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まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

東林院「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました!2014

2014年01月15日 | 京都市右京区

今日は小正月!この日の朝には、小豆粥を食べる習慣があり、古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが記されています。また、松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月ともいいます。まぁ、今年もとりあえずお雑煮は作ったし、お節は並べたし(^^;)・・・自分をねぎらう気持ちで、妙心寺、塔頭の東林院の「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました!

小豆粥は桜粥、餅粥ともいい、七草粥と同じように新年に食すると、一年中の邪気をはらい万病を除くと、平安の昔から伝えられていて、東林院では精進料理のひとつとして大切に伝えられているそうです。

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通常は11時から開始ですが、初日のみ10時から「さばの儀式」が行われます。さばとは「生飯・施食」のことで、食事の前に般若心経食事五観文などをよみ、自分の受けた食の中から少量の“さば”(生飯・施食)を分かち、鬼神、餓鬼に供え鳥獣に施すものです。

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参列者から集めた“さば”を、御住職が沙羅の庭に出てお供えします。なお、儀式に参列できるのは先着25名ほどです。私は10時少し過ぎて訪ねましたが、すでに満席、10人ほどが見学しておられました。(見学のみはありません。必ず会費が必要です。)

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禅寺周辺の小鳥は、つねに分けてもらってるのか?すぐに鳥は集まってきません・・・(^m^)特にこの時期は、たっぷりもらえるって知ってるのかも?

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儀式終了後、改めて、受付順に本堂でお庭を見ながら「福茶と祝菓子」を頂きます。福茶には、梅干、昆布、山椒に梅湯が注がれています。梅湯に糖が入っているので、甘い味です。祝菓子にはそれぞれに長寿や健康などの云われがあります。なお、柿は嘉来に通じ万物をかき集めるというおめでたい意味、みかん(橙)は、代々つづき栄えるという意味があるそうです。柿とみかんの間にあるのはくわい(チップス?)です。食事の前にたくさんのお菓子が出るので、出されたものが食べきれない場合は、懐紙にくるんで持ち帰ります。

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お菓子を頂いた後、本堂から書院へ移動してお膳を頂きます。途中には、赤や黄色の実をつけた千両の庭があります。このお庭の千両の種は、希望すれば頂けます。(数に限りがあります)過去に何度か頂いて植えるもののなかなか芽が出ません。今年も挑戦してみます。(^^;)

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小豆粥の中には焼いた餅が入っていて、結構ボリュームがあります。味はそのまま自然の味でお好みによって、ひじきのふりかけをかけて下さいとのことでした。ここでもお膳を頂く前に、生飯(さば)をとります。食べるという行為は、身分も性別も種類も問わず、すべての生き物に平等に与えられるものだそうです。これは「食(じき)平等」という禅の教えです。ここで小豆粥を頂くと「食に対しての考え方を見直す」良い機会となります。お膳は、素朴な味ですが、揚げた昆布も、黒豆も、丸大根と炊いたお揚げもおいしく頂きました。(^^)

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今日は、初日でけっこう慌ただしかったです。でも、一度見たかった儀式も見れたし、おいしい小豆粥を頂くことができました。いい女正月を迎えさせていただきました。(^人^)今年も1年がんばります!ちなみに、今日も寒い1日でした。お昼を過ぎて帰り際、境内の水鉢にはまだ氷がはっていました。(右上写真)

東林院は、通常公開していませんが、この1月の小豆粥で初春を祝う会【前ぶろぐ】と、6月の沙羅の花を愛でる会【前ぶろぐ】、夜間特別拝観などに、公開しています。ただし宿坊は通年利用できます。

東林院  京都市右京区花園妙心寺山内

「小豆粥で初春を祝う会」 2014年1月15日~31日まで

11:00~15:00 1人:3,700円 福茶・祝菓子・小豆粥膳付 予約不要 所要時間:40分~ 儀式があるのは小正月(初日)のみです。

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/ 参拝者用無料駐車場あり