大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2024年10月5日 活動報告 秋のハス品種見本園の整備

2024-10-07 12:53:31 | 日記
今日は気温23℃の曇り空の下での活動となりました。検見川のハス見本園のまわりの整備としては、枯れたハスの葉を刈り取ったり、下草を刈った後の処分、さらに剪定した枝の処理を行いました。

お彼岸を過ぎ、ようやくヒガンバナが満開を迎えています! 今年は長く猛暑がつづきました。

検見川のハス品種見本園では、秋の景色が広がっています。

冬のハスの休眠期に向けて見本園の掃除を行いました。


通路の刈られた下草は、一輪車に乗せて林のリサイクルコーナーに運びます。


水面から10センチ程のこして、ハスの柄を切っていきます。


9月21日の活動日に刈り取ったハスの果托を温室に吊るしました。来年の観蓮会で販売し、ハスの植え替えの資金にあてさせていただきます。


ヤブミョウガが咲いていました。透けた花弁がうつくしいですね。


10月に入ってからも植物はどんどん伸びます。草刈りは定期的に行う必要があります。

近くで一葉(いちよう)という桜の木が花を咲かせているのを発見! 異常気象の影響でしょうか。
この一葉(いちよう)は支柱をしないと倒れてしまう大木です。ここ数日の間に、3輪の花を咲かせてボランティアたちを驚かせました。


ロータリーの草はまず小山に集めました。雨が降ったので草が重く、手に水ぶくれが出来てしまったボランティアも!


そこから効率よく二つの熊手帚を使って、草を挟んで一輪車に。園芸のプロに習った技だとか!


敷地内にはいくつかのリサイクルコーナーがあります。

大きな枝も敷地内で処分します。

足元ではツユクサの青が鮮やかでした。

ミズヒキやイヌタデも可憐な花を咲かせています。

坂道にドングリが落ちていました。実りの秋です。

入口の門のまわりには、無数の銀杏(ぎんなん)が落ちていました。

ジョロウグモがいたるところに大きな巣を張っています。

最後に修景池の様子をご紹介します。

報告は以上です。

(担当: れい)
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2024年9月7日の活動報告

2024-09-09 21:02:30 | 日記
8月の活動日が一部、大型台風の影響を懸念して中止になったりしたので、今日は久しぶりの大賀ハスのふるさとの会ボランティアの活動日です。
9月も1週間過ぎたのに、今年は猛暑がまだまだ続いています。午前9時前ですが、東屋にある温度計はすでに30度を指しています。風がなく、とても蒸し暑いです。

作業前のラジオ体操も、できるだけ木陰を選んで実施しています。



今日の仕事は、郵便局に置かせていただいたハスの鉢を回収すること、そして大きい果托を切り取って干すこと、などなど。
また、裏門から入ったところに、また倒木があるそうです。そして、森の中にはツバキにつくチャドクガも発生しはじめているとか。森の中にはなるべく入らないようにと注意がありました。

いつものように会員の軽トラックで、ハスの鉢を回収に行きます。回る順序の打ち合わせ中です。

ハス見本園に行くと、そこら中で草が伸び放題。またハスの葉っぱも少しずつ黄色く枯れてきています。




立派に伸びた果托を切り取って、来年も販売できるように干します。


今年の果托がとても立派で長いのにびっくりです。これらは温室の方でぶら下げて干します。

ハスの花はほとんど終わってしまいましたが、いくつかまだまだ蕾もつけている種類がありました。
細碗碧蓮(さいわんへきれん)です。小型の、少し緑色がかった上品な花が咲きます。今年はシーズン当初はあまり咲いていなかったのですが、今頃、このようにたくさん咲いています。蕾もまだまだあります。後ろには知里の曙も見えますね。


こちらはチェンマイです。純白のきれいな花です。



下は淀姫(よどひめ)です。今シーズン最初に咲いてからずっといままで咲いています。よく見ると蕾もまだいくつか出ています。


そしてこちらは紅領巾(こうりょうきん)です。とてもきれいな花で、花弁の先が少し細くなっています。中国で女性が赤い布を持って舞う様子から名付けられたようです。

圃場の一番奥にあるので、周りの雑草が背高く生い茂ってしまって、ちょっと可哀そう……。

ハスの花のシーズンは終わりました。これからは来年に向けての様々な作業になります。来年もたくさんの立派な花が咲くように、ボランティア一同頑張りましょう。

今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)

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2024年7月28日 検見川のハス見本園 一般解放の最終日!

2024-07-29 14:10:06 | 日記
検見川のハス見本園では、気温32度のムシッとする猛暑日となりましたが、早朝から多くの来場者をお迎えすることができました!

(Photo by 羽石陸人)

受付ではアンケートにお答えいただき、今後の観蓮会のサービス向上に役立てていきます。少ないボランティアで運営しているなかでも、皆様の声は大切にしています。


蓮のポストカード・写真、果托、植物などの販売の売り上げは、蓮の栽培に必要な数年に一度の植え替え作業に使わせていただきます。


今年はサボテンも販売しました!


