コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

おばあちゃんとペリアン話

2009-09-05 13:34:28 | アンティークディーラーの日常
昨日、チャーミングなおばあちゃんがふらりとご来店。

『おばあちゃん』だといささか失礼かもしれません・・・60代だと思うのですが。

日本語があまり達者でないご様子を見て、英語で話しかけることに。

『以前より、(お店の)前を通りかかって、絶対来なくちゃって思ってたのよー。』

『ありがとうございます♪』




店頭に飾ってあるネルソン・ランプをみていたおばさんは、

『これ、素敵ねー、ノグゥーチみたい・・・ノグゥーチ(イサム・ノグチの事)知ってる?』

『ハイ、もちろん知ってますよ♪ご存知なんですか・・・?』

『ええ、好きなのよ~。似てるわよね・・・このランプ。』



店内にあるチェアを見ながら、

『これ、ダニッシュ?』

『いいえ、アメリカのです・・・』

『へぇーかっこいいわね~チャールズ(←イームズを指してる)もいいけどねー。わたしチャールズの持ってるのよー。(決してイームズとは言わずに、チャールズとレイと言う。)』



ひとしきりイームズ、マッコブ、サーリネンあたりの話で盛り上がり、ふとマッコブのキャビネットなどをみながら、


『これってペリアンッツ?ペリアンッツ知ってる?』

『エーッツ、お客さま、ぺリアン知ってるんですか・・・?』

『もちろんよー、わたしフランス人だもの。。。』

『そうなんですか、失礼しました(笑)』←フランス訛りの英語はわかりずらい・・・。


外見で人を判断してはいけませんと小さい頃習いましたが、そのおばさんは一見すると、どちらかというとラテン系というかスペイン語圏の人という感じ。


わたしが過去一緒に仕事したことのある、サルコジ大統領のような『いわゆるパッと見フランス人』の方とは異なります(笑)


まさか、ペリアン話をフランス人と駒込でするとは・・・♪



*****Charlotte Perriand/シャルロット・ペリアン(1903-1999)*****

ル・コルビュジエのアトリエで働き、ジャンヌレとともにコルビュジエの作品(LCシリーズのソファなど)の家具製作の実作業を担当していた為、シェーズロングなどをコルビュジエと共同して世に送り出した、とても可愛らしい女性。

あくまで好みですが、フランス・モノでピンとくるモノのは、あまり多くはないのですが、何故か記憶に残る作品がひとつ。以前、とある有名オークションに出たものです。



Jean prouve ジャン・プルーヴェと共同製作となっている『メキシカン』という名前のブックシェルフ。

一目見て、『芸術』だな・・・と。無論、お値段も・・・2000万円以上?

彼女の作品で、ひとつだけ選ぶなら迷わずこれかな・・・。

一般的に、簡単に所有できるモノでないだけに、こういったデザインを常設展示するデザイン・ミュージアムが日本にもできればいいのに♪





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