コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

ヒース・セラミックス社

2007-10-09 04:40:38 | アメリカ陶磁器ガラス
今日は、ヒースセラミクスについて勉強です。

ヒースセラミクスは、今日、まだ存在する少ない残りのミッドセンチュリー・アメリカンの陶器工場のうちの1つで、そしてソーサリト-カリフォルニア工場で、ちょうどこの半世紀にわたって食器類とタイルを作ってきました。40人の熟練した職人(多くの職人が20年以上の間在籍)が、まだあらゆる製品を製造しています。そして、設立者エディス・ヒースの経歴を通して、彼女によって開発された方法と技術を利用しています。

1944年、彼女の初めての展示会が開催され、マーシャル・フィールズやガンプス等の大手デパートで販売を始めました。その後夫ブライアンが経営管理者となり正式にヒース・セラミックス社を設立して大量生産を始めました。
シカゴ・マーチャンダイズマートやニューヨーク・MoMA等で開催されたグッドデザインショー等、多くのエキシビジョンに展示され、現在はMoMAのパーマネント・コレクションになっている作品もあります。彼女のデザインした食器はフランク・ロイド・ライトの目に留まり、彼のプロジェクトにも取り入れられました。

当時、カリフォルニアではRichard Neutraリチャード・ノイトラやCharles Eamesによる家具が注目されており、その様なデザインと調和するテーブルウェアーや灰皿などの生産を増やしました。1960年代にはタイルの生産も始め、Eero Saarinenエーロ・サーリネンなどの有名デザイナーは、適応性のあるヒース製品の品質の良さを認め、数々のプロジェクトで彼女のタイルを使用しました。

現在もカリフォルニア州サウサリートで当時と同じ製法・デザインを用いてハンドメイドで生産され続けています。彼女のデザインで最も代表的なシリーズCoupe Lineをはじめ、スタッキング可能なレストラン向けのLim Line(1960年代)などがあります。

2003年、夫婦チームである、ロビンぺトラビックとキャサリンベイリーが、ヒースCeramicsを買収。彼らの共有任務はブランドを甦らせること、強い重要性をデザインに置きました、ソーサリト-カリフォルニア工場で、ヒース製品を製造し続けています。古い型が復活し、そして、新しい上塗りが持ち出されましたが、しかし、技巧はまだ製品の独特の品質の要因となっており、美しいものです。

画像は、最近オークションでカリフォルニア在住の方から入手した、Coupe LineシリーズのVintageコーヒー・カップです。取っ手の位置や形状がとっても独創的で、持ったときの不思議とフィットする感じは本当に独特。ひとつひとつ形が微妙に異なり、カップの表情が異なるところも”味”ですネ。私のとっても気に入っているデザイ
ンのカップで、シリーズ中で最も個性的なデザインのテーブルウェアだと思います。

今日のフェニックス:とても静かな朝です!!

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