まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

祇園祭:前祭「山鉾巡行」見てきました。(1~12番目)2014

2014年07月18日 | 京都の祭

今年の祇園祭は、山鉾巡行が49年ぶりに17日の前祭と、24日の後祭(+花傘巡行)に分けて行われます。先日行われた前祭の山鉾巡行を見てきました。巡行のスタートは9:00・・・スタート時に現地へ行きたいと思いつつも、数年前に、長刀鉾の生稚児さんの注連縄切りの瞬間を見に行った【前ぶろぐ】のですが、人出が多くその場所にたどり着けなかったため、諦めております。(^^;)

今年も、テレビでその瞬間を見た後、9:30頃に家を出て現地へ向かいました。地下鉄の京都市役所前駅で降りて、どこで見ようかな~、ちょうど先頭がついた頃かな~と案内地図を見ていたら、駅員さんが「ここは激戦地ですよ」と・・・。まぁ、確かに河原町四条で一度目の辻回し(方向転換)をして、続いて河原町御池(京都市役所前)で二度目の辻回しをしますので、みんな集まってますよねぇ・・・。思った通り、地下鉄駅から地上へあがると、先頭の長刀鉾が辻回しを行ってる所でした。良い場所で見学したいときは、かなり早い時間に出かけないとダメです。

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さて、今年はどこで写真を撮ろうかとキョロキョロ・・・。巡行が2回に分かれて有料席の売行きが不安との記事も出ていましたが、有料席もほぼ埋まっています。沿道の人は、平日開催ということもあるからか、思ったほどの人ではなかったです。

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先ほど、テレビでみた長刀鉾の生稚児さんも、元気にがんばっていました。今年は漬物屋の西利の社長の御長男です。注連縄切りも一発で鮮やかでした。毎年、ついつい母の気持ちで見てしまい、ウルウルする場面です。(TmT)右下写真:プラチナ箔で今年新調された鉾頭がキラリと光っていました。

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②占出山(うらでやま)・・・20年ぶりの山一番(1番くじ)です。御神体人形の神功皇后は、懐妊中に新羅出兵し勝利したとの伝説より、着付けの際に御神体に腹帯を締めるそうです。(非公開)この山は、安産のお守りで知られ、巡行の順が早い年ほど安産だといわれています。今年は、超安産!ですね。

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③芦刈山(あしかりやま)・・・御神体の小袖は、全山鉾中で最古の人形衣装です。これとは別に、織田信長の小袖を拝領したというものもあるそうです。前懸は「凝視」という題のライオンが描かれていて目をひきます。カキツバタの胴懸等も、町会所でじっくり楽しむ事ができます。【前ぶろぐ

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④孟宗山(もうそうやま)・・・病気の母の好物であるタケノコを雪の中掘り当てたという逸話に基づいています。真松や御神体には雪にみたてた綿が飾られています。

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胴懸のラクダの図は平山郁夫氏の原画、見送は竹内栖鳳筆の「孟宗竹林図」で、今年新調されました。当初のものは戦時中に制作されたため墨絵をモチーフに使ったのでは?と言われています。新調されたものは白黒とはいえ120種類の糸が使われているそうです。

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⑤函谷鉾(かんこほこ)・・・前懸は旧約聖書の一場面「イサクに水を供するリベカ」を題材にした16世紀の毛綴(けつづれ)で、重要文化財に指定されています。天保10年にもともと稚児として乗る予定だった左大臣の令息(のちの明治天皇后の兄)が、健康上の理由でとりやめとなったため、その令息をモデルとした等身大の人形を用いたそうです。これが最初の人形稚児の始まりです。名前は「嘉多丸(かたまる)」です。

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⑥山伏山(やまぶしやま)・・・通常の4隅の房に加えたくさんの房がついているのが特徴です。御神体は、昔、八坂の塔が傾いた時、法力によってなおしたという浄蔵貴所(じょうぞうきしょ:平安時代の僧)の大峰入り(山修行)の姿です。傾きをなおした=復興という事で、昨年より震災支援に尽力しています。町会所では茅の輪くぐりも行われています。【前ぶろぐ

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⑦綾傘鉾(あやかさほこ)・・・山鉾の古い形態を表す2つの大きな傘の形をした風流傘が特徴です。6人の稚児、棒振り囃子が賑やかに先導します。室町時代中期からの古いもので、踊りながら太鼓を打ち鳴らし、棒を振り回します。衣装は魔除けの鱗模様です。

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⑧伯牙山(はくがやま)・・・明治3年までは琴割り山と呼ばれていました。友人で琴聴きの名人の死を悲しみ、弦を絶って二度と琴を弾かなかった伯牙の話に基づいています。明時代の著名な慶寿裂(けいじゅぎれ)の軸装が前掛で、全体的に中国風の飾りつけです。御神体の伯牙像は2メートル近くあり迫力があります。

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⑨菊水鉾(きくすいほこ)・・・町内にあった菊水井戸にちなんで名づけられています。唐破風造りの大屋根が他にはない特徴です。

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稚児人形は、菊の露を飲んで700年(300年?)生き続けた少年をあらわし、右手に柄杓、左手に盃を持っています。ちょっと、前髪長いですね~(^m^)

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音頭取りや茶道具を運ぶ人の帽子が他とはちょっと違います。

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⑩太子山(たいしやま)・・・聖徳太子が霊験によって得た杉を用いて六角堂を建立した史話にもとづき、この山のみ松でなく杉を真木として立てています。御神体は16歳の白束帯姿の聖徳太子像です。

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前掛は秦の始皇帝が造営した阿房宮(あぼうきゅう)を描いています。かつて参加者をお茶でもてなすための茶道具を担いで運んだ「荷(にない)茶屋」・・・今は、担ぎ手の水分補給の大事な道具です。平成の世ではアクエリアスが人気。(^m^)

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⑪霰天神山(あられてんじんやま)・・・その昔、京都が大火に遭った際に、急に霰が降り鎮火。その時に霰と共に降ってきた小さな天神像が降りてきて祀ったのが山の起こりです。近年新調された前懸「出陣するヘクトールと妻子の別れ」の毛綴が目をひきます。

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廻廊には、天神さんのシンボルである牛や梅の透かし彫りが施されています。牛の姿はすべて形態がちがいます。立ってたり、座っていたり・・・。

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右上写真:⑫油天神山(あぶらてんじんやま)・・・古くから町内にあった天神さんを勧請してつくられた山で、油小路にあるところから油天神山とよばれます。こちらの天神さんは、牛が見当たりませんでした。じっくり見たらあるのかな?見送は富士山!梅原龍三郎原画の「朝陽図」です。

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とりあえず、①~⑫までです。続きは次のぶろぐにて。

祇園祭 http://www.gionmatsuri.jp/

昨年の祇園祭の様子は前ぶろぐにて。2013山鉾町散策 2013山鉾巡行  2013花傘巡行