ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

戦略本部が工程表

2010年06月30日 | ITS
政府のIT戦略本部は22日、2020年までに約70兆円のIT関連市場を創出することなどを目標とする新たな情報通信技術戦略の工程表を決定した。

重点施策には、高速道路の渋滞や事故を防ぐ高度道路交通システム(ITS)運用(13年度に開始)、住民票や印鑑証明をコンビニなどで24時間いつでも入手できるサービスの開始(13年度までに50%、20年度までに完全実施)、国民ID制度などを使い全国共通の電子行政を自治体の50%以上で実現(20年度までに実施)などを盛り込んだ。

以上 Yomiuri Onlineから抜粋。

肝心の本紙はこちら。政府系WEBページが大好きな重たいPDFですので、ご注意ください。

いろいろ言いたいけど、まずこの重点施策でどうやって70兆円の市場を創造するつもりか。
70兆円といえば、世帯当たり100万円以上の金額になる。市場が創造される=その金額の支出が増える、もしくは税金が投入される、ということだ。

どう考えても、行政のワンストップサービスに国民がそんな金額を支出するわけがない。むしろこれはコストを下げるための施策だろう。

では、ITSか?
ロードマップを見るとわかるが、ITSは2つの柱、すなわち路車間、車車間通信による事故防止と官民プローブ活用による渋滞予測の精度アップで成り立っている。
精度や地域カバーに不満があるにせよ、渋滞情報はVICSですでに提供されている。
また、通信による事故防止ってのも、本当に実効があるか疑問。
どちらにしても、数10万の負担をして手に入れたいと思う消費者はいないだろう。

実際にこのロードマップに描かれているIT関連で市場を創造するのはクラウドやデジタルコンテンツなんだろう。でも、そこに官が入る余地は少ない。
官が主導できて、かつ国民に分かり易い内容として行政サービスやITSをあげているんだとは思う。

しかし、行政サービスや道路インフラで巨額の市場なんか創造されちゃ困るんだよ。

高速道路無料化が始まった

2010年06月28日 | 高速道路
高速道路無料化が始まった。
無料化については色々と異論が出ている。私も以前、何回か書いている。
今日から無料化された高速道路の状況は、通行料が6割程度増加したが特に渋滞はなかった、という。まあ、そんなものだろう。

無料化への批判は大体次のようなものだ。

1.公共交通機関からのシフトによるCO2排出の増大
2.受益者負担の原則に沿わない
3.収入源をどこから持ってくるのか、結局は税金しかない
4.道路会社をコストセンターにしてしまたら、民営化効果はでない
5.JRやフェリー会社への影響が大きい
6.渋滞の発生をどうする

これには個々には異論もあるし、まったくその通りと思うものもある。

高速道路は環境にも安全にも優しい道路なんだから、「お金を払うのはもったいないから使わない」というユーザーが多いところは(少なくとも作っちゃったんだから)大半の人が利用するような料金に改定すればいい。でも、必ずしも無料にしなければいけないとは思わない。
逆に、渋滞する道路は料金を上げてもいい、という理論には与できない。渋滞する道路はそれを改善するべきであり、料金で調整するものではない。車はできる限り自動車専用道路を走らせるべきだ。

しかし、今の状況では無料化は大都市圏の高速道路に絶望的な渋滞を招くだろう。
大都市圏は有料にすればいい、というような単純な話ではない。
無料化で、公共交通機関からのシフトは絶対に起きる。その車がたどり着く先は大都市圏で、大都市圏に近付いて有料になるから一般道に下りる、なんてことは考えられない。
いや、そういう車が増えて一般道路の交通量が上がってしまうのもむしろ怖い。

結局は東名、中央、関越、東北などの首都圏から放射状にのびる道路は無料化は無理だろう。

何より、整備をしなければならない東京外環道や圏央道の整備費用を全て税金から賄う、ということがはたして正しい選択なのだろうか。

iPhone ios4

2010年06月23日 | モバイル・ウエアラブル
iPhoneのios4を導入。
文節区切りが多少賢くなったというので確認。
確かにストレスなく入力が出来るようになったように感じる。
これなら長文も大丈夫かもしれない。と、ここまで一気に変換しているが誤変換はない。
いくつか動かないソフトがあるけど、そのうち治るでしょう。

