まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第43回非公開文化財特別公開「衡梅院」

2009年01月18日 | 京都市右京区

先日「第43回非公開文化財特別公開」が行われている妙心寺へ行ってきました。前ブログで「三門」の様子をお伝えしました。続いて「衡梅院(こうばいん)」です。応仁の乱後の、文明12年(1480)妙心寺復興に尽力した、雪江宗深(せっこうそうしん)を開山として創建された塔頭寺院です。

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P1020936_2本堂は、慶長9年(1604)に、再建され、重要文化財に指定されています。昭和51年~53年には、全面解体工事が行われています。中央に雪江宗深禅師の座像がまつられており、両脇に、障壁画が残されています。

狩野派の絵師「大岡春卜(おおおかしゅんぼく)」による墨一色で描かれた「龍虎羅漢図」で、虎や龍が説法を聞いている様子だそうです。室内や障壁画は写真撮影不可なので、看板にてお許しください。

方丈の前庭は「四河一源(しがいちげん)の庭」といい、雪江禅師の4人の弟子に因んだものです。一面の緑の杉苔に石組と大きな楠木が3本、その手前に楓が植えられています。石組の、大きな石は雪江禅師を表し、周りの小さな石が4人の弟子を表現しているのだそうです。

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新緑の頃、紅葉の頃はとてもきれいでしょうね。写真が飾られていました。お庭からは、先に紹介した「三門」が見えます。(写真をクリック拡大すると、朱塗りの三門が見えます)

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庭の隅に茶室「長法庵(ちょうぼうあん)」があります。天井の一部に楠木の一枚皮が張ってあります。(一畳分ぐらい)煎茶、抹茶ともに使用できる茶席だそうです。室内撮影不可です。

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茶室の手前に、6代目の住職が母の菩提を弔うために寄進した鐘が下がっています。蓮の花びらを模した美しい鐘で、美術品としての価値も高く、戦時中の供出も免れたそうです。

P1020942ここは、非公開なので、中に入ったことは一度もありませんでした。(紹介者のみ公開だそうですが・・・どんな人に紹介してもらえばいいのでしょう?)

ただ、いつも妙心寺を訪ねるとき、駐車場から直接境内に入る事が多いので、衡梅院の前を通っています。初夏の頃、細い石畳の道を歩くと、どこから花のいい香りがしてきて、その香りの元を探すと衡梅院の生垣のくちなしへ辿りついたことがあります。【前ブログ

また、いつの頃だったか、門の中をそっと覗き、五月雨萩を見つけたこともありました。今回の特別公開を聞いて、あの寺院の中へ入れるのかと、ちょっと感激しました。

「第43回非公開文化財特別公開」は3月18日(水)まで 大人(中学生以上)600円 小学生:300円 10:00~16:00

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/ 

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/ 参拝用駐車場あります。