ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

紙ジャケ反対!デジリマ粉砕!

2006-03-15 04:18:48 | 音楽論など

 過去の名盤、たとえばストーンズといえば60年代に限る、と思っている私としては、そのあたりのアルバムがオリジナル仕様で廉価版としてCD化されたら買い揃えようと思っているのに安くはならず、逆に”紙ジャケだから”とか口実つけて高額になって行くのが非常に不満です。

 まあ、同じアルバムを何度でも買わせようと言うレコード会社の思惑、丸分かりなんですが。
 ちなみに私、CDの紙ジャケに関しては何の興味もなし。逆に「出しにくくて不便だなあ」としか思っていないんで、他の方々がありがたがるのがさっぱり分からず、であります。

 同じようにデジリマのなんのと音をいじくって新装盤として売り込むのも、私は納得出来ない。「これまで聞こえなかった音が鮮明に!」とか言うのが売りの台詞みたいだけど、私は発表当時の音で聞きたいと思う。60年代の音は60年代の音のレベルで。どうせなら製作当時のミュージシャンが聴いていたそのままの音で聴きたい、当時と同じ世界を体験したいと思うのだ。

 諸事すべて、余計なお世話と思うのですね。これもまあすべて、同じ音源を何度でも売り込もうとするレコード会社のセコイ戦略でしかないと思うんですが。そしてそれに簡単に乗せられてすでに持っている音源を何度も何度も買い直すファンたち。健全な世界とはとても思えないですよね、これ。にもかかわらず当たり前のような顔して横行してしまっている。病んでいるよなあ。

 これはロックの世界を前提にして書いてみたんだけど、ジャズの世界でも同じことが起こってますよね。クラシックの世界はどうか知らないけど、似たようなものではあるまいか?以前、レコード店のクラシックの棚で、帯に”超盤!”とか銘打たれた物件を発見したんだけど、そのあたりから想像するに。

 超盤ってのはきっと、なにかとオーバーな表現好きなあの世界において、”定番””名盤”とかの、さらに上位に君臨する、もうとんでもない志向の芸術世界なんでしょうね。私はその帯を発見した際、思わず吹き出してしまったんだが。

 閑話休題。そんな同商品二度売りみたいなつまらない商売をするくらいなら、まだ手のつけられていない音楽世界を紹介し、新鮮な購買欲を掻き立てる、そんな商売をいっそ、考えてみないかね、レコード会社の諸君!世界には、まだまだ日本の音楽ファンには未紹介の素晴らしい音楽が溢れているんだから!とりあえず事の始めとして、ナイジェリアのイスラム系ポップスとか、どうだろうね、ええ?

 まあ、最後はどさくさまぎれに私の勝手な都合も言わせていただいたが、当ブログ、ワールドミュージック町十三番地としては、以上、提案するものである。

 ともかく。とりあえず。私は紙ジャケもデジリマも一切必要としていない。そんなものはいらない。これだけは言っておく。