まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」妙心寺:龍泉菴

2014年01月18日 | 京都市右京区

先日、妙心寺の塔頭の東林院(とうりいん)の「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました。詳細は前ぶろぐにて。その後「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で公開されている塔頭を見てきました。先に聖澤院前ぶろぐ】をご紹介しました。

続いて、南総門をくぐってすぐのところにある「龍泉菴(りょうせんあん)」です。京の冬の旅では7年ぶりの公開の場所です。妙心寺の塔頭寺院の中でも、由緒ある妙心寺四派の一つ「龍泉派」の本庵で、文明13年(1481)に、室町幕府の官領(将軍に次ぐ役職)であった細川政元を開基として「禅は景川」と称えられた景川宗隆(かげかわそうりゅう)が創建しました。

P1070490_2 P1070491

四派とは「東海派」「霊雲派」「龍泉派」「聖澤派」です。妙心寺の中興開山である雪江宗深(せっこうそうしん)には、優れた4人の弟子があり、それぞれが「四派」の開祖として妙心寺の礎になったそうです。その中でも最初に創建されたのが龍泉菴です。

P1070480 P1070483

江戸時代に建てられた方丈は、妙心寺山内塔頭寺院の中でも最大規模を誇り、平成11年の開祖五百年遠諱(おんき)にあわせて日本画家の由里本出(ゆりもといずる)氏が描いた100面に及ぶ障壁画が納められています。障壁画制作にあたり、お客様を迎える大玄関に、寺名にふさわしい龍の絵を描くことのみお願いされたそうです。*「昇龍」写真は看板のものです。あ、3つ目に見える・・・。間近で見た時は気が付かなかったのに。(^^;)

P1070482 P1070481

由里本出氏は、京都生まれ、堂本印象に師事、金沢で修学していたこともあって北国の海と大地を描いたものに定評がある画家です。日本の自然風景を描いた障壁画・襖絵は、越前海岸、北海道の風景、日本の山岳などが部屋の四方に、色鮮やかにダイナミックに描かれています。室内は撮影NGです。

P1070485 P1070486

その他に、比叡山の浄土院に咲く沙羅の木、建仁寺の開山堂に咲く菩提樹の木を描いた襖絵もあります。菩提樹には空間一杯に葉がたくさん茂り・・・ずっと眺めていたい、明るくてのびのびした襖絵です。(^^)モデルになった建仁寺の開山堂も現在特別公開中だから、見に行かなくちゃ!

P1070487 P1070488

その他に、狩野探幽筆「観音・龍虎図」や長谷川等伯の「枯木猿猴図(複製)」も展示されています。狩野探幽の「観音・龍虎図」は晩年に描かれたものでやさしい筆致です。三幅の掛け軸で、書院床の間に掛けられています。なお、狩野探幽は妙心寺の法堂の天井の雲龍図(通常公開しています)を8年かけて描いています。

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

3月18日(火)まで。公開場所によっては、拝観休止日が多数ありますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐ

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/index.html 参拝者用駐車場有

妙心寺は以前もご紹介しています。聖澤院 大庫裏・経蔵・東海庵 三門 衡梅院 大法院(紅葉) 退蔵院 東林院 小豆粥で初春を祝う会 沙羅の花を愛でる会 



コメントを投稿