コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

アンティーク・インシュレーターと活用法についての考察

2011-02-18 15:13:25 | アンティークディーラーの日常
*****お知らせ*****
2月20日(日)東京国際フォーラムでの大江戸骨董市出店致します♪
詳しい場所はこちらからどうぞ。

<営業時間のご案内>
水曜日~土曜日:営業時間11:00-19:00
日曜日・火曜日:定休日
月曜日:事前予約制

店頭にて六本木の国立新美術館
『シュルレアリスム展』割引引換券を差し上げております。(枚数に限りがございますので予めご了承くださいませ。)



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先日、大江戸骨董市に参加した際に持参した品物。

焼き物などは見ての通りですので、ほぼそのままご購入頂けるのですが、問題は一点に集中しておりました・・・そう、『インシュレーター』です!

お隣のアフリカ系のプリミティブのディーラーさんも販売の傍ら50回以上の受け答えをしているわたしをみて、笑い話になりました♪

そのディーラーさんも説明を覚えてしまったかも・・・(笑)

昨今は、漫画にも登場してるようなので、ビックリするような年代の方からの問い合わせを受けますが、よく考えてみると、ブログでもWebでもキチンとした説明が無かったと反省し、この場を借りて整理してみます。



*****アンティーク・インシュレーター*****

日本では白いセラミック製の碍子(がいし)として知られるインシュレーター。

1844年、Samuel Morseサミュエル・モースがメリーランド州ボルティモアとワシントンD.C.間の鉄道に沿って敷設した短い電報(テレグラフ)線を通じた最初の電報を送信して以来、インシュレーターの歴史が始まりました。



初期に生産されたガラス製のインシュレーターは、木製の電柱から絶縁する目的で使用されました。1920年代になると、電力線と電話線用の銅線にも用いられるようになります。



また、都市部から離れた地方・田舎の電化を進めるという新たな需要とも重なり、瞬く間にアメリカ全土に広がることになり、1920~40年代にその生産ブームのピークを迎えました。

様々な形状や色のインシュレーターが複数のメーカーで生産された為、現在ではアンティーク・コレクティブル・アイテムであるインシュレーターを多くのファンが収集し、専門の写真集や参考書も出版されています。

インシュレーターを現代の生活の中でどのように活用できるのか・・・これを見立てというのですが、この見立てまでを提案すると手にとる人に先入観を植え付けるような感じで気が進まないこともあります。

いわゆる王道のコレクションとしてやオブジェとしての飾り以外にもその重さを利用して、ペーパーウェイトとしてもいいかも知れません。

ただ、わたしとしてはその最大の特徴である古いガラスならではの美しさを訴求したいので、灯りに使えないかと・・・苦心。

50個セットのミニキャンドルを調達し、その上にかぶせる事も試しましたが、内径の問題、そして酸素が行き渡らないという問題を発見(笑)

逆さにしてワイヤーで括って吊るしてみる。



小さな灯りがほんのり増長されて、癒される感じではありますが、インシュレーターの向きを逆さにしてまで・・・という声が聞こえてきそうです(笑)


現時点では『ライトアップ・イルミネーションとして!』というのが良い案なので、簡単な展示用の仕掛けを製作してみました。

古材ではない四万十川のヒノキ無垢材と100円ショップで購入できるLED懐中電灯、そして単4電池3本。

最初にこれだけで・・・と決めたので、分解した懐中電灯のスイッチや電池ボックスまで無駄なく活用♪



ヒノキの加工中に出る木屑の香りに癒されながらの組み立て作業。



ヒノキの節も良い感じ!

そして、上にクリア系のインシュレーターを置いて見る。



いざ、スイッチON♪



LED電球自体に若干の青味がありますが、なんとも不思議な感覚に襲われます(笑)



今週末の大江戸骨董市にも持参しますので、ご興味のある方は是非お越しくださいませ!


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