緩和ケア医の日々所感

*** がんの症状緩和と子育てと ***

逃げ出したい気持ちがあってこそ、とどまる勇気が育つ

2019年07月07日 | つれづれ
備忘録でもあるこのブログ。過去のものを読んでいて、ああ・・これだ・・と立ち止まった記事。寺本松野さんの言葉。今一度、心に刻み直したく思います。以下、再掲です。緩和ケアチームに依頼があるとまず、症状緩和が図れること専門チームである以上、必ず求められることです。それに並行して如何に、人を支え続けるか・・この命題をチーム内で振り返り、同じベクトルに向けていくことは容易なことではないと感じています。何とな . . . 本文を読む
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症状緩和を必要とする患者さんに届きますように

2019年06月30日 | 医療
先週、第24回日本緩和医療学会学術大会が終わりました。初めてこの学会に参加した医療者から、女性が多い学会ですねえと言われました。多職種の学会で医師は48%くらい。看護師が30%くらいなのですが、看護師さんは本当にまじめに参加されます。ですから、会場内には女性が多く感じます。総じて、まじめで勉強に取り組もうという姿勢があります。また、看護分野でも、緩和ケアチームの要件になっている認定看護師など、看護 . . . 本文を読む
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退院前模擬カンファレンス(緩和医療学会PALプログラム)

2019年06月19日 | 医療
今週から、第24回日本緩和医療学会学術大会が横浜で開催されます。第24回日本緩和医療学会学術大会/Home pageこの21日14時~15時PAL会場(315)で、退院前模擬カンファレンスを開催します。第24回日本緩和医療学会学術大会/PAL退院前模擬カンファレンス第24回日本緩和医療学会学術大会,PAL退院前模擬カンファレンス第24回日本緩和医療学会学術大会/PAL退院前模擬カンファレンスPAL . . . 本文を読む
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エンゲージメント:双方の成長に貢献しあう関係のこと

2019年06月09日 | 医療
エンゲージメントとは、愛着、思い入れと訳されることがあります。一歩進んで、個や組織が一体となり「双方の成長に貢献しあう関係」という意味で用いられることもあります。医療では、2016年にWHOが患者エンゲージメントと題して、2016年に、以下のようなレポートを公表しています。Patient engagement WHOhttps://apps.who.int/iris/handle/10665/25 . . . 本文を読む
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人生は、手遅れの繰り返し

2019年06月02日 | 医療
人生は、手遅れの繰り返し須磨寺小池陽人さんがあるお坊さんの言葉として引用し紹介した言葉です。つまり、これは、人生は、後悔の連続とも言えます。もちろん、手遅れを後悔するかどうかは、その人々で異なるとは思いますが。緩和ケアでは大切な人が亡くなった後での後悔が医療面においてではありますが、患者さんが亡くなる前にこそ防げるものはできるだけ少なくなるように行動していくという姿勢が根底にあります。一方で、後悔 . . . 本文を読む
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死の前にはただ一人の人となる

2019年05月27日 | つれづれ
30年以上前・・医師1年目の時病棟に会社の会長職らしい方が入院されていました。ときに、どなり声が聞こえ年は上の方でしたので、偉いというか、横柄な印象を遠巻きに感じていました。疾病が進み、次第にその方は一人の高齢者となっていかれました。どんな社会的地位にあってもなくてもどんなに裕福であってもなくても、どんなに偉ぶっていてもなくても、人生の最後はただ一人の人となり、人生を全うするものなのだなあと新米医 . . . 本文を読む
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自分を見失いそうになったら

2019年05月19日 | つれづれ
色々なことがあれば、心は揺らぐのは特別なことではないよ。ただ、揺らいで、自分を見失ってしまわないで。普段の自分ならこうするだろうと思うこと判断したり、行動したり、考えたりすることが普段通りできているだろうか。もし、自分を見失ってしまっていると感じるなら、手を伸ばしてみよう。その少し先には、必ず手が差し伸ばされているから。もし、何か上手くいかないと感じるなら、自分を見失っている自分に気づいていないか . . . 本文を読む
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患者さんからもらった感謝の言葉

