ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

週刊誌のレベルの低さ

2012年10月18日 | 雑記
先日所要で一時帰国した際に、電車の中吊り広告「中国でビジネスマンが毎年300人死んでいる」に惹かれて週刊現代を購入。その内容の低さにあきれた。

いわく、ある保険会社のレポートから、中国における契約企業で昨年71人が死亡、うち数名が自殺。で、その保険会社と契約している会社数は中国進出企業の1/4程度なので、全体では300人程度が死亡していると推定される、という。

その推定の大雑把さにも問題があるが、それ以上に驚いたのは、死亡した人数に関する話はこれで終わってしまっていること。
中国在住ビジネスマンの死亡率が国内や他の地域に駐在する日本人よりも高い、という話だとばかり思っていたら、そういった比較はまったく出てこない。300人という数字が多いのか少ないのかすら、分からない。
こんなのネットで30分も調べれば、なんらかの比較数値は引っ張れるだろうに。
まともなビジネスの世界であればこんな報告書は絶対に通らないだろう。
まあ週刊誌にさしたる期待はしていなかったけど、それにしてもレベルが低すぎる。

そうこうしていたら、今度は週刊朝日の橋下市長けなし記事。
これは駄目でしょう。
先祖が被差別地域出身で、そのDNAを受け継いでいるという言い方。
開放同盟が問題視したら廃刊になってもおかしくないよ。

アウト、セーフという以前に親や祖先が犯罪者だから本人がどうだ、とか、被差別地域出身だからどうしたなんて幼稚な記事をよくもまあ掲載したものだと思う。

JALの接客

2012年10月16日 | 雑記
一時帰国終えて上海へ戻るべく、羽田国際空港。
チェックインカウンターでJALサクララウンジが利用可能の説明を受け、チケットに入場スタンプ押してもらったが、ラウンジで「お客様のステータスではご利用頂けません」と追い返された。
ラウンジのいうことが正しいらしいが、そっち側のミスてしょ。
一旦使えると言ってスタンプまで押してるなら、使わせるのが普通の接客だと思う。

まあ、中国東方航空からの業務委託だから判断できなかったのかも知れないけどね。
軽く不快。

マクドナルドのやり方は納得出来ない

2012年10月15日 | 雑記
マクドナルドはカウンターのメニュー表を撤去したことは、結構報道されているが、ネガティブなこととしては「目の悪い年寄りにやさしくない」とか「カウンターで指差しで注文していたナーバスな人がかわいそうだ」みたいな的外れのことしか書かれていない。
マクドナルト広報は、メニューボードで事前に注文を決めてもらえばレジ処理速度が上がり、待ち時間が短縮されると言っているが、ふざけるのもいい加減しした方がいい。

2chなどでは「露骨なセット販売の強要である」ことが指摘されているが、私もそう思う。

そもそも、100円マック等の廉価単品メニューはカウンターのメニュー表にしかなく、しかも非常にわかりにくい場所にひっそりと記載されていた。今回はそれすら見せないようにする。

マクドナルドは藤田田社長の時代に59円バーガーという驚異の価格破壊を行い、これが客単価を下げたため価格改定をしたところ来店客が減少したという過去がある。
アップルジャパン当時の原田社長はこれを最悪のケーススタディとして社内に紹介したことがあると、何かに書いてあった。

原田社長がレジ処理速度を上げ、さらに客単価を上げることで収益を拡大しようとするのは経営者として当然のことだ。
客単価をさげる100円マック商品は売りたくない。しかし値上げイメージを消費者に与えるから、廃止はしたくない。

その解決札として、企業が最も採用するべきでない方法を日本マクドナルドは採用したのだ。
お客様に不便を強いて、もしくわかりにくくしてセットメニューに誘導するという、ブラック企業さながらの手法と言わざるえない。
都合の悪いことは言わない、あるいは小さく書くというようなことをする企業にろくな企業はない。

広報がいう、待ち時間にメニューを決めてもらうというのであればわかりやすいメニューを並んでいるお客様にお渡しすればいい。というか、レジ上のメニューボードに全点を表示すればいい。
それだと多すぎてわからないのであれば、100円マックはやめればいい。