と書いてモバイルで送信したら見事に文字化け。
何だろうね。

IT戦略

2010年06月22日 | ITS
今朝の日経で久し振りにITSの文字を見た。
IT戦略本部が22日に決めるロードマップのリークらしい。
目玉がないのかITSが大きな 柱の一つであげられていた。
その他は住民票の24時間取得とかいう、まあ行政サービスのネット化ぐらいでたしかにあまりパンチはない。
これで70兆円の新市場と書かれているが、ITSでいくら計算してるんだろうか。

ITSは13年度に試用運行、14年度から本格普及と書いてあるが、全くの絵空事だ。

今、国交省などが一生懸命お金をかけて進めているのがDSRC技術を使って道路からクルマにその先の交通状況に関する警告などを伝える、路車間協調システムという奴だが、これがどうにも盛り上がらない。

一昨年からメディアや一般に公開しているが、まあ「無いよりはあった方がいいかな」レベルの物でしかなく、マスコミの食いつきもない。

今年路側機の設置予算は350億円だかが確保されたらしいが、肝心の民生用車載器の普及のめどが全くたっていない。
350億円の無駄遣いをする余裕があるとはとても思えないのだが。仕訳はパフォーマンスと しては効果があったけど、まだまだこんなのが沢山隠れているんだろうね。

また、どうも最近はDSRCよりもプローブに関心が向かっているらしく、民間のプローブ情報を官で集約する、みたいな事も言い始めている。日経の記事にもリアルタイム渋滞情報への言及があった。

でも、消費者にとってのそれはVICSの精度が上がるのか、程度の関心しか無いだろう。
それにしたって、今付いている車載器が対応してない。

ITS普及のためにはインフラと同時に車載器をどうやって普及させるかが肝心なのだが、どうもそこを甘く見ているとしか思えない。ETCだってあれだけ苦労した。
安全への寄与や利便性が劇的なものでない以上、消費者はお金を出さない。
しかも、それが数千円の機器ならともかく、今付いているナビと交換なんてことだと絶望的だ。
仮にほとんどのユーザーが有益であると認めるものが出来たとしても、装着は次回の新車からとなり、普及するのはそこから7-8年かかる。

とてもじゃないけど、14年度から本格普及なんてまったくありえない。

goo mailの顛末

2010年06月19日 | 雑記
まあ、gooブログを使ってきているからあまり悪いことも書きたくないけど、それにしてもgooメールのリニューアルに際しての不手際は情けない。
開発、プロジェクト管理、危機管理といった基本的なところでNTTレゾナントに根深い問題があるんじゃないか、と思ってしまう。

6月から、不具合を多発したリニューアルバージョンを「スタンダード」とし、機能を絞った「シンプル」というモードを新設して開始した。
メールを受信する、見る、発信するという基本的な性能では「シンプル」の方が使いやすい。何のためのリニューアルだったのか。

「スタンダード」は画面の右に広告スペースが入り、肝心の表示スペースの幅が狭い。
広告なしで使える有料のプレミアム会員でもそのスペースは存在し、単に広告が表示されないだけ。馬鹿にしているとしか思えない。
というか、有料会員に不満を感じさせたらこのビジネスは成立しなくなるんじゃないの?

で、もう2カ月以上前からgooメールは「ごみ箱を(一括で)空にする」機能を停止している。
リニューアル時の不具合で通常のメールがごみ箱に入ってしまったため、ユーザーが重要なメールを削除してしまうという深刻な問題を避けるための緊急対応らしいのだが、おそらく解決策がなく放置されているのだろう。
ごみ箱には7000件以上のメールが溜まっている。別にgooのディスクを占拠しているだけで私的にはなんら不都合はないけど、やっぱり気持ち的に「ごみ箱は空に」したい。

シンプルモードなら、画面に表示されているメールを一括選択でき、それを消去できるのだが、表示は25件に固定だからやってられない。先日やっと、25件、50件、100件から選択可能になったので、100件選んで一括消去しようとしたら、「処理が混みあってます」だって。

あと、迷惑メールフィルターのエンジンだか業者だかを変更したらしいのだが、これがトロい。いまどき件名や差出人にバイアグラとかSEXが含まれるメールを迷惑メールに仕訳しないフィルターなんて存在するのかね。

gooブログもツイッターやiPhoneへの対応など、他に比べて見劣りするところが多くなってきている。でも、リニューアルされたらこれも怖い。

CMのこと色々

2010年06月19日 | 雑記
どうしても、草なぎ君の洗剤「アリエール」のCMが好きになれない。
妻の誕生日に洗濯機を掃除したり、雨の日は服が臭くなるから嫌いだ、とかいう奴とは付き合いたくない。多分パソコンはマック。車はプリウスか、免許なしだな。
背中がかゆくなる。

AUの土屋アンナのCMって、いいと思ってる人いるのかな?
まあ、人それぞれだろうけど。あれじゃシェア回復は難しいんじゃない?

