まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」建仁寺:開山堂

2014年01月20日 | 京都市東山区

先日「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で塔頭を公開中の建仁寺へ行ってきました。建仁寺は、臨済宗建仁寺はの大本山で、鎌倉時代の建仁2年(1202)の開創です。寺号は当時の年号から名づけられています。

開山は栄西(「えいさい」または「ようさい」)禅師です。創建当時は、天台・密教・禅の三宗兼学でしたが、文永2年(1265)宋の禅僧、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が入寺してからは、純粋に禅の道場となります。やがて室町時代には「京都五山」の第三位として受け栄えるものの戦乱と幕府の衰退により再び荒廃します。その後、天正年間に安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が方丈や仏殿を移築し、復興が始まります。

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現在も、勅使門、三門、法堂、方丈が一直線に並ぶ伽藍と14の塔頭寺院を持つ大寺院で、今年は、開山・栄西禅師の八百年遠諱(おんき)の年で、さまざまな行事が予定されています。

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今回の冬の旅の特別公開では、3ヶ所公開されています。(時期が違うので注意)まずは開山堂から見ました。建仁寺の開山であり、日本に臨済宗を伝えた栄西禅師の御廟所(墓所)です。門をくぐり、客殿から拝観します。写真撮影は一切NGです。

客殿は、妙心寺の塔頭寺院から移築したもので、江戸時代の障壁画が数多く残されています。中の間を飾るのは、加藤文麗(かとうぶんれい)が描いた「龍虎図」です。加藤文麗は、大洲藩(愛媛県大洲市)の3代目藩主の六男でありながら、幼い頃より画を好み、江戸藩邸に住み、狩野派に師事したという当時としては珍しいプロフィールの持ち主です。他にも江戸後期の画家で山水画や花鳥図を得意とした原在中(はらざいちゅう)の「松鶴波図」「白梅群禽図」などがあります。*写真は看板のものです。

P1070493_2 続いて、客殿から開山塔へ・・・。開山塔は、明治17年に建てられたもので、礼堂と相の間(あいのま)、祠堂(しどう)からなり、相の間に栄西禅師の坐棺が埋葬された石壇が築かれています。祠堂には栄西禅師の木像が安置されています。祠堂は開山塔が建てられる以前からあったものだそうです。

開山塔、客殿から見る庭園は、苔むしており、栄西禅師お手植えと伝わる菩提樹が今も残っています。大きな木だったのが寿命を迎え、その周りに次世代の木が囲んでたくさん育っているような形です。

この木が、先に訪ねた妙心寺の龍泉菴【前ぶろぐ】の襖絵のモデルなんですね~。見れてうれしい。(^^)今は、落葉していますが、葉が茂り花が咲く初夏の頃を見てみたいです。その時期に、公開しないかな~。*実際にお釈迦様が悟りを開いた熱帯性の菩提樹とは違うものです。中国・日本では育たないため、別の木を菩提樹としており、この木は栄西禅師が中国から持ち帰った種をお手植えされたものだそうです。

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

公開場所によっては、拝観休止日や期間が大きく違いますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐスタンプラリー前ぶろぐ】妙心寺聖澤院前ぶろぐ龍泉菴前ぶろぐ

建仁寺 http://www.kenninji.jp/index.php

第48回京の冬の旅で公開予定の塔頭の両足院の公開は3月1日からです。昨夏、半夏生の庭をご紹介しています。【前ぶろぐ】通常は本坊・方丈・法堂の拝観ができます。詳細は【前ぶろぐ①】【前ぶろぐ②】にて。



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