ツイッターを覗いていたら、どこぞのミュージシャンが言ったセリフ、それがお気に召したようで、その場に”名言”扱いで引用してみせた人物がいた。こんなセリフだ。
「ファンクやR&Bがジャズの子供だとすれば、ヒップホップはジャズの孫だと思う」
ふん。これが「大したものだ」と引用者には思えるわけだね。
だから当方は、それに対する感想を、下のようにつぶやき返してやったんだ。
「ジャズの子供はジャズしかいないし、ファンクやR&Bにしたって芸術ぶりっこのジャズを親と認めるようじゃ腑抜けと言うしかないだろう。雑なことを言うなよな」
黒人大衆文化のその時その時の最先端に顔を出した音楽形態。そいつを登場順に並べて、親だの子供だのと役割割り振って、何か言った気になってる。そんなもの、わざわざ”名言”としてネットに上げてやる価値があるんだろうか。
それがどんな理由で親と信じられるのか、子と認知し得るのか。そんな評価すべき批評の視点は、そこには見当たらないのだが。