UQ WIMAXは猫が箱に飛びこむ宣伝はインパクトがあってかなり話題になり、それを担当者がどっかのインタビューで自慢してた。でも私はずっとビールの宣伝だと思っていた。
あのCMの認知度は高かったんだろうが、あれでWIMAXを理解した人は皆無だろう。
その反省もあってか、今流れているバージョンは結構説明が入っている。
でもまだよくわかんないね。

VWゴルフのCM(小さい女の子の報道担当)はなんであんなに志が低い?
子供店長の二番煎じってとこでもうすでに見るに堪えないのに、「白クマ君がちょっとのミルクで沢山走れる」っていう喩えにいったい何のウイットがあるの?なんか俺が知らないだけ?

光の道

2010年06月17日 | 雑記
ソフトバンク孫社長と池田信夫氏の対談をユーストリームでみた。
見たと言っても、新幹線で移動中だったのでとぎれとぎれ、かつ画像はほとんど出なかったが。

全部通して聴いていないが、「対決」というよりは行政に対する批判で意見が一致している内容が多かったように感じた。

特に周波数割り当てについては興味深い話が多かった。
パーソナル無線、なんて物がまだあるとは知らなかった。Wikiによれば、2010年3月現在わずか20000局しか登録されてないのだが、これを解放すれば携帯電話3000万回線(だったかな)に相当するという。

で、ちょこっと話が出たのがアナログ停波後の空き周波数に割り当てられているITS。
いわゆる「700MHz帯を用いた車車間通信」ってやつ。
2020年の実用化を目指す、それまでのつなぎをDSRCでやる、というような構想なのだが、このブログで何回か批判しているとおり本当にこんなもんが実用化できるとは思えない。

池田氏も、全く使うあてがなく北海道かどこかで実験をしている程度、と言っていたがその通りだ。

FTTH

2010年06月17日 | 雑記
FTTH、光ファイバーを家庭に敷くという、国が後押しして東西NTTがなかなか強引な営業をかけている物については、以前その電話セールスとのやり取りに関してエントリーを書いた。
結論からいえば、余り詳しくない一般的な消費者に「将来100Mは必須ですよ」といって販売を伸ばしているようにしか思えない。
「なぜ光がいるのか、ADSLに不満を感じないのだが、」という質問にまともな答えは無かった。

ソフトバンクの孫社長は、無線帯域の枯渇対策としてFTTHを進めるべきだとしている。
無線帯域問題は深刻で、アメリカでも英国でもiPhoneの通信料を従量制に変更した。
ソフトバンクもiPhoneユーザーにはできる限りWiFiを使ってもらような施策を打っている。


しかし、それとFTTHは関係無いだろう、というのが池田信夫氏。

本日光の道という事で孫、池田対談が行われる。ユースト http://www.ustream.tv/softbankcorp-jpn

Google mobile appに驚く

2010年06月16日 | ITS
今更の感があるが、google mobile app for iPhoneの音声認識精度に驚いた。 iPhone内蔵のかもそれを最初に使って、まあこんなもんかと思い、それ以降は余り興味がなかった。
最近google はすごいよという話を聞いてためして見たのだが、本当にすごい。

音声をサーバーに送って認識結果を返す、しかも語彙はgoogleの検索上位から当てはめて行くからフィット性が高い。
所謂クラウドで処理が行われているが、ユーザーとしては全くストレスがない。

音声認識がここまで進むと新たなビジネスもあるかもしれない。
でも、周りに人がいる時に音声入力するのはちょっと勇気がいるけど。

カーナビの音声入力がどこまで進化しているのか分からないが、以前触った物はほぼ使えないな、という印象だった。
このgoogle mobile 並になるなら充分に実用に足るだろう。

