ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

高速道路料金引き下げ

2008年10月31日 | 高速道路
今朝の新聞によれば、国交省は追加経済対策として平日3割、週末乗用車1000円乗り放題定額制という内容の料金引き下げ案を公表した。

我が国の高速道路料金は世界一高い、と指摘してきたが、いきなり1000円乗り放題というのもいささかバランス感覚が欠落しているように感じるのは私だけだろうか?
まあ、利用者としては大歓迎だが、最近のガソリン価格の傾向から考えると週末に限って言えば「一人乗車でも新幹線より車のほうが安い」ということになりそうだ。

これは環境問題との兼ね合いを考えると、やや微妙なものがある。
また、週末の高速道路の渋滞が相当ひどくなるのではないか、と思われるが、その辺のシュミレーションはできているのだろうか。

一方で、車はできる限り高速道路を走るべきだ、というのも真実。事故率は段違いに低いし、歩行者、自転車との事故はない。さらに燃費も一般道路よりよい。
高いから使わないというユーザーが多く存在するとしたら、何のためのインフラだ、ということだ。
そういう意味で、価格引き下げについては基本的に歓迎されるべきだろう。
緊急経済対策といっても、ここまで引き下げたものを一定期間後に元の料金に戻すことはできない。平日3割とか、深夜5割という割引きはむしろ適正価格への是正だと感じられる。

それにしても週末1000円乗り放題で大混乱がおきなけりゃいいけどね。
リッター120円で、しかも高速が1000円乗り放題なら、みんな車で出かけるよ。

民間ETCサービスの愛称

2008年10月23日 | ITS
ITS事業企画では、民間ETCサービスの愛称を募集しているが、6月に募集を始めて4か月を超えるいまも愛称は発表されていない。

民間ETCサービスとは、ETCを高速道路の料金決済以外にも利用するというもので、現在一部の駐車場やフェリーなどで実用化されている。

現在の正式な名称は「ETC利用車番号サービス」という。ETCの固有IDとクレジットカードをひも付けし、キャッシュレス決済をするというものだ。
確かにこのいかにも役所が決めたような名称では、なんのことだかさっぱりわからない。

しかし、愛称が発表されないのはどういうことなのだろう。

募集がなかったのか、ろくな名前がでなかったのか。
あるいは民間企業が愛称を決めてしまうということに「ETC利用車番号サービス」を管轄する国交省やORSEあたりから横やりが入ったのかもしれない。

いずれにしても、「ETC利用車番号サービス」が始まって2年半たつが、普及の兆しすらない。
このブログ開設当初から主張しているように、このビジネスは成立しないのだ。

豆しばのあざとさ

2008年10月22日 | 雑記
この半年くらい、時々TVで「いぬの顔した豆」が豆知識を披露するアニメCMが流れているのをご存じだろうか?「豆しば」というタイトルで始まるのだが、商品の紹介は全然されない。つまりはなんだかさっぱりわからないCMなのだ。

実は、これは電通が仕掛けている。
まず、わけの分かんないキャラクターだけが出てくるCMを流し、それに興味をもった「TVの前でノートPC検索」な人が検索すると専用のWEBサイトにたどりつく、というようなものだ。
でも、そのWEBサイトを見ても商品の紹介はない。

つまり、ネット連動で口コミを煽ってからキャラクタービジネスを展開しようということらしい。電通のことだからブロガーへの細工も抜かりがないようで、検索するとやけに好意的なブログがたくさん引っかかる。

はっきりいって、こんな「あざとい」仕掛けが成功するほどマーケットは甘くないぜ、と俺はおもうけどね。

新型オデッセイ

2008年10月22日 | 雑記
このところどうにもITS関連のニュースがなく、記事を書くことが難しい。
自動車関連産業にとって(というか、産業全体だろうが)非常事態のような世界経済の状況下で、短期的に収益が望めないITSなんかにかかわる余裕はないのかもしれない。

ところで。
最近若者が車に興味を持っていないので、カーメーカーの狙いは中高年にシフトしてきている。
それにしても、新型オデッセイがCMソングに使っているThe Bee GeesのStay'in Alive は古すぎなんじゃないの?

