知的障害者の綾瀬ひまわり園(施設長 森屋 重治さん)からレインボー通信が届きました。いつも、拝見していますが、今日は素晴らしいので紹介することにしました。
今年は、特に残暑が厳しく、体にはつらい毎日が続いておりますが、皆様変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、先頃の報道で、我が国のGDP(2010年4月期~6月期)が中国の経済的躍進により世界第2位から第3位へとのニュースを目にしました。デフレ、円高、産業の空洞化、雇用不安など今日多くの課題を抱えているに日本経済ですが、経済情勢に関しては、われわれ施設にとっても無関係ではありません。作業を頂いている企業との関係、自主生産品の売り上げ等にも少なからず影響があるわけです。勿論、売上が減って収益が下がれば、利用者の皆さんの工賃も減ってしまいます。
竹ノ塚ひまわり園の夏の集い
また、われわれ施設職員の責務の一つとしては、利用される方々が、社会的にも、経済的にも自立(自活)できるように様々な毎度から支援していくことです。経済的自立(自活)の支援に目をむけてみた場合、その方策として、「就労支接」や「工賃アップ」が挙げられるわけです。知的に障がいをもった方々が、自らの労働によって稼いだお金で生活できることは、生活保護法で言う自立助長の促進にとっても大変、意義のあることは言うまでもありません。
もちろん、障がい者の生活にとっての経済的自立とは、自助努力に基づく稼得収入のみによって成り立つ生活と捉えるのではなく、自助としての稼得収人と互助としての障がい者年金とに加えて、公助としての生活保護費を受けることなど、自助・互助・公約の三つの組み合わせで、生活できることを含む事になるわけです。
利用者の皆さんが、はじめからすべて出来なくても、少しずつ作業ができるようこなり、作業ができる時間が何分でも増えていき、一歩一歩階段をのぼっていくことが大切なことと感じます。可能性を信じ、継続していくことが、様々な意味での自立に繋がっていくことなのではないでしょうか。