クルマと通信は融合しないといい続けているが、クラウドがもたらす可能性はあるのかも知れない。
と言うか、ipadをダッシュに貼りつけるなんて事が冗談ではなくなる可能性もある。

「出張先でアダルトサイト」過労死訴訟の(反論)証拠に

2010年06月14日 | 雑記
今日の朝日新聞の記事
最初は冗談かと思った。

会社のPCでアダルトサイトっていっても、PC使ってホテルのLANで見ただけでしょ?
セキュリティ的には問題ありなんだろうけど、それは別の話。

エロサイト見るくらい元気なんだから労災なんて認めないよ、といいたいのか?
超繁忙勤務でも、息抜きしてたら過労死は認めないのか?
わざわざキャッシュの画像60枚を印刷して証拠提出するってのがなんとも不気味。
もし見ていたのがニュースサイトや普通のYUOTUBEだったとしても、国は証拠提出したのだろうか?

国のこんな行為が容認されるとしたら恐ろしい。
痴漢冤罪で捕まって、カバンのなかのPCにエロサイトの履歴があったらもう完全アウトだね。

電子ブック

2010年06月14日 | モバイル・ウエアラブル
この間ipadの本領はマスコミがはやす電子ブックじゃない、と書いたけど、ちょっと考えがかわった。

外出に使わない電子ブックと言う使い方はある。
家の中で手軽に使うネット閲覧、メール、ゲーム&電子ブック、しかもすぐに起動するという機械だと考えたら、きっと手放せなくなる。

iPhoneにしてから雑誌を全く買わなくなってしまった。雑誌は暇つぶしメディアであり、有限のリソースである「暇」は私の中ではiPhoneにシェアを奪われてしまっている。

おなじ事が家の中でも起きるのかもしれない。

さて、ソフトバンクが立ち上げた雑誌の電子配信「ビューン」は、初日にサーバーがパンクして、再開は今月末になるらしい。そもそもなんか不具合があったんじゃないかと思うけど、いずれ開始されるんだろうね。ソフトバンクって立ち上がりの混乱はデフォルトだから、しかたがない。

有料サービスだけど全部は読めないというあたりが微妙だけど、全部読みたいから有料購読する人ってどの位いるんだろう。
400円の雑誌を「全部読みたければデータ配信で100円」といわれても多分そう簡単には買わないだろう。iPhoneのソフトの価格は我々の金銭感覚を大いに乱し、いまや230円を「高い」と感じてしまう。

iPad

2010年06月13日 | モバイル・ウエアラブル
80に近い母親がiPadに興味を示している。
WEBを簡単に見てみたいようなのだ。

最初のPCとの連携などにハードルが高いけど、WEB閲覧とメールだけで使うなら、使いやすいのかもしれない。

年寄りが詐欺にあうような事件はまだまだ多いけど、ちょっとネットで調べればあやしいぞ、というのがすぐわかる。そういう意味では年寄りがネットを簡単に見ることができるようになるのは結構なことなのだろう。

前のエントリーで、新聞の全面広告なんかをつかって「限定20個」などとうたって工芸品を売る会社について書いた。
例えばこんなのも、作家の名前をググっても出てくるのは販売会社のサイトばっかりとか、中国工芸の第一人者、とかいっても100人近い職人をもつ工芸品工場の社長だったりとか、そのからくりがすぐわかる。

ネットによって昔に比べればあやしい商売はやりにくくなっているはずだけど、そうは言ってもいまだにたくさんの人が被害にあっているということは、iPadだって使いようなんでしょうけど。

高速道路無料化って、どうなっているのか

2010年06月12日 | 高速道路
新聞の情報によれば6月28日から通行量の少ない高速道路の無料化は実施され、一方で土日1000円や早朝深夜・通勤割引の廃止+上限2000円は見送られる、ということのようだが、だとすればもう2週間しかないのに、NEXCO各社のWEBサイトにも国交省のサイトにも現時点ではなにも発表はない。
この案件に関する政府の混乱を象徴している。
これについてはレスポンスで批判しているのでそちらをご覧ください。

一方で無料化区間ではたちまち収受員の人たちの仕事が激減する。
これをどうするのか?

