ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

シンガポールにて

2008年01月22日 | 雑記
3年ぶりにシンガポールにきています。
このところ社内での仕事が忙しく、海外出張は久しぶり。

シンガポールはホテル需要が逼迫していてホテル代が高騰しているとのことで、今回滞在のコプソーンは狭い部屋だが2万5千円もする。
シンガポールのETCであるERPは、すべてのクルマに装着が義務付けられており、新車の納車整備工場で全車に装着されている。写真はメルセデス系のインポーターの工場で撮影。このシステムは三菱重工製らしい。

全車に装着されているため、駐車場管理にも活用されている。
ERPはクレジットカードではなく、プリペイドのICキャッシュカードを使っているようだが、チャージ不足や挿入不良はカメラでチェックされ、シンガポールの国技「罰金」で制御されている。

ETCはとりっぱぐれのないクレジットカードを採用しているが、悪意の突破や挿入忘れに対して悪質なケースを除いては罰金はおろか、請求すら行わない。

どっちのやり方が理にかなっているのか。
総合的に見れば、私はシンガポールの方が賢いように思えるのだが。

東京オートサロンなど

2008年01月15日 | 雑記
先週の金曜は幕張へ東京オートサロンへ。自動車アフターマーケットビジネスにかかわるものとしてはある種、正月の行事のようなものになっているのだが、今年は見るべきものがなかった。

展示内容は去年と同じ様なものばかりで、特にカーメーカーが純正やメーカー系カスタム、モータースポーツブランドの実利的展示中心となってしまっていて、怪しい面白さがない。
GT-Rは日産のけん制にかかわらず結構チューニング屋からの出展があったものの、私はこの車にときめかない。

ホンダ(アクセス)はこのショーのためにコンセプトカーを2台準備していたが、これもあまり面白いものではなかった。

どうもクルマのカスタマイズ市場からは倦怠感がただよう。

会場には普通の若者の姿がない。コンパニオン目当ての小太りリュックサック組か、長髪・アメカジの団塊世代業界人が多く、数年前まではよくいた「ヤンキー系若者」も少なくなってきている。

そんな中、普通の若者グループがいると思うと決まって中国語やシングリッシュ。アジアからの来場者はかなりの数に達しているのだろう。

外人といえば、正月に行った苗場プリンスにはかなりの数の白人がいた。
昔は苗場に白人の観光客なんていなかった。アメリカでも欧州でも、近くに本格的なスキー場があり、日本にスキーに来る意味はない。
夏冬逆転のオーストラリア人は日本にくるが、直行便がある北海道に行く。

ところが、ここ数年ロシアからの観光スキー客が急増しているのだ。
ロシア極東地区にも富裕層が生まれてきているらしい。
極東地区にまともなスキーリゾートはない。
ハバロフスク・ウラジオストクから新潟へはダリアビアなどの直行便が飛んでいる。
といことで、苗場に来るらしい。今シーズンは2000人を越えたという。

日本を取り巻く経済環境はこの先劇的に変化するだろう。

2008年のITSを予測する その1

2008年01月03日 | ITS
新年にあたり、昨年の振り返りと今年の展開をしてみたい。

昨年の年頭予測

予想を完全にはずしてしまったのが車載メモリーナビと車載ワンセグチューナーだ。

何機種か市場投入された2DINサイズの廉価車載メモリーナビについては、軽自動車の伸長とあいまって大幅に普及するのではないか、と予測したが、散々だったようだ。一方、あまり売れないと予測したPNDは、大ヒットとまではいかないものの、メーカーブランド品を中心にそこそこ出ているらしい。

車載メモリーナビはAVNとPNDの間で中途半端な商品となってしまったのだろう。
しかし、軽自動車でもHDDナビなどハイエンド品を選ぶユーザーも多い、という。
お金がないから軽自動車を買っているわけではない、ということなのだろう。

車載ワンセグチューナーは従来のアナログチューナーの座を獲得すると考えられていたが、予想外の不人気となってしまった。
この不振はテレビチューナーのデジタル化に関する市場認知が進んでいないことも原因のようだ。

地デジを指名するユーザーは高くてもフルセグモデルを購入する。もしくは、関心のあるユーザーはカー用品店でワンセグと12セグの画面の差を見て、フルセグを購入する。

しかし、一般の消費者にとって、「カーテレビのデジタル化」は、まだショッピングリストにも入っていないようだ。

ということで、どちらも理論的には売れるべき商品が売れなかった。
じゃあ、今年はどうなるか、というとこれは非常に難しい。
理屈上は需要があるのだから効果的な市場認知がなされれば売れるはずだが、こればかりはメーカーのマーケティング次第ということになる。

今年もなかった初日の出暴走

2008年01月02日 | 雑記
ちょうど一年前に、初日の出暴走なんてもう存在しないのだ、という趣旨のエントリーをした。これとか、これ
珍とかDQNとかいってからかいの対象となっている暴走族はもう完璧に流行おくれで、レッドブック絶滅危惧種なのだ。

外野から眺めていてもわかることが、警視庁にわからないわけがない。
暴走族の人員推移とか、最近の暴走行為の状況などを調査すれば、今年初日の出暴走が行われるかどうかなんて簡単に予測できたはずだろう。

結果は、このレスポンスの記事にあるとおり、やっぱり「なかった」。

警戒するに越したことはないじゃないか、なんて話ではない。結構な税金が投入されているのだ。事前の訓練もしているし、当日の本部長の視察まであったらしい。
多分、こうした年末年始の恒例行事ってのは初詣や紅白歌合戦みたいなもので、心理的になかなかやめにくいものがあるんだろうね。

さすがに来年はやめるだろう。

山手トンネルや距離別料金のこと

2008年01月02日 | 高速道路
あけましておめでとうございます。
今年もよろしく。

年末、早速首都高速中央環状線山手トンネルを使ってみた。
高井戸インターから東北自動車道まで、従来よりも15分から30分は短縮されると思う。城西地区に住むものにとって、非常に便利になった。
これが3号線までつながればもっと便利になる。

あとは、早く外環道の大泉以南を開通させて欲しいのだが、あの一帯の住民運動はなかなか手ごわいものがあるのだろう。確か高井戸インターに下り入路がないのもそのせいだったと思う。これでどれだけ不便を強いられているか。
さらに言えば、全体最適を考えたらCO2排出や事故防止に大きなマイナスとなっていると思う。

で、距離別料金制度。

中央環状線は確かに便利だけど、高井戸から関越や東北道方面にいく場合、環八や環七を通るのに比べれば走る距離は長い。
でも、それは長い距離を走りたくて走っているわけではなくて、前述の大泉以南のようなミッシングリンクがあるからやむなく走らされている。

それなのに一律に距離別で課金されるとしたら、これは納得いかない。

前にも書いたけど、首都高速はゾーンの中をWEBのように張り巡らされており、なおかつミッシングリンクがあるんだから、入り口と出口の直線距離に対して距離別課金するのか理屈に合っていると思うのだが、どうなんだろう?