2019年05月12日 | 医療
最近は、入院患者さんについては、若いスタッフに任せているのですが、外来で関わり始めた患者さんについては入院された後でも深くかかわることがあります。先週、入院されている患者さんのところからオフィスに帰る道すがら、ふと、思い出した患者さんから頂いた最後のメッセージ・・亡くなる数日前に、ご家族から私に宛てたお礼のメッセージがあると見せていただいたもの。外来にも何時も持ち歩いていらっしゃった手帳に遠のく意 . . . 本文を読む
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骨転移の痛みに放射線治療を行うときプレガバリンを併用するとより痛みは抑えられるのでしょうか

2019年04月21日 | 医療
最近読んだ論文。Marie Fallon , Peter J. Hoskin , Lesley A. Colvin , et al. Randomized Double-Blind Trial of Pregabalin Versus Placebo in Conjunction With Palliative Radiotherapy for Cancer-Induced Bone PainJC . . . 本文を読む
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阻害薬の特性を踏まえて

2019年04月07日 | 医療
μ受容体阻害薬は競合的阻害を示すものと非競合的阻害を示すものとがあり、現在、国内で投与が可能なオピオイド誘発性便秘に用いることができる末梢性μ受容体阻害薬は非競合的阻害であることがわかっています。非競合的阻害というのは受容体への結合が席取りゲーム(一つの席を二人で取り合う)ではなく、別のところに結合し、受容体に影響を与えることで阻害するといったものです。ですから、ある程度十分な薬剤の量 . . . 本文を読む
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医療用麻薬の耐薬症状は(脳ではなく)腸管だけでも起こる。

2019年03月31日 | 医療
末梢性μオピオイド受容体拮抗薬ナルデメジン(一般名)がオピオイドの便秘に対し、国内で投与が可能となって随分とオピオイド誘発性便秘症のコントロールがやりやすくなってきました。ただし、今なお、オピオイド開始後、随分たってから便秘の管理にナルデメジンを開始するかどうか、迷う場合もあります。ナルデメジンは、基本的に、中枢性にμ受容体を拮抗し、耐薬症状を起こすことはありません。& . . . 本文を読む
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「こちら側」と「あちら側」

2019年03月24日 | 医療
ITでは、こちら側は、実世界あちら側は、Web上の世界「ウェブ進化論」梅田望夫生はこちら側にあり、死はあちら側にある。「蛍」村上春樹こちら側とあちら側の言葉には見えない離別させる何かを感じさせます。 10年近く前のこと。40代の大腸がんの患者さんに医学部で20分ほど学生に向けて講演していただいたことがありました。「がんだろうと思っていましたから、 がんと説明を受けたときは、 ああ・・やっぱり . . . 本文を読む
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ESRD(末期腎不全)と終末期の違い。withhold, withdraw, stopの違いって、知っていますか?

2019年03月10日 | 社会時事
私は、医学部5年生のころ、卒後の進路について死の周辺領域に携わりたいと思い、緩和ケア、移植外科、救急外科を考えていました。その当時、緩和ケアを学べる病院はなく救急は体力的に不安だったので、移植、それも、当時は腎移植がメインだったので、腎臓外科という領域で、腎移植、透析、シャント造設などを学んでいました。そのようなこともあり、私が、緩和ケアに進路を変えたのは、腎移植、末期腎不全に緩和ケアの必要性を感 . . . 本文を読む
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女性からだ会議®2019

2019年03月03日 | 社会時事
3月3日ひな祭り女性からだ会議®2019に登壇させていただきました。子宮頸がんの患者さん方が、予防や女性の体を考えていこうと立ち上げられた社団法人シンクパールさんが主催です。そのアクションは本当にエネルギー溢れていて、社会を変えていく力を感じます。情報発信は、色々な角度から注意を集めるその工夫はいつも感嘆です。さらに今回の催事の協賛・協力企業は14社も・・スゴイです。。そんなシンクパールさ . . . 本文を読む
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池江さんのニュースで感じた痛みを大切にしたい。支え支えられる社会となるように。

2019年02月17日 | 医療
池江璃花子さんの白血病で日本中が揺れた1週間でした。この報道を通して感じたこと。このニュースを聞いた人は、他人事として聞いたのではなく、がんと診断された人が感じるショックやこれからどうなっていくのだろうという先の見えない不安や今までの自分から、他の自分へ切り替えなければいけないという喪失感など大小の差はあるとしても、自分の事のように痛みを覚える体験したのではないかと思います。私自身ニュースを聞いて . . . 本文を読む
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