です。

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