ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

森ビル電波障害で地デジ化の落とし穴にはまった 

2011年06月26日 | 雑記
我が家は森ビル六本木ヒルズによるTV受信障害地域なので、無料でJCOMのケーブルテレビ(通常放送だけ)が提供されていたが、地デジ化により障害が改善されることから7月のアナログ停波をもって無料提供は停止されるという。
かなり早くから連絡が来ていたようなのだが、気がつかなかった。

そもそも我が家の屋根にはUHFアンテナが立っていたので問題ないと思っていたところ、どうやらJCOMは、「単に接続をストップする」だけらしい。
JCOMに電話をして、アンテナ配線への復元を無料で行えないのか聞いたらこれは何とかなりそうな雰囲気なのだが、仮に復元しても地デジが受からない場合の保証はしないという。
そもそも古いUHFアンテナは地デジ受信を前提に作られていないので機種によってはだめかもしれない、だから7月以降は有料でJCOMと契約しないか、というような話なのだ。

ケーブルTVが止められ、いざUHFアンテナにつなぎ換えたときに映らなければ手遅れなので事前に確認したいといったが、その確認の出張工事はできないという。
多分、業者の方に頼めばいいんだろうけど、100%森ビルの責任でおきた話に自腹を切るのは納得がいかない。

引き込み部はかなり高いところにあり、自分でちょっとつなぎ換えてみようというわけにもいかず、困っています。

高速休日1000円終了で不正通行は増えるのか?

2011年06月19日 | 高速道路
高速道路休日1000円が今日で終了するが、これにともなってETCの不正通行が増加するのでは、という懸念があるようだ。
MSN産経ニュース
新聞社のリンク先はそのうち消えてしまうので、概要を。

・「これまで千円で通行できていたのに…」。高くなる料金へのそんな反発心から不正通行が増加するのでは、と高速道路会社は懸念する。
・NEXCO西では、不正通行は平成19年度の12万642件がピーク。多くはETCを未課金で通過してしまう「うっかり突破」だが、1割程度は開閉バーを強行突破するなど常習性、悪質性の高いケース
・その中で「最も危険度が高い」(同社関西支社の担当者)のが、「カルガモ走行」と呼ばれる不正通行。
・カメラ監視や不正通行者を特定するチーム発足など、対策が徐々に成果を上げ、不正通行は減少傾向にあり、21年度には8万619件とピーク時の3分の2にまで減った。22年度はさらに下回る見込みだという。
・しかし、19日で休日上限千円や無料化実験が終了することから、NEXCO西は高くなる料金への反発などで「『うっかり』ではなく『故意』の不正通行が増加するのでは」と懸念。

以前から、ETC突破は悪意によるものではなくほとんどがカード入れ忘れなどの過失だろう、むしろカード入れ忘れや接触不良でゲートが閉まる現在の仕組みの方が危険なのではないか、と言ってきた。
そして、今回の記事で判るとおりやはり不正通行の9割は過失だった。

それはそうと、この記事を書いた記者はもう少し数学的なセンスを持ったほうがいい。
故意の不正通行は1割しかない。対策を行って故意の不正が完全に無くなっても、1割しか不正通行は減らない。「対策が徐々に効果を上げ、ピーク時の2/3にまで減少した」と言った時点でおかしいと思わなくてはいけない。
ユーザーの習熟やNEXCOによる各種入れ忘れ警告などにより過失による突破が減少している、というのが本当のところだろう。

では、1000円廃止で不正が増加するか、と言われるとこれは疑問。
カルガモ走行などの悪質な不正通行は利用頻度の高い業務車両に多く、土日1000円を享受していた一般のレジャーユーザーがそんな悪質な行為をするとも思えない。

高速道路無料化の凍結 6月19日から

2011年06月12日 | 高速道路
土日高速道路1000円走り放題と地方高速道路の無料化実験が、来週には静かに幕を下ろす。

そもそも土日1000円は2011年春までの暫定ということで当時の政権が決めたことだから、やめることについて誰も文句をいうことは出来ない。
それ以上に、被災地復興の資金確保という大義を前に、誰ひとりとして声高には反論が出来ない。
しかし、観光地の打撃は大きいと思う。

まあ、この土日1000円は無くなっても土日は半額になるので、通常の週末レジャー利用における高速道路の「値ごろ感」はある程度保たれる。
しかし、地方高速道路の無料区間については、無料になったインフラにまた課金が始まるわけで、ライフスタイルや事業計画に影響が出る人や企業も多いだろう。

この実験については、6ヶ月経過した今年3月はじめに国交省から報告書が発表されている。
これを読む限りでは、社会実験は成功しているように見えるのだが、この結果に対する評価や見解発表なく凍結というのがどうもよくわからない。