まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都 清宗根付館「夏の一般公開」

2008年07月06日 | 京都市中京区

P1130166_3 先日、携帯ブログ【カテゴリ】でお伝えしたしたように、京都清宗根付館(せいしゅうねつけかん)へ行ってきました。

新撰組ゆかりの壬生寺(みぶでら)の向かいにあります。壬生寺は、以前、壬生狂言の様子をご報告しております。【前ブログ

壬生は、中世は京都の西端とされた地で、江戸時代、武士でありながら帰農した壬生郷士たちが暮らしたことで知られています。根付館は、壬生郷士の神先家の住宅として文政3年(1820)に建てられたものといわれており、京都市内に唯一現存する武家屋敷として市の有形文化財に指定されています。武家屋敷の書院造りの座敷構成と民家風の土間や台所があり、武家屋敷と町家の特徴を持つ民家としても貴重だそうです。

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根付とは、印籠や煙草入れ、巾着などの提げものを携帯する際に使われた留め具です。提げものに紐をつけ、反対側の紐の先に根付を取り付けて着物の帯につるし、提げものの紛失や盗難を防いだものです。当初は動物の骨や木片が使われていたようですが、江戸文化の中で凝った彫刻が施されるようになりました。紐を通す穴が開いていること、携帯しても壊れないように全体に丸みを帯びていることが根付としての定義だそうです。

館内には、約800点の根付が古典根付と現代根付に分かれ展示されています。ガラスケースの前に腰をおろしてじっくり眺めることができます。(写真撮影はできません)

古典根付とは、江戸時代のもので、雅な京都派と粋な江戸派が競って進歩してきました。洋装の普及とともに、根付も使われなくなり、残念ながらこの時代の品は多数海外に流出しているそうです。根付コレクターは外人さんが多く、この日もシンガポールから来たという熱心なコレクターさんがいらっしゃいました。

現代根付とは、昭和20年以降に活躍してきた作家の作品で、多くの作家の品が展示されています。すべて手のひらにのる載るほどの小さな作品ですが素材もデザインも様々で、個性的な作品が並んでいます。例えとしては適切ではないかもしれませんが、フィギアのようなミニュチュア家具のような感じで、見れば見るほどひきこまれ、あっという間に時間がたってしまいました。

すべての展示品をじっくり見るには、かなりの気力が必要です。(さーっと見るには1時間ほどあれば大丈夫です)機会があれば何度も訪ねたいと思います。

京都清宗根付館 http://www.netsukekan.jp/

拝観料:1,200円(一般) 600円(中高生)団体さん、小学生以下は拝観できません。壬生寺の横にコインパーキングがあります。