先日(24日)、祇園祭の後祭「山鉾巡行」を見てきました。今年の祇園祭は、山鉾巡行が49年ぶりに17日の前祭(さきまつり)と、24日の後祭(あとまつり)(+花傘巡行)に分けて行われます。先日行われた前祭の様子は前ぶろぐにて。前祭山鉾町散策 山鉾巡行 ご利益めぐり
前のぶろぐで、後祭の山鉾巡行の1番から5番までご紹介しました。続いて・・・
⑥南観音山(みなみかんのんやま)・・・くじ取らず・・・北観音山と同じく楊柳観音を祀っています。
北観音山が「上り観音」と呼ばれるのに対し「下り観音」と呼ばれます。
⑦鯉山(こいやま)・・・「山四番」です。くじ改めがありました。
左甚五郎の作と伝えられる木彫大鯉がのっています。黄河の中流にある竜門の滝は地勢が険しく魚類はさかのぼれませんが、これをのぼりきった魚は龍となって昇天するという話を表しています。真松から麻緒を垂らし竜門の滝を表しています。
鯉山の懸装品は16世紀のベルギー製で、1枚の毛綴を6枚に裁断しパッチワークのように組合わせた珍しいものです。前祭で巡行する鶏鉾の見送りとセットだったのではと言われています。
⑧役行者山(えんのぎょうじゃやま)・・・「山五番」です。先頭を行く修験者のほら貝の音が響き渡ります。
御神体は修験道の開祖、役小角の等身大像です。応仁の乱以前から変わらずある山で、町名も昔から変わっていません。切符入りのお祓いは神官でなく修験道の大本山聖護院から山伏が参詣して護摩供を行うのだそうです。聖護院は節分会の時にご紹介しています。【前ぶろぐ】
この山は、毎年元気いっぱいです!山をくるりと回す時は、体育会系の掛け声です(^^)動画を撮ってきました。
⑨黒主山(くろぬしやま)・・・「山六番」です。くじ改めの町行司は少年です。見守る市長さんのまなざしも、どこか優しげです。立派に務めれるかな?見てる方も、ドキドキします。
御神体は平安時代の歌人、大伴黒主で、桜を見上げている風情を表しています。桜花は翌年の厄除け粽に添えて授与されます。
そして、大注目!⑩大船鉾(おおふねほこ)・・・くじ取らずです。150年前、後祭の最後尾を進んだ鉾で、幕末の蛤御門の変の大火で鉾が焼失し長く休み鉾となっていました。
昨年までは懸装品などが唐櫃に納められ、お囃子と共に巡行に参加していましたが、今年、鉾が復活しました!以前、駅前に展示されていた時はそれほど大きく感じませんでしたが、やっぱり大きい・・・。堂々とした姿です。復活おめでとうございます。(^^)
巡行の様子の動画を撮ってきました。お囃子もお楽しみください。なんとなく初々しい・・・。
たくさんの人が見守る中、大船鉾は晴れやかに進んでいきました。今後、徐々に懸装品を復元し、往事の姿を取り戻すそうです。楽しみです。
以上、後祭の山鉾巡行でした。朝9:30から始まって1時間半弱・・・見てる方はとっても楽でした。この後、烏丸通へ移動して、花傘巡行を見ました。次のぶろぐにて。このまま御池通りで待機していても花傘巡行が見れます。