そもそも高齢者が多く解雇してもたいした混乱はない、というような無責任な見解もあるが、当事者にとっては極めて深刻な事だ。

実際、収受員の多くは正社員ではない。一部には老後のアルバイトという方もおられるが、しかしこれで生活をしている人は多い。

私がなぜ山崎氏の「日本列島快走論」を批判するのか、以下引用を参照願いたい。

☆ここから☆
高速道路を無料にして出入り口を増やせば、どこからでもだれでも行き来ができるようになるので、保有不動産の価値も上がるだろう。そうすれば政府が保有株式を民間に放出することが容易になり、本来の民営化が実現できる。高い株価がつくことも期待できる。そういう計画ができれば、今高速道路会社で働いている人も継続して雇用されることも十分に考えられる。
☆ここまで☆

仮定を3回繰り返して出した結論を基に議論している。
しかも、最初の仮定が極めてあやふやだ。無料なら本当にそんなに簡単に出入り口を増やせるのか?交通量増加に対応する一般道路の改造やアセスが必要だろう。
しかも、それでなぜ保有不動産の価値が上がるのか?出入り口は栄える、というのだが、海外の無料高速道路の出入り口を見たことがあって言っているのか?GSとマクドナルドぐらいしかない。

百歩譲ってこの山崎氏の説が真実だとしても、政府はここまでの絵を描き切ってからそれを実行しなければ何の意味もない。
無料化は雇用に痛みを伴う。だからこそ計画的に進めるべきだが、政治案件で振りまわされる現状はどうにも我慢がならない。

プローブ情報の官民一元化

2010年06月11日 | ITS
ITSジャパンは2010年度総会で、プローブ情報の官民一元化を発表した。2011年には実証実験を行うという。

民間企業のもつプローブ情報は重要な資産であり、これを一元化するという話には相当の抵抗があるに違いない。
もう4年以上前の記事だが、ホンダの今井氏は官のプローブへの参入に対して「プローブは民間で十分対応が可能となっている、そこに税金を投入するのはおかしい」「官は路車間通信による安全向上を進めるべきだ」と述べている
はたしてプローブの資産を抱える民間企業は皆合意したのだろうか。

一方で、実はプローブによる渋滞情報が言うほどのキラーコンテンツではない、ということもわかってきた。
この仕組みがナビゲーションに導入されてからずいぶんたつが、普通の消費者はプローブという言葉はおろか、その仕組みや存在すらよく理解していない。

市販市場で最も積極的にプローブを進めてきたパイオニアがナビの世界で一人勝ちしているわけでもない。むしろ2009年は廉価ナビで出遅れ苦戦した。
インターナビがあるからホンダの車を買う、という話もあまり聞かない。
インターナビは車検のディーラー入庫を条件に通信料を無料にしたが、それでもさほど話題になっているとも思えない。

プローブ情報が官の主導で統一され、精度の高い情報がVICSのように全てのナビで使えたら、ユーザーとしては喜ばしいことだ。でも結局、VICSの精度が多少良くなる、程度の認識しか一般の消費者にはないだろう。
VICSの精度に不満を持つ人は多いが、より精度を向上させるために対価を払う人は決して多くないのだ。



SkypeOutを期せずして3Gで使った

2010年06月09日 | モバイル・ウエアラブル
ソフトバンクはBBモバイルポイントをiPhoneユーザーに無料開放している。
iPhoneは事実上データ定額制なので、むしろWiFiを使ってもらって3Gのトラフィックを軽減したい、というのがソフトバンクの意向だろう。
N700系新幹線もBBモバイルポイントに対応しているので、最近の新幹線での出張はずっとiPhoneを見っぱなし。

今日、出先からオーストラリアに電話をする用事があり、マックに入ってWiFi経由SkypeOut(有料サービス)で通話した。

Skypeは先日国内でも3Gに対応しているのだが、同社の発表はあくまでSkype同士の通話については当面無料、とのみ言っている。
Skypeと一般電話間の通話であるSkypeOutについては詳細の記載はなく、データ通信料とか通話料がはっきりしていないので、念のためWiFiで、と思った次第。

結構長電話し、電話を切ってからWiFiがOFFになっているのに気がついた。
そう、いまは3Gでも使えるから、WiFiがOFFでもつながっちゃうんですね。

どんな請求書がくるのか、ちょっと心配。

そういえば、ソフトバンクは海外利用時のパケット定額を始めるらしい。
海外ではおっかなくてデータ通信はOFFにしてるのだが、マップデータなど欲しい情報は結構ある。出来る限りリーズナブルな価格設定にしてもらいたい。