実は私がこれにこんなに執着するのには理由があります。私は芋の類が嫌いで、セットメニューを注文したことがない。
だから、セットを強要されるのが非常に不愉快なのだ。

モバイルキャストが倒産していた

2012年10月15日 | ITS
かつてアウディジャパンのテレマティクスを運営していたモバイルキャストが5月末に破産手続きをうけていた。

この会社は大手企業から出資をうけたベンチャーで、インターネットITS協議会の会員にも名をつらねていた。
その後はITSというよりはBluetooth機器の販売を行なっていたが、F1のスポンサーやマーク・パンサー(懐かしいね)をつかったテレビCMを打つなど、事業規模に似つかない宣伝活動に疑問を感じていた。

その後、2008年ぐらいからこの会社の周辺には怪しい未公開株式投資話が出てくる。
この時点で事業としての実態はほとんどなくなっているにもかかわらず、WEBページは依然として営業を行う有望ベンチャーのような体裁が保たれ続けた。

このブログの検索窓でモバイルキャストと入力すると、関連記事が読めます。

未公開株の段階で、これはややこしい筋の人たちが出てきていると思われたので、それ以上のツッコミはしていない。
でも、モバイルキャストで検索する人は継続的にいたから、詐欺事件の防止にはある程度役だったと思う。
まあこの段階でモバイルキャストでググれば怪しい話ばかりでてきていたので、引っかかった人はインターネットに無縁の人たちだったのかもしれないけど。

しかし、破産手続きがここまで遅れたのはなぜだろう。
投資詐欺との関係で、ほとぼりがさめるまで時間を置いていたのだろうか。

それ以上に不可解なのは、出資、提携をしたオムロンは、なぜこの状態を放置していたのだろうか。

青色灯が自殺防止、になんとなく感じる違和感

2012年10月10日 | インチキ・疑似科学
駅に青色灯、飛び込み自殺8割減 東大分析

この結果から、青色のライトが自殺を防止する効果があると「科学的に証明された」というの は相当無理がある。教授は計量経済学が専門で心理学ではない。 ここで分かったことは、「理由は分からないが、青色ライトを設置したホームにおける自殺は 統計的に有意なほど減少した」ことであり、統計的な手法が科学的なだけだろう。 おそらく教授もそれは分かっていると思う。

青色ライトが気持ちを落ち着かせるのか、色とは関係なく明るいからやめたのか、単におかし な感じなのでなんとなくその駅での自殺をためらったのか、それは何も証明されてない。

青色LEDを見る、若しくは青色のライトに照らされているときに「自殺を思いとどまらせる」 レベルの強い精神への影響を感じるだろうか?確かに赤とかピンクで照らさせるよりは落ち着 くことは確かだが、そこまでの力があるとは思えない。

少なくとも、「効果がなかった」といわれるJR西日本のケースと設置方法、場所などを比較 検討し、何が違うのかの検証が必要だろう。

そもそも青色LED伝説は英国グラスゴー市が街灯を青色LEDにしたら犯罪が減った、という話に由来するが、これは「麻薬常習者が青色LEDの下では注射する際に静脈をみつけられない ので、他の地域に移った」というのが本当のところらしい。

しかし、今回の多くの報道の論調は「青色灯には人間の気持ちを落ち着かせる効果があるとさ れ」「今回それが証明された」と読める。

これが定説(俗説)になっちゃうとトルマリンやらゲルマニウムみたいに、青色LEDを使った 怪しい商品が出てくるのが怖いね。

スマホ向けITSスポット対応車載機

2012年10月08日 | ITS
ちょっと古い記事だけど、ガジェット通信というサイトで日本無線のスマホ対応ITS車載機の記事が掲載されていた。

読んで頂ければわかるが、車載器がスマホに情報を表示するアダプターであるとか、ITS機能内蔵カーナビとITSスポット対応カーナビが別に存在するような記載など、かなり的外れなことが書かれている。
しかし、これはライターが悪いのではなく、それほどわかりにくい商品なのだと思う。

