ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

SONY新商品,Cyber-shot KW-1に驚いた。

2014年10月31日 | 雑記
SONYが発売した新商品,Cyber-shot KW-1には驚いた。
・自撮り専用カメラ
・女性にしか売れないと思われる「化粧品的デザイン」
・価格は日本円で10万円。
・日本での発売は未定。

普通に考えて,自撮りにしか使わないカメラに女性が10万円もだすか?
こりゃ,ROLLYにつぐSONYのトンデモ商品か,と最初は思った。

しかし,事実は違ったのだ。

カシオのデジカメ「EXILIM」にTR350,TR500という型番のカメラがある。これは日本では販売されていないが,台湾,中国では大人気なのだ。

価格も同じく10万円程度。タオバオでは両方合わせて週に3000台以上売れている。デザインも,ピンクや赤でダイヤカットが入っている等,明らかに女性を意識している。

このカメラ,中国(か台湾か)の女優が「自撮りが美人に撮れる」といったかなんかで大ブレークしたらしい。
たしかに,中国の女性は自撮りが大好き。中国版LINEの微信は,女性の自撮り画像オンパレード。しかし,10万円だすかな~。やはり中国人の買い物パワーはすごい。

ということで,このKW1は「まんま追っかけ商品」なのだ。

カシオというデジカメでは弱小メーカーが偶々掴んだニッチ市場に後から参入。確かにSONYが本気でデザインした見た目はカシオに勝っている。でもこんなやり方ってSONYらしくないなぁ。

CEATEC JAPAN 2014

2014年10月20日 | モバイル・ウエアラブル
海外在住のため自分の目ではみていないのだが,今年のCEATECについては,「特に見るべきものはなかった」というような感想が多いように感じる。
SONYが来ていなかったこと,それにもましてコンシューマー系の展示が例年よりかなり少なかったという声をきく。

すくなくとも,コンシューマー向けには今後のこの分野を力強く牽引するものが見当たらない,ということなのかもしれない。

一般的にこれから来るであろうものとして,4Kテレビ,ウェアラブル,ロボットなどの展示が多かったと思うが,問題はそれらをどう使うのか,ということに尽きる。
4Kテレビは,私には消費者が求めていない単なるオーバースペックにしか思えないし,ウェアラブルに至ってはここまで来てもキラーコンテンツがなんなのかが見えてこない。ってことは,この分野で大ヒットとなるような商品なんて無いんじゃないか?と考えるのが妥当なのではないか。

民生用のロボットについては,孫氏がなんであんなにはしゃいだのか私はまだ理解できない。

そんな中で,確実に「時間の問題」だと思うのは車の自動運転。これは車にかぎらず,交通モビリティ全般にいえることだが,「事故が起きないモビリティ」は実現は可能。
当然インフラ整備とのセットでなくては実現しないが,技術で救える命があるならそこにむかってテクノロジーが進化するのは当然のながれだ。

一方で,これは既存の自動車産業の構造的を根本的に変えてしまうことになる。
自動運転の社会では,車の所有に意味がなくなる。使いたいときに呼べばすぐ来るなら,誰も自分の車を持とうとは思わないし,「他人と性能差がない自動運転機械」への思い入れなんてできないから,所有満足の度合いは今よりもはるかに小さくなる。

要は車は究極的には社会インフラの一部と化し,ブランドの意味は殆どなくなる。
そうはいっても,いい家,いい服,いい車,いい女というような下衆な金持ち願望はついえることはないだろうから,高い金を払って超豪華リムジン仕様の車を呼ぶ,ということになるのかもしれない。

車好きおやじのひとりとして,そんな未来は楽しくないのだが,私とて後20年たっても安全に車を運転できるかどうかはわからない。だからといって,好きなときに好きなところへ行けるというモビリティを奪われたくはない。そんな老人はこれからどんどん増えるのだから,これは仕方がない。

そうなった時にどう生き残るのか。まあ,普通に考えたら大手数社しか生き残らないだろう。プレミアムブランドの欧州メーカーはそれなりの危機感を持っているようだが,国産メーカーでそこまで研究を進めているところはないように思える。

デジタル一眼レフの将来

2014年10月14日 | 雑記
国慶節の休暇で20年ぶりにハワイオアフ島に行ってきた。国慶節なので,それなりに中国人が多い。

観光地での中国人の見分け方は幾つかある。海岸でも服を脱がない,写真を取るときに必ずポーズをとる(背景にあるものを掴んだりするようなポーズ),写真とったらサッサと居なくなる,そして,若い女子がデジタル一眼を持っていること。

今回は私もキャノンEOSを持っていった。しかし,結局使わなかった。デジイチは大好きなのだが。
理由は簡単。iPhoneの方がすぐ出せる,デジイチは重いのでいつも持ち歩かない,iPhoneのカメラでそこそこいい写真が取れるしSNSへアップするならiPhoneで撮らなきゃ面倒。

正直,一人旅ならデジイチでじっくり写真をとるかもしれない。でも,連れがいる観光旅行なら携帯のカメラで十分。
編集ソフトで画像を修正してしまえば,デジイチよりもいい写真になることの方が多い。

デジイチは中国等の新興マーケットに支えられてまだ市場が保たれているようだが,新興国が成熟したらもう終わりだろうな。残念だけど。

国交省 ETC2.0紹介ページ

2014年10月13日 | ITS
ITSスポットサービス改め「ETC2.0」を紹介するWEBページが国交省のサイトに出来たのでご紹介しておく。

トップページに,日本は貧弱なネットワークで年約50億時間を損失,とあるが,これは道路ネットワークの物理的なインフラの問題。ETC2.0となんの関係があるのか?
道路情報提供で改善するのだ,と言いたいのだろうが,我が国にはFMVICSという他国に先駆けた交通情報システムがあるはずだが,ならこれはまるで効果がなかった,ということなのだろうか?
今回,それに「毛が生えた」程度のETC2.0で何が改善するのだろうか?

また,安全運転情報に関しては私のブログの検索窓から「参宮橋」で検索してもらうとそのカラクリがよくわかります。

広がる民間サービスのページはもっと酷い。
というか,「ずいぶんやってきたけど一部のフェリーくらいしか実現しなかった」民間サービス,とタイトルを変えるべきだろう。駐車場は殆どなくなってしまったし,ガソリンスタンドやドライブスルーは10年以上普及促進やっても一箇所も実現しない。
商店が顧客管理に使える,なんて書いてあるけど,それはプライバシーの問題から絶対に無理。

というような状況で,バー無しノンストップ通行を餌にして普及を図る考えらしいが,実際にはバー無しは現在のETCでも実現できるはず。2.0仕様でなくてはならないとは思えない。
→ETC無しで突破した場合はどうせカメラで撮影するわけだから,車載器が車両情報をアップリングすることが必須ではない筈。

単に,新規格普及のための口実でしかないように感じる。

ハワイで携帯ナビをつかってみた

2014年10月13日 | モバイル・ウエアラブル
どうもiPhone6と6plusの売れ行きは非常に良いらしく,先日書いた予想は全く外れてしまった。
テレビは60インチへ,カーナビは9インチへと,液晶画面というものはどんどん大きくなるものらしい。

とはいえ,5インチ以上の画面だと電話機としての使い勝手が悪くなることは事実だと思う。iPhone6 Plusは片手入力はできないだろう。
一方でハンドヘルドの情報端末としては画面の見やすさや重さを考えるとiPad miniの7インチが最も使い勝手がいいと,私は思う。どうも,この辺りで更なるブレイクスルーがあってもいいように感じる。
たとえば,コンテンツを見るときは7インチだけど,たたんでポケットに入るとか,電話用の子機がついているとか。

そういった意味で,iPhone6も6plusも,なんらブレイクスルーはない。ios搭載のギャラクシーといわれてもそうかと思う。
単にApple製品という勢いで売れているとしか思えない。
はたしてジョブスだったらこれをOKしたのだろうか。

話は変わるが,ちょっと長い休暇をとってハワイに行っていた。
日本でポケットWIFIを借り,レンタカーに吸盤でiPhoneを取付でGoogleマップでナビをしたが,結果として全く実用性に問題はなかった。でも,だからカーナビには将来がない,とは思わない。
車から降りるたびに取り外すにはとても面倒。自分の車ならやはり車載器を付けるだろう。

車載器はディスプレイオーディオでもいいかもしれない。
BTかWIFIでなにもしないでもスマホにつながってくれれば問題ない。でも,もはやたいした価格差ではないからローカルでナビユニットが搭載してあってもいいように思う。