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子どもの生活習慣病が深刻

2010-09-07 22:51:51 | 健康・衛生
足立区の医師会の先生たちと来年度予算要望の懇談会をしたとき、足立区の子どもたちの生活習慣病が深刻であるという話を聞きました。

その理由は、東京都と足立区の標準化死亡比をみると、心疾患、脳血管疾患、糖尿病については男女とも、東京都より高くなっており、中でも糖尿病が1位(男性は増加)となっている。



・これらの主要死因の上位を占める生活習慣病を改善するには、成長期から正しい生活習慣を身につけることが有効であるが、足立区では、児童・生徒の朝食欠食者が多く、小・中学生の肥満傾向は全国、東京都に比べて高い現状である。

・兵庫県尼崎市は、「若いうちから健診を受け生活習慣を改善すれば、動脈硬化の進行を抑え糖尿病や合併症を抑制できる。若い世代も健診の対象にすることで、将来の医療費減少にもつなげたい。」という趣旨で国保に加入している16~39歳の市民を対象に独自に実施してきた「生活習慣病予防健診」を、平成22年度から国保加入者以外を含めた全16~39歳に拡充している。



・足立区は中学2年生の小児生活習慣病予防健診を実施しているが、予備群を含めると4人に1人が生活習慣の見直しが必要という結果である。下記図に示した葛飾区における実践を参考に、小学生からかかりつけ医と連動した健診・指導を実施することが必要である。



・また、35歳の方を対象にした若年者健診を実施しているが、小学生まで含めた若いうちからの体系的な生活習慣病予防を推進する必要がある。(20代は健康管理の動機づけのために成人式健診の実施)というものでした。

実はこの子どもたちの食生活が乱れている原因の一つに「子どもの貧困」ということが言えるのではないか。貧困とは単に貧乏というだけでなく、貧乏+孤立もしくは疎外されていると言われているけれど、足立区には所得階層が低く、子どもの虐待やネグレクトという子どもの養育放棄が広範囲に存在するということではないかと思うこの頃です。