ITSスポットサービスを享受するためには一般的にはETCと認識されている[車載器]と、ナビ本体を専用品にしなければならない。しかしナビを買い換えるというのは敷居が高いので、スマホに表示させようというのがこの商品であり、最近CEATECで発表されたDENSOの商品も同じ。

しかし、どこに表示するかの問題じゃなく、表示される情報がETC買い換えに値するものかどうかの問題。

この記事にも、表示される情報がどの程度有効で、それがVICSに比べてどれだけ優位性があるかは書かれていない。

たとえ手持ちのスマホが使えたとしても、ITSスポット情報のために2-3万円かけてETCを買い換えようとは、私は思わない。

BS,CSのテレビショッピングはあれでいいのか?

2012年10月07日 | インチキ・疑似科学
上海にきて、何やら怪しい有料インターネットテレビを導入。
日本でも地上波はほとんど見ていなかったけど、こちらでもスポーツやナショジオ等のCS放送は見るようになった。

そこで改めて驚いたのは、テレビショッピング。
年寄り騙しのオンパレードだね。

ベルトに付ける、年寄りが好きそうな革製ポーチは品名が「イタリア製革ポーチ&ベルト」なんだけど、イタリア製の革を使った(多分中国製の)ポーチとベルト。
イタリア製の革を使った、という言い回しをしているので嘘ではないが、普通は製品がイタリア製だと思うだろう。

パソコンを早くするガンガン何とか言うソフト。
PCはは買った時はなんにも入ってないから早いけど、だんだん遅くなるのは当たり前。
レジストリの整理とかデフラグなんかである程度は改善するだろうが、劇的に改善なんかしない。
インターネットがなかなか開かないとか、メールが届かないとか言うのは別の問題だろう。
でも宣伝では「送ったメールがすぐ届いた」とか、なんて言っている。
(と思ってちょっとググったら、2chでは結構とりあげられてました)

高齢者を食い物にするような商売はやめて欲しい。

クアラルンプール

2012年10月04日 | ITS
中国国慶節の休みにクアラルンプールへ行って来た。まあ、休暇だから中国を逃げ出したということだけど、実は上海はそんなに危ない訳ではない。

マレーシアの高速道路料金は日本の1/10程度。また、課金区間毎に料金所がある。
ゲートにはETCレーン、タッチ式プリペイドカードのレーンと、現金レーンがある。日曜日、平日夕方、夜などゲートを通過したが、特に渋滞はなかった。
出口は1キロ毎位の頻度で設置されていて、出口料金所は無いように思った。

マレーシアの自動車事情で特筆すべきは自家用車事情。
田舎に行っても住宅には必ずクルマがある。世帯普及率は60%を超えており、10%程度のタイ、インドネシアとは格段の違いだ。ASEANの中ではもっとも裕福な国だが、それにしても高い。

走る車を見て感じることは、その改造比率の高さ。
私のようなその方面の専門家でないと気が付かないかもしれないが、大口径アルミやエアロを装着している車は驚くほど多い。
何らかの小規模はなドレスアップまで含めれば、ノーマル車の方が少ないのではないか、とも感じる。
実際KLセントラルの駅構内売店で、TeinとかYoshimuraというような車用ステッカーが販売されていた。

この状況から若い人が多く車に乗っていることが想像できるのが、実際若者は10年程度前の国産車プロトンWIRA(三菱の3世代前のランザーがベース)を軽く改造して乗っているというケースが多い。
国産車への優遇策がある事、車検がない事、自動車税、ガソリンが安い事などから、若者が車を持つことの垣根が低いのだと思う。

さらに、車の普及率と裏腹というか、原因なのか結果なのかわからないが、公共交通機関は未発達に感じた。
KL市内のメトロやモノレールはモダンだが、路線が少ない。
国家を南北に縦断するマレー鉄道はお世辞にも近代的とはいえない。
今回「片道をマレー鉄道でいく日帰りマラッカツアー」というのに参加したのだが、朝KLセントラルまで送ってくれたミニバンが150kmほどはなれた到着駅で先に待っていたのには驚いた。ミニバンより遅い特急列車なんてだれも利用しないだろう。