この曲にシンパシーを感じる世代には、もう後席にのせる小さい子供はいない。

X01HTのこと

2008年10月12日 | モバイル・ウエアラブル
ソフトバンク・スーパーボーナスの縛りもあって、HTC製スマートフォン「X01HT」を使い続けている。OSはWM5。
これは何かと聞かれれば「電話をかけることができるのが取り柄の、めちゃくちゃ使い勝手の悪い超小型パソコン」というしかない。

まあ、バイザー、クリエ、702NKと使ってきたわけで、そんなことは百も承知で購入しているんだけどね。

バイザーは白黒の粗いドットがいやでクリエに、クリエはバッテリーの持ちが最悪で使わなくなり、PIMは卒業。スマートフォンへいくか、ということで702NK。で、キーボード付きが欲しくてX01HTへ乗り換えた。

それにしてもウインドウズモバイルってOSは最低。
OKというハードボタン、ソフトボタンがあるが、このボタンはEnterを意味せず、通常はアプリなどを終了させたり、何かの動作を終わらせるときに使う。終了させるときにスタートボタンを押す本家ウインドウズといい、マイクロソフトの考えていることはよくわからない。
スタイラスを使うことを前提に作っているのはわかるが、指先では絶対に押せないような小さいボタンをもったUIにする意味が分からない。電話帳を指で検索できない電話器なんてありえないでしょう?
フリーウェアやシェアウェアと導入しなければほとんど使い物にならない。

IMEの使い勝手がよくないのでATOKを導入。5000円かけて普通の携帯についてる予測変換機能を手に入れたことになる。
さらに、スタイラスを使わなくても様々な操作を可能にするi-phone風デスクトップ(today)置き換えソフトなど、結構な投資をしてしまった。

まあ、そんなこんなで今は実は気に入って使っている。というか、単にいじるのを楽しんでいるともいえる。
WM版のポケットieでは全く見る気がしなかったWEBサイトも、NetFrontを入れたら結構見やすい。
そうはいっても、小さな画面で見るPC向けのWEBサイトは使い勝手が悪い。結局は携帯サイトのほうが便利なのだが、裏技を使わないと携帯サイトを見ることができない。

ネットにちょっとつなげば、パケット放題の上限を超える。要するにネットにつなぐなら月に6000円(i-phoneとの整合性を取るためだろうか、Xシリーズのパケット放題は上限が8月から値下げされた)かかるのだか、その金額を払う価値は少なくとも私の場合はないように思う。

Peace pot Microdot

2008年10月06日 | 雑記
三浦元社長がPeace Pot Microdotと書かれた帽子をかぶっていたことに対して、「アメリカのスラングで”あばよ”」を暗示したものだ、という記事がいろんなメディアにでているが、そりゃ考えすぎだね。単にポピュラーなドラックの俗称を3つ並べた言葉。ジャンキーにとって、「これがありゃ幸せ」みたいな3点セットだから、「goodluck」みたいな使い方もあるというだけでしょう。

インテリジェントキー搭載ケータイ

2008年10月04日 | ITS
幕張で開催されていたCEATEC Japan2008で日産とドコモはインテリジェントキーの機能を携帯電話に搭載した「インテリジェントキー搭載ケータイ」を発表した

確かに、いまどきたいていの人は携帯を持っているし、インテリジェントキーはそれとは別にキーホルダーなどにつけて持ち歩かなければいけない。一つにしてしまったほうがかさばらないのは確かだ。

でも、車を買い替えるときも携帯を買い換えるときもセッティングを変えなければならない、車を使う家族全員が対応携帯を持たなければならない、というような面倒を補って余りある利便性が提供できるということでもない。

むしろ、携帯はそれ以外の機能やデザインで購入されるものだろう。

トヨタがインテリジェントキーを組み込んだ時計をオプションで販売しているが、あまり売れていないようだ。時計というのは極めて趣味的な商品であり、車のドアが開く機能よりもブランドやデザインが優先する。

これと同じで、この商品がヒットするとは思わない。

インテリジェントキーに関していえば、小型・薄型が進んで財布の中に入るようになればそれで進化は終了だと思う。