相変らず奄美の民謡に興味を惹かれており、ネットの世界もあれこれ覗き歩いているのですが、ある奄美民謡愛好コミュに、こんなスレが立った。
「あなたの好きな奄美民謡の歌手を挙げてください」
まあ、愛好サイトの掲示板としては当たり前の話題ですね。で、そこに皆、それぞれごひいきの歌手の名を書いて行く訳ですが、中に一つ、こんな書き込みがあった。
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(書き手に”文章の勝手な流用”と文句をつけられても面白くないので、引用は省略させていただきます)
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・・・。これを分かり易い日本語に訳しますと、
「俺くらいの達人になるとよう、歌手本人と親しいなんてのは当たり前で、歌手の親とまで顔見知りで、その人となりにも詳しかったりするのよな。そこまで行ってはじめて、唄の奥義ってものが分かる。お前ら”この間初めてCD一枚聴きました”みたいな浅いファンなんかが一人前に奄美の民謡を語ってもらっちゃ困るんだよ。えーい、下がれ下がれ!この俺をどなたと心得る!」
とでもなりましょうか。
ハイハイハイ、よーく分かりました。あんたが大将、そこで勝手にオダ上げててください、ってなものですが。
どこにでもいるんですねえ、こういう人種。ともかく他人に差をつけたくて仕方がない。ままならない現世で押さえつけられてる自我を、ネット世界と言う限定空間で思い切り膨れ上がらせて欲求不満の解消としているんでしょうな。何も知らない初心者を虚勢いっぱいの書き込みで恫喝し、ビビらせる事によってオノレのちっぽけな”需要人物願望”を満たす、と。
そんなのねえ・・・つまらないじゃないか。もし本当に年季の入った知識も人脈も豊富なファンであるのならばむしろ、初心者たちがもっともっと奄美の民謡を好きになるように優しく導いてやったら良い。違いますか?
なんて言ってみても、そんな”ネットの偉人”タイプの人々に話が通じたためしもないんですがね。まあ、なんと申しましょうか悲しい、そして見飽きた光景のお話でありました。