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映画「沈まぬ太陽」と自治体の文化政策を考える

2011-02-11 23:08:13 | 文化・芸術・映画

今日は日本テレビが山崎豊子原作、渡辺謙主演の「沈まぬ太陽」をノーカットで放映しました。久しぶりにみて怒りと感動が心を揺さぶりました。

おりしも、日本航空整理解雇事件が国会でも取り上げられている中での放映だったこともあり、大きな国民的関心事を取り上げたことはよかったと思います。私は2009.12.16のブログで山崎豊子さんがなぜ、この小説を書いたのか、渡辺謙さんがロードショーで涙の会見をしたことなどを紹介していますので、関心ある方はご覧下さい。

さて、本題は北千住のあだちハローワークの入っている足立芸術センター、天空劇場についてです。

区は天空劇場の利用率を高めるとして、今年1月からエンターテインメントチャレンジャー支援事業「えんチャレ」なるものを開始し、それがいっせいに一般新聞で報道されました。

若手や芸術を育てるのは大いに大事だが

 プロをめざす若手の芸術家(アーテイスト)に限り、無料で貸し出し練習に使ってもらうというもの。
 選ばれた3組の方々はチェリスト、トランペット奏者バンド、お笑い芸人グループです。高い技能や熱い想いを持った人たちで将来も期待されますが、しかし区内にはプロを目指さなくても芸術を極めるアーテイストはたくさんいます。
 足立区は8年前には地域学習センターを、4年前には住区センターを有料化し区民が無料で使える施設はなくなりました。

西新井文化ホールリニューアルで1年間使えなくなる

 また、西新井ギャラクシテイは音楽や演劇の重要な練習場所ですが、リニューアル工事のため、ほぼ1年間ホールを使えなくなります。
私は足立区演劇連盟の要請をうけて、ご一緒に 練習のために、天空劇場を使わせてほしいと教育長に申し入れをしました。ところが区は冷たく「あなたたちはプロをめざしていないので貸せない」というのです。これは新たな区民差別ではないでしょうか。

文化の裾野を広げる区の役割を果たすべき

 日頃芸術や文化に触れたくても機会がなかった区民の方に対して、演劇連盟や区民合唱団の人たちは、一人でも多くの区民を文化活動の潜在層から顕在層へと活動をしているのです。

西新井文化ホールのホームページには区民参加の「歓喜の宴」というすばらしい行事を毎年、演劇連盟や区民合唱団の方々は行っています。それを応援するのが、区の役割ではないでしょうか。
 少なくとも西新井ギャラクシテイがリニューアル工事で使えなく期間、日頃から文化芸術活動で奮闘している区民団体にも天空劇場だけでなく、空いている区内の施設を貸し出すことはできるはずです。日本共産党はそうした提案を区議会でも行っていきます。

 

 区民の皆さんのご意見、ご要望をお寄せ下さい。