昔、Visor、ClieとパームOSのPDAを使って、「なぜこれで電話がかけられないのか」と素朴な疑問を感じていた。
その後、PDAにもなる電話機を志向してNokia6630, HTC X01HTと出始めのスマートフォンを使ってきた私としては、最近のスマートフォンブームは「来るべくして来た」と感じている。
スマートフォンに関しては、まだ「ビジネス用」「使いこなせない」というようなイメージがあるが、パソコンがワープロ専用機を駆逐したように電話機は多かれ少なかれスマートフォン的なものになっていくだろう。
この一年間でiPhoneはかなりシェアを伸ばしたが、これからアンドロイドOSのスマートフォンがどうなるか、気になる。
これについて、週刊ポストに大前研一氏が書いたコラムが結構面白い。
まず、WIN対MACでMACが負けたことを引き合いに出して、「その二の舞だ、それもわからないジョブスはどうかしている」という論調。そんなことわかっていないわけがない。ジョブスは当事者だったんだから。
そもそもアップルとGoogleはまったく違うビジネスモデルで戦っている。アップルは囲い込み、Googleはオープン、アップルはハード、Googleは広告収入。
囲い込みの方が儲けはでかい。だからアップルは囲い込みを徹底的に行い、それが継続するように商品のデザインにこだわり、信者を作るようなマーケティングをしている。
大前氏が言う
「ジョブズがスマートフォンで勝者になりたいなら、iOSをアンドロイドと同じくオープンソース、あるいはそれに近い方式にして誰でも自由に使えるようにし、SIMカードもフリーにしてユーザーがキャリアを自由に選べるようにすべきなのである」
はまったく的外れだ。そうしないことがアップルなのだ。今のアップルのビジネスモデルでOSをオープンにすることのメリットは何もない。少なくともこれで今はうまく行っており、アップルはGoogleよりも儲かっている。
大前氏は、中国には安いiPhoneのコピーがいくらでもある、という。それらは15ドルくらいで販売され、バッテリーも自分で交換でき、SIMが3つも装備できるものもある、これが正解なのだ、という。
いや、こいつらは中身は単なるGSM携帯であって外見だけのコピーであり、iPhoneの提供するエクスペリエンスはひとつも存在しない。そんなことより、バッテリーの交換やSIMフリーのほうが大事だ、といいたいのか?
どうにもこの喩えが言いたいことが今ひとつ理解できない。
確かに、今後アンドロイドを搭載した廉価モデルが登場し、OSの販売総数ではiPhoneを抜くだろうが、iPhoneは今のポジションをキープすると思う。
その後、PDAにもなる電話機を志向してNokia6630, HTC X01HTと出始めのスマートフォンを使ってきた私としては、最近のスマートフォンブームは「来るべくして来た」と感じている。
スマートフォンに関しては、まだ「ビジネス用」「使いこなせない」というようなイメージがあるが、パソコンがワープロ専用機を駆逐したように電話機は多かれ少なかれスマートフォン的なものになっていくだろう。
この一年間でiPhoneはかなりシェアを伸ばしたが、これからアンドロイドOSのスマートフォンがどうなるか、気になる。
これについて、週刊ポストに大前研一氏が書いたコラムが結構面白い。
まず、WIN対MACでMACが負けたことを引き合いに出して、「その二の舞だ、それもわからないジョブスはどうかしている」という論調。そんなことわかっていないわけがない。ジョブスは当事者だったんだから。
そもそもアップルとGoogleはまったく違うビジネスモデルで戦っている。アップルは囲い込み、Googleはオープン、アップルはハード、Googleは広告収入。
囲い込みの方が儲けはでかい。だからアップルは囲い込みを徹底的に行い、それが継続するように商品のデザインにこだわり、信者を作るようなマーケティングをしている。
大前氏が言う
「ジョブズがスマートフォンで勝者になりたいなら、iOSをアンドロイドと同じくオープンソース、あるいはそれに近い方式にして誰でも自由に使えるようにし、SIMカードもフリーにしてユーザーがキャリアを自由に選べるようにすべきなのである」
はまったく的外れだ。そうしないことがアップルなのだ。今のアップルのビジネスモデルでOSをオープンにすることのメリットは何もない。少なくともこれで今はうまく行っており、アップルはGoogleよりも儲かっている。
大前氏は、中国には安いiPhoneのコピーがいくらでもある、という。それらは15ドルくらいで販売され、バッテリーも自分で交換でき、SIMが3つも装備できるものもある、これが正解なのだ、という。
いや、こいつらは中身は単なるGSM携帯であって外見だけのコピーであり、iPhoneの提供するエクスペリエンスはひとつも存在しない。そんなことより、バッテリーの交換やSIMフリーのほうが大事だ、といいたいのか?
どうにもこの喩えが言いたいことが今ひとつ理解できない。
確かに、今後アンドロイドを搭載した廉価モデルが登場し、OSの販売総数ではiPhoneを抜くだろうが、iPhoneは今のポジションをキープすると思う。