ロータスティーの試飲はいつも好評です。ご寄付いただいた皆様には深くお礼申し上げます。こちらも蓮の植え替え資金とさせていただきます。蓮は3年に1度のペースで蓮根を掘り出して洗浄し、土を入れ替えないと弱って咲かなくなるからです。


今日のハス見本園で特に目を引いたのは、品の良い舞妃蓮(まいひれん)です。王子蓮♂と大賀蓮♀の交配種で、坂本祐二氏によって1966年に作出されました。

チョウトンボが気持ちよさそうに蓮の上を飛び交います。
(Photo by 羽石陸人)

パネルの最後には大賀一郎博士による色紙に「これからだ。裸一貫で我は立つ」とあります。博士が検見川に古代の蓮の実があると思ってやってきたのは、御年68歳の時でした!
(Photo by 羽石陸人)

大賀蓮が2000年の眠りから覚め、開花したのは1952年7月18日です。検見川のハス見本園ではその日を記念して7月に観蓮会を行っていますが、温暖化のせいでしょうか、現代の大賀蓮の開花は6月中旬です。

上の写真は艶陽天(えんようてん、中国品種)です。

花弁の先端が細長い紅領巾(こうりょうきん)です。



今日も蓮の葉シャワーで暑さを凌ぎます。勢いよく葉の中心である荷鼻(かび)というヘソからもミストのように水が噴き出しています。

千弁蓮(せんべんれん)にはまだ蕾があります。

今日の見本園は、まさに百花繚乱でした。


来場者の皆様がお帰りの際も、最後まで安全を第一に誘導させていただきます。おかげさまで2024年も無事に一般開放を終えることができました。来年も蓮たちとお待ちしております!
ボランティアの皆様、お疲れ様でございました。

最後に。会場の向かいの東大総合運動場の池では、大賀蓮がまだ咲いています。この運動場のなかの大賀蓮の実が発掘された場所には、記念碑が建てられています。


報告は以上です。

(担当: れい)

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2024年7月27日の活動報告 開放最終日に向かって

2024-07-27 19:40:38 | 日記
今日は臨時の活動日です。明日28日日曜日は、今年最後のハス見本園の開放日です。今日も朝から猛暑。道を歩いていても、道路からの照り返しがきついです。

この暑さの中、見本園のハスたちが、今年一番と言っていいぐらいによく咲いていました。もったいないのでご覧に入れましょう。
正門入ってすぐの修景池。前回まだ蕾があるとレポートしましたが、今日はなんと5輪も咲いています。明日ご来場くださる皆さまにも、ご覧いただけますね。


いつものように圃場の左から右へ。東屋の上から撮りました。


C列の大賀ハスです。明日も見られると思います。その左側はミセススローカム。元気に複数の花を咲かせていますね。
B列に3マス並んだ大賀ハスも咲いています。こちらもあと一つ蕾があります。


B列の一天四海。縁に模様があります。


A列のベトナム(桃)と立田蓮

廬山白蓮と西湖紅蓮

蜀江蓮です

廬山白蓮のアップです


E列の様子です。手前の白い剣舞蓮が今年はたくさん咲きました。


金蘂蓮(きんずいれん)です 


艶陽天です。濃い赤の色が印象的で、名前の通り艶やかな花ですね。

今日の朝10時の東屋の気温は33度。明日もこのような猛暑が予想されています。ご来場くださる皆さま、くれぐれも熱中症対策をお忘れなく。朝6時から10時まで開園します。大勢の皆さまのご来場をお待ちしています。

活動報告は以上です。
(担当: えむ)

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2024年7月21日 検見川のハス見本園の解放 3日目

2024-07-24 15:51:21 | 日記
今日は気温35度のなか、検見川のハス見本園が解放されました! 入口の門ではボランティアの誘導係が皆様をお迎えします。


パネルコーナーでは、1時間おきに蓮ガイドツアーがスタートします。


ガイドツアーでは、なぜ大賀一郎博士が検見川に古代蓮の実があると思ったのか? 大賀蓮の発掘のドラマ、蓮の生態などが説明されます。


ガイドと一緒にハス見本園をめぐると、大賀蓮だけでなく世界のハスの特徴や楽しみ方に触れることができます。


千弁蓮(せんべんれん)には1000枚から4000枚の花弁があります。下の写真は、千弁蓮の蕾です。

開花した千弁蓮です。支柱がないと花の重みで下を向いてしまいます。雨に濡れると花弁が黒ずんでいきますが、花びらは散ることがなく、そのままの状態で枯れていきます。


知里の曙(ちりのあけぼの)は、2000年にこの東大旧緑地植物実験所でつくられた品種で、即非蓮♂とヴァージニア♀の交配から生まれました。


一天四海(いってんしかい)という日本の伝承種です。大型の一重で、花弁に紫紅色の斑がある珍しい品種です。

多くの来場者がこの紅色の八重の美しい蓮に集まっていました。


蓮の葉シャワーが夏の暑さをしばし忘れさせてくれます。シャボン玉と水飛沫が涼しげです。

このリンクから蓮の葉シャワーの動画(@instagram)を見ることができます。

今年はかき氷も提供しております!


3日目の開放日にも多くの来場者にお越しいただき、誠にありがとうございました。7月28日が最終日となります。


報告は以上です。
(担当: れい)

コメント (1)
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