ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

一旦始めたらやめられないこと

2012年06月18日 | 雑記
上海の地下鉄、上海地鉄といえば昨年の衝突事故がまず頭に浮かぶが、実際に乗ってみて一番違和感があるのは改札口に空港の安全検査のようなシステムが設置させているということ。
ここに係員がいて荷物を持っていると検査機に通すように指示されるのだが、8割の乗客はそれを無視して通過する。
ラッシュ時は勿論そんなことやってられないから係員も奥に引っ込んで、何も言わない。テロ防止という観点からはラッシュ時こそやるべきだろうに。

これは上海万博の時に導入されたシステムらしいが、今となっては皆無駄なことだと思っているようだ。
確かに地下鉄サリン事件のようなことや爆弾テロが絶対にないとは言わないが、中国に限っていえば事故のリスクの方がはるかに高いような気がする。

しかし、こうしたことはやめられない。
もしやめた後にテロ事件が起きたら、やめると判断した人間は処分される。しかも、折角導入した機械や係員の処置も面倒なことになる。
今のまま有名無実であっても続けている限り、そうしたリスクはない。

今、日本の社会や企業を取り巻く過剰コンプライアンスも同じようなことが言える。
何かきっかけがあって過剰とも思えるルールを作る。後でそれが過剰だと判明しても、誰も万が一のリスクを取りたくないから絶対にやめられない。

日本へのインターネット接続規制

2012年06月17日 | 上海生活
先週、上海の西の方に引越し。中国電信のADSLを不動産屋さんに引いておいてもらったので、無線LANルータを買ってきて接続したがインターネット接続できず。
無線ルータはルータ機能を殺してアクセスポイントのみで使わなければならない、日本の無線LANルータは大抵ダブルルータ状態を自動検出し勝手につないでくれるがTPLINK(アジアでは一番メジャー)の製品は手動設定しなければならない、ということまではわかったのだが、説明書も設定画面も全部中文で、どれをどうしたら良いのかさっぱりわからず。
Google翻訳を駆使しながら3時間かけてどうにか開通した。

ところが、15日夜からインターネットの通常接続でGoogleにつながらない。
またGoogleとのバトルが始まったか、と思ったら、Yahooもだめ。逆にGoogle HK にはつながる。
どうもおかしいと思ったら、これは上海だけではなく、中国全土で規制がかかっているらしい。
末尾co.jpのサイトへつながらない。とはいっても全部ではなく、オンライン辞書のアルクなんかはOK。日本側でのプロキシの関係とか、IPアドレスで判定しているとか、色々あるのかもしれないが、そこまで詳しくないのでわからない。.com や.jpは大丈夫。
いずれにしてもGoogle Japan, Yahoo Japan, みずほオンライン、全日空など、多くのco.jpサイトにつながらない。

日系企業の多くはVPNで日本と直結しているので仕事上は問題ないかもしれないが、個人でVPNを契約していない人はどうしようもない。

この規制に何か意味があるのか、試験的にやっているのか、それとも何かのミスなのかわからないが、上に記したサイトへのアクセスが中国にとって悪影響があるとは到底思えない。
それよりも飛行機の予約とか留守宅のインターネットバンキングとか、在中邦人の普通の生活に対する影響は計り知れない。

一刻も早く回復させてほしいものです。

上海で淘宝(タオパオ)&支付宝(中国版Paypal)を使ってみた

2012年06月03日 | 上海生活
検索でたどり着いた方へ。
この記事は古いので現状とは違うかもしれません。最近は中国人の保証人は要らなくなっているようです。

ITSとは全然関係ない話です。

上海生活も長くなってきて、買い物も億劫になってきた。特に大きな買い物は自分の車がないので不便なので、ネット通販が便利。
でも、アマゾンや楽天は使えず、EBAYも香港あたりから郵便でギフト扱いで送っていくるようなものならいいけど、商品と認定されると通関が非常に厄介。
結局は中国の通販サイトである淘宝(タオパオ)を使わないことにはどうにもならない。
今、淘宝は新たにショッピングサイト「天猫」tenmallを開設し、淘宝と垣根なく使えるようになっている。

最初の関門は、淘宝の会員登録だが、これは案外簡単。必須なものは中国の携帯電話。セキュリティの確認のため、色々な申請時にワンタイム暗証番号がSMSで携帯に送られてくる。
なお、中国語で「登録」はログイン。新しく登録する場合は「注冊」(それぞれ、ちょっと字が違います)なので、要注意。
さて、会員になると買えるようになるのだがお金の支払が結構厄介なのだ。

最近ViSA MASRTERが使えるようになったらしいが、どうも各々の会社のセキュリティサービスに入っていないとダメらしい。
いずれにしても私は中国の銀行の銀行カードを持っており、こちらでお金を管理したいので日本口座のクレジットカード払いのやり方はあまり突っ込んで確認していない。

支払いをオンラインで済ますためには支付宝(アリペイ)に登録する必要がある。

ここからが大変。

前提として、中国の銀行カード(デビットカード)が必要。これは銀行の窓口で作る必要がある。デビットカードは銀行POSとも呼ばれる、使った瞬間に口座から引き落とされるタイプのカードで与信がつかないため、口座にお金がないと使えない。
中国の銀行のクレジットカードを作るのはちょっと大変。不動産などの担保がないと作れないので、外国人はなかなか難しい。

つぎに身分証明をしなくてはならず、かつ外国人は中国人の保証人が必要。保証人といってもデビットカードなので保証人に害が及ぶわけではないため、誰かに頼めばいい。
自分のパスポート、保証人の身分証明書、免許証、保証人のサインがある保証書をカラースキャンし、JPEGなどで申請欄に貼り付け、審査を受け無くてはならない。(これは1日で回答が来た)

そして、銀行でネット口座を開く。これは銀行カード申請時に同時に申請すればいい。
その上でその銀行のネット銀行サイトで、アリペイへの支払いを許諾する操作を行わなくてはいけない。(これは、携帯電話のオンラインチャージも同様。銀行のサイトから支払い許諾の手続きをしないと払えない。)

それが済むと晴れて銀行カードで通販商品を決済できる。快速支付(だったかな)に登録しておくとパスワード入れるだけで決済可能。
(14年9月追記 去年あたりから,快速支付登録のID確認は商工銀行、建設銀行など一部の銀行を除きパスポートではできなくなりました。「支付宝 快捷支付 护照 」で検索して見てください。支付宝のサイトの一覧表が見れます。
支付宝は外国人はデポジット式で使う必要があります。支付宝からオンラインで銀行口座からデポジット充値することになります)

フィリップスのコーヒーメーカーを買いました。
セキュリテイは結構怖いので、携帯にワンタイム暗証番号を送ってもらい、それを入れないと決済できないようにするオプション(一回あたり2円程度の手数料がかかる)にしておいた。

なお、登録しなくてもコンビニの機械と銀行カードで支払うことも出来るが、それではなんのためのネット通販だかわからない。
しかもその端末は好徳などローカル系コンビニにしかない。

ここまでの道のりは結構厄介でした。間違って「申請を取り消す」ボタンを押して振り出しに戻ったり、パスポートのスキャンが白黒で差し戻されたり。

なお、これは中国国内出のやり方で、日本から購入するやり方はわかりません。