まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

祇園祭「山鉾巡行」行ってきました(3)

2008年07月23日 | 京都の祭

京都は、連日猛暑が続いています。夏バテなのか、ブログを書くのがしんどくて(^^;)ついついご無沙汰しちゃいました。って、3日ぶりですけど・・・。祇園祭の山鉾巡行の続きを書いていないので、書きまーす!

先日、祇園祭の「山鉾巡行」へ行ってきました!まずは、先頭の長刀鉾から12番目の山伏山【前ブログ】、13番目の月鉾から20番目の郭巨山【前ブログ】の様子をご報告しました。続いて・・・ご報告です。写真はクリックしたら大きくなります。

(21)放下鉾(ほうかぼこ)名前は、真木(鉾の上にまっすぐ伸びているもの)のなかほどの天王座に「放下僧」の像を祀るのに由来しています。なお、放下とは、正しくはほうげといって、すべての執着を捨てる意味のことです。かつては、長刀鉾同様「生稚児」がのっていましたが、昭和4年以降、稚児人形に変わっています。三光丸という名前で、鉾の上で稚児舞ができるようになっています。生きてる?っていうくらい上手に舞っていました。(写真左下)

(22)岩戸山(いわとやま)天岩戸を開いて出現される日本の神話に由来します。山とはいえ、鉾と同じように車輪をつけた曳山で、鉾柱のかわりに、屋根に真松が立っています。ちょうど辻まわしをしていました。(写真右下)

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(23)船鉾(ふねぼこ)日本書記の神功皇后の新羅出船を題材にしています。巡行のときには、皇后の神像に岩田帯をたくさん巻いています。お祭りの後、妊婦さんに授与され安産のお守りとされています。「辻まわし」を見るのに、わかりやすい形です。前輪に竹を敷き、水をまいて、横から引っ張って車輪を滑らすことで方向転換をします。

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P1130554_2 (24)北観音山(きたかんのんやま)上り観音山ともいわれ、後の祭の先頭をいっていた曳山です。【その昔、巡行は、7月17日(前祭 山鉾20基)、7月24日(後祭 山9基)の2回にわかれてました。昭和41年に後祭が17日に合流しました】

巡行時には、見送り(うしろの幕)の横から大きな柳の枝をさしています。観音懺法にちなむものらしいのですが、なぜ柳なのか?詳細は解らず・・・また調べておきます。最後尾の南観音山の説明で、柳は諸病を防ぐとの説明がありますので、こちらもそのような由来なのかもしれませんね。

辻まわしも見たし、今度こそ帰ろう!お腹すいた!と思ったんですが、担ぎ手にひかれて、まっすぐ進んでくる「北観音山」があまりにかっこよかったので、ここまで来たら、全部見て帰ろうと決めました。(^^)v

(25)橋弁慶山(はしべんけいやま)謡曲「橋弁慶」を題材にした山で、弁慶と牛若丸が五条の大橋で戦う姿をあらわしています。人形には永禄6年(1563)の銘があります。

26)黒主山(くろぬしやま)謡曲「志賀」にちなんで、六歌仙のひとり、大伴黒主が桜の花を眺める姿をあらわしています。桜の造花は、粽と同様に戸口に挿すと悪事が入ってこないといわれています。

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P1130561(27)八幡山(やわたやま)町内に祀られている八幡宮山の上に勧請したもので、普段、八幡宮は町内に祀られいます。金箔の祠は、天明年間(1781~)の銘があります。

写真は、ちょうど計量をしているところです。(左下)道に敷かれた体重計に、各車輪を乗せて合計していました。数値が読み上げられるたびに、「おおー!」とか「〇〇鉾に勝ったぁー!」などと声が上がります。

(28)鈴鹿山(すずかやま)伊勢の国鈴鹿山で道行く人を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現を、大長刀をもつ女人の姿であらわしています。ちなみに、鈴鹿山は0.7トンでした。軽い方です。

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(29)役行者山(えんのぎょうじゃやま)修験道の開祖、役行者が一言主神を使って葛城と大峰の間に石橋をかけたという伝説を題材にした山です。担ぎ手の法被が印象的です。

ところで、山の場合の辻まわしはどうするのでしょう?一気に持ちあげて方向転換ですが・・・中には回転する山もあります。なんと、この役行者山は4回転もしていました!さすが修験道がテーマの山です!(@@)3回目まではちゃんと回っていましたが、4回目は、ちょっとフラフラしてたような・・・。(^m^)観客からは、割れんばかりの拍手が起こっていました。

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(30)鯉山(こいやま)龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国伝説をもとにした「登竜門」を題材にした山です。先日、清水寺で買った昔話の絵本【前ブログ】によると、鯉は左甚五郎が彫ったと書かれていましたが、ガイドブックにはありませんでした。

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(31)淨妙山(じょうみょうやま)平家物語の宇治川の合戦を題材にした山です。治承4年(1180)宇治川の合戦に三井寺の僧兵筒井淨妙が橋桁を渡り、一番乗りをしようとすると、一来法師がその頭上を乗り越え先陣をとってしまったという話です。この山の担ぎ手は、なぜか?外人さんが多かったです。

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(32)南観音山(みなみかんのんやま)下り観音山ともよばれ、山鉾巡行の最後を行く曳山です。巡行の際には、諸病を防ぐといわれている柳の大枝を挿しています。

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P1130594 やっと、最後まで見ることができました!正直な感想は疲れたー!です。でも、よくよく考えると、見てる人より、曳いている人の方が大変ですよね。でも、巡行は、まだまだ終わりません・・・。御池通りにずらーっと並んでいました。

こんな大変なお祭りを1ヶ月も!そして、平安時代から続けているなんて、尊敬しちゃいます。明日は、花傘巡行還幸祭(みこし)です。昨年は、花傘巡行【前ブログ】は行ったんですが・・・今年は、どうしましょう?暑そうですよねー。