もう3~4年前の作品になるのか。モーニング娘。や松浦亜弥、メロン記念日等々ハロプロメンバーたちによる、童謡スタンダード集である。
手元にあるのは四季それぞれに分かれた4枚シリーズなのだが、さらに続編も出ているようだ。売れたのかね?
稀に凝った、多くは手抜きのアレンジを伴い、彼女らはいつものアイドルの声で、それらよく知られた童謡を歌う。夕焼け小焼け。我は海の子。おもちゃのチャチャチャ。
おそらく関係者の誰も、この音楽に情熱を持ってなど取り組んでいない筈だ。そんなものが面白い筈がないのだが、聞いていて快感なのはなぜだ?
いつかタモリが井上陽水に向かい、彼の歌の魅力を語った際の言葉が思い出される。「あんたの歌は良いよ。なーんにも言ってないものね」と。「いや、少しぐらいは何か言っているだろう」と、陽水は不満そうだったが。
それにしても歌手としての辻希美の”破壊力”には敬服させられた。あーでも辻ちゃんもモーニング娘を”卒業”して、もうずいぶんになるんだね。(この”卒業”って言い方、気持ち悪いからやめてもらえないものか)