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スロージョギングと写真のブログ

ウォーキング、ジョギング、ママチャリで出あった季節の花や風景写真で日々の出来事・雑感をつづっていきます

福島原発による千葉市内の放射能の現状と影響について

2011年06月26日 | 地域活動(環境)

■ 朝ランのあと、午後2時よりタイトルの講演会を聞きに行った。

主催は「NPO法人福祉の街○○をつくる会」。

場所はTコミュニティセンター3階ホール。

定刻が近づくと、会場はいっぱい、老若男女200人ほど。

開会、主催者の千葉市議会議員挨拶のあと、

(1)千葉市内の放射能の現状と体への影響について

説明者は「放射性医学総合研究所」の企画部広報課長さん。

パワーポイントを用いて説明があった。

間違った情報を取り込み、いたづらに不安を抱かないよう、参加者に安心させるように話をされていた。

放医研は、第5福竜丸事件を契機に設置された文科省所管の国内唯一の施設、安全と放射線医学の研究、「放射能を安全でうまく使っていこうという思想で設置された機関」とのこと。

普段は、ペットを使って放射線の影響を研究しているらしいですが、震災後は、2次、3次被曝の人を受け入れて業務を行っているという。

講演内容は、
放射線の基礎の基礎、放射線が障害を起こすしくみ、確定的影響、確率的影響、外部被曝、内部被曝の特徴、いろいろな基準、「預託実効線量」(専門用語が、いくつか一部理解不明瞭)… …

千葉市の空間線量値への対応のポイントは、

① 外部被曝は心配しないでよい
② 口・鼻から取り込む内部被曝については、水と呼吸は心配ないでよい
食べ物についてだけちょっと注意して、みなさんがふだん塩分をとり過ぎないように注意しているのと同じ気使い程度に気配りをして下さい。
(少なくとも福島第一原発の収束が悪化しない、更なる放射線の飛散・漏洩が無いという前提で)

というような話だった。

ただ、一般市民が食べ物の安全を判断するって、どうすればいいのという疑問はあったが、

放医研の課長さんは、市場に出回っているのはチェック漏れもあるかも知れないが出荷時にチェックがされている、あえて注意といえば野生の食材に注意して下さい。

千葉市環境部では、出荷側の線量をチェックと同時に、千葉市の保健所も牛乳・乳製品と野菜について、卸売り市場と大手スーパーの抜き取りチェックを行っているという話だった。

(2)千葉市内の放射線量測定結果について

説明者は、「千葉市役所環境局環境保全部の2名。

測定日、測定地点、測定機器、測定方法、測定結果について説明。

千葉市の測定と

市内にある「日本分析センター」の測定値、

各地保育園、小学校等の線量値と、水、浄水・下水道の値、…などの話。

で、汚泥の質問をしたら、今は基準値以下のものは、リサイクルせず埋め立て地に 利用しているとのことだった。

野田市の基準、算定方法の質問には、放医研の課長さんは、川越市と野田市が先行しているが…とうやむやに答えておられた。

千葉市は、市長から国に基準を示すよう要望中、市が基準値を決めることではないとの答え。

説明後の質疑応答は、特に若い人からは、幼児をかかえる心配から切実な質問もあったり、暮らしの身近なところからの質問もいろいろで、制限時間をオーバーし、午後5時近くに終った。

放医研の課長さんは、それなりに現実的な回答をされていた。

千葉と首都圏は、食に注意を払うくらいで他に心配しないで暮らして下さいと、かなり楽観的な話しだったのか、ある質問者が、

「われわれ年寄りは放射線の感度も鈍く、先も短いし、千葉市在住での心構えもわかったのでどうでもいいんですが、孫子もいますので、課長さんに一つ考えをお伺いしたい」と、

「千葉県内の松戸市など東葛地区のホットスポット、福島県の福島市など避難指示が出ていない場所の子どもたちの健康リスクをどうお考えですか?」

課長さんは、

「千葉県の東葛地区は、そう心配しないでよい。福島市は、…たしかに大きい… どうするかは哲学の問題でもあるし(?)」

と、参加者に判断を委ねるように、具体的な回答は避けられた。

 

■ 国で唯一、文科省の機関の放医研で、以前研究職におられ、今広報職と紹介された講演者。
話を聞く側からは、若干、組織と立場内の発言の感じがぬぐえない箇所もあった。

一般公衆・平常時の年間線量限度1mSv(ICRP基準)には、あまりふれられず、ガンの過剰発生がみられない100mSV以下を主に話されていたことに、ちょっと違和感を感じた。

しかし、直接関係機関や市行政の説明を伺うことができたことは、よかったと思う。

放医研は、福島県民の被曝について先行健康調査などの協力を始めている(追記:27日浪江町の10人が、千葉の放医研に向かった)。

片や京大原子炉実験所の小出裕章さんのような方の意見、一方放医研の意見、どちらも専門家の意見であるが、安全評価・取り扱いに大きな開きがある。

どう判断すればよいか?

次の

『 ① 専門家の意見が一致している場合、これと反対な意見は、確実だとみなすわけにはいかない。

専門家の意見が一致しない場合は専門家でないものは、どの意見も確実とすることはできない。

専門家がこぞって、あるいははっきりした意見には十分な根拠がないと主張する場合、普通の人は、自分の判断を差し控えたほうがいい、

ということである。』(バートランド・ラッセル)

が参考になる。

国、関連企業、テレビ、大新聞、週刊誌も、利害の有無や立場などにより、黙殺したり歪めたりして報道される、文科省所管の放医研も同じ匂いがしましたが、真実はどこにあるのか注意して視聴していきたい。http://www.ustream.tv/recorded/15386398

結局、こと、放射線物質の汚染に対する安全基準をどこに置くか? については、

内外を含めさまざまな情報から、より信頼できる知見を見極め、生物や自然生態系を含め、子孫にわたる長期の健康リスクの無い意見を選択し、自分はどう考えていくかということを決めるしかない。

コストコ  12k 
 
 当月累計  R=106k  S=12.1k  年間累計  R=975  S=51.9km

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