南斗屋のブログ

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画像の借入

2008年10月27日 | 未分類
自賠責保険に後遺障害認定を申請する場合、X線やCTの画像の提供を求められます。

画像は病院に保管されていますので、病院から画像の原本を借りるのが基本です。

もっとも、病院によっては画像原本を貸し出さない(おそらく紛失防止の為)ところもありますので、そのときは画像のコピーをしてもらうことになります。

画像のコピー代は、病院に支払わなければなりませんが、領収証を自賠責の調査事務所に送れば、このコピー代分については支払ってくれます。

自賠責では、後遺障害診断書や診断書、診療報酬明細の作成代は支払われないのですが、画像のコピー代だけは、なぜか支払ってくれることになっているのです。

自賠責で実費を支払ってくれるか?
○ 画像のコピー代
× 後遺障害診断書、診断書、診療報酬明細書の作成

画像は、被害者(患者)の個人情報ですから、被害者が画像の借入を申請すれば、病院はこれに応じるのが普通です。

しかし、最近、被害者ご本人に画像を借入れてもらうよう病院に要請したところ、病院から「保険会社からの請求でなければ、提出できません。」と言われたというケースがありました。

 代理人であった私は、病院に電話して
「患者さんが自分の画像の借入れを申請しているのですから、これを拒否する理由はないのでは?」
とやんわり抗議したのですが、この理屈がなかなか病院の受付にはわかってもらえなかったようで
「いえ、保険会社からの請求が必要という扱いなので。」
との回答でした。

 粘り強く交渉したところ、ようやく画像を被害者本人に貸してもらえることとなりましたが、今までこんなことがなかっただけに、ちょっとしたことでもすんなりいかないことがあるものだと、思